肩を叩いて遊ぶ女(脚本)
〇教室
誰もいないはずなのに、
背後から肩を叩かれた。
振り向く。
プニッ
女の子の細い指が、俺のほっぺたを押した。
ミサキ「やーい、引っかかったー!」
主人公「ミサキ〜、つまんないイタズラやめろよ!」
ミサキ「えへへっ❤️」
同じクラスのミサキと付き合って1週間。
いたずらっ子の彼女は、こんなふうに可愛くふざける。
主人公((まあ、そんなとこも可愛いんだけど!))
主人公「もーやめろよなー」
甘ったるく塩対応する俺。
再び、ミサキに背中を向けた。
ミサキは俺を振り向かせようと、何度も肩を叩く。
主人公((同じ手には乗らないぞ))
主人公「(あーでも、俺にかまってほしくて一生懸命になるミサキ、可愛い・・・)」
主人公「(そろそろ振り向いてやるか!)」
主人公「やめろってば、もう──」
そこにいたのは首が折れた笑顔の女だった。
女はすごくすごくすごく楽しそうな声で言った。
「病ぁ胃、悲っ禍火っ咫ー」
最後に見たのは、俺の血で遊ぶ女の姿だった
とっても初々しく可愛らしい2人の様子から一転して……この落差、かなり心にキますね。。。その女の正体は、、と想像するとゾワゾワします