羊飼い辞めたい女(脚本)
〇原っぱ
メェェェ
ドリス「あー・・・羊、うるさい」
ドリス「朝から晩まで羊の世話」
ドリス「私、羊飼いのドリス」
ドリス「羊飼いだけど、羊飼うの飽きた 辞めたい」
ドリス「羊って臭いしうるさいし 何考えてるか分かんないし」
ドリス「あと臭いし 羊飼い辞めたい」
ドリス「羊飼ってご飯食べて」
ドリス「寝て起きて羊飼って寝て羊飼って──」
ドリス「ハァ・・・」
ドリス「そうだ」
ドリス「街に出てOLとかしたい」
ドリス「部長にお茶入れるだけで月給30万くらい欲しい」
ドリス「『お~いドリスくん、この資料コピーしといて』」
ドリス「やだ、自分でやれ」
ドリス「でも給料ください 30万くらいください」
ドリス「ハァ・・・」
ドリス「そうだ」
ドリス「誰か私に課金してくれないかな」
ドリス「『・・・ねぇお兄ちゃん ・・・私ね・・・ お兄ちゃんのことを考えるとね」
ドリス「胸の奥の方がチクってなって・・・ なんだろ、このきも──」
ドリス「この先を読むには課金してください」
ドリス「いける!」
ドリス「『ねぇお兄ちゃん 私、この服とあと月給30万くらい欲しいな』」
ドリス「『ダメ?』」
ドリス「課金しますか? →はい します させてください」
ドリス「これだ」
メェェェ
ドリス「うるさい、臭い」
ドリス「私の握手券、羊の毛に付けて売りたい」
ドリス「1枚1000円として 30万になるには──」
ドリス「計算メンド」
メェェェェェェ!
ドリス「うっさい!」
ドリス「あー・・・」
ドリス「寝て暮らしたい」
ドリス「・・・」
ドリス「そうだ」
ドリス「突然神様でも来ないかな」
ドリス「『おぉドリスよ、今まで良く頑張った 生きてるだけで偉い』」
ドリス「神様・・・?」
ドリス「『褒美に職業を変更してやろう』」
ドリス「→羊飼いドリス 寝て暮らすドリス 月給30万のドリス」
ドリス「寝ててもお金が降ってくるドリスで」
ドリス「『おぉ確かにうけたまわったぞ』」
ドリス「ありがとう神様 お礼に私に課金する権利をあげるわ」
ドリス「・・・こほん」
ドリス「ねぇ神様 ちょっと・・・はいコレ」
ドリス「『ん?これはシチュー?どうしたんだ?』」
ドリス「べ、べつに何でもないわよ! ただ、その・・・えっと・・・ そ、そう、ただちょっと作りすぎちゃっただけなんだから!」
ドリス「べ、べつに神様のために作ったワケじゃな―― この先を読むには課金してください」
ドリス「→30万課金する 60万課金する 100万課金する」
ドリス「・・・イける!」
ドリス「夜が来る・・・」
ドリス「夜・・・」
ドリス「ん・・・? 何この光」
ドリス「空間に光の窓みたいのが浮かんでる」
ドリス「じー・・・」
ドリス「窓の向こうに・・・ 人間の・・・目・・・?」
ドリス「そっか──」
ドリス「見てんでしょ、そこのアンタ」
ドリス「その小さな光の窓の向こうから私の事見てんでしょ」
ドリス「分かったし決めた」
ドリス「私決めた」
ドリス「そっち側に行ってあげる」
ドリス「寝て暮らしてあげる」
ドリス「で、どうやってそっち側に行くのよ 課金?」
ドリス「アンタ、課金しといて」
ドリス「私、本当に──」
ドリス「羊飼い、辞めたい」
ドリスがコチラ側に来たがっています
呼びますか?
→はい
呼ぶ
呼ばせてください
はい/します/させてください
この選択肢に笑ってしまいました。以降もラストまで凄まじい3択でww 強制課金3択、流石です!
Yesしかない選択肢がてんこ盛りで笑いました🤣
寝て暮らしたいですね〜。
寝てるだけでお金が降ってきて、ご飯が自動的に出てきて欲しいですね〜。
えっまさかの来ちゃうの…?
うーん…なんか面倒くさそうなので、やっぱり羊飼ってて下さい!!
ほら!後ろで鳴いてますよ!!(笑)
そんな感じで短いし面白かったです。