決意する女(脚本)
〇一人部屋
来海結羽「・・・・・・いよいよ明日、ライブか・・・・・・」
この人物の名は、来海結羽。
ショタボが人気のアイドルである。
翌日のライブに、結羽は重大な決意をしようとしていた。
来海結羽「正直話すのは怖い。 でも、疑いの声は日に日に大きくなってる。 このまま黙ってアイドルはできない」
来海結羽「こんな日がいつか来ることはわかっていた。 もし炎上したとしても、活動は続ける」
来海結羽「思えば小さい頃から自分は 何か変だと思ってた。 どうしても自分はどっちかに はっきり当てはめられなかった」
来海結羽「学校の制服とか書類を書くのも 好きじゃなかったし・・・・・・」
来海結羽「でも体やこのショタボ、 何より応援してくれるみんなからは 逃げられない・・・・・・」
来海結羽「だから明日のライブで、話す。 それでも応援してくれるファンは 1人でもいると信じて」
来海結羽「大丈夫、自分の居場所は自分で作る。 こんな自分でも 誰かを幸せにできると信じて、 アイドルになったから」
来海結羽「いくぞ、来海結羽。 そして性同一性障害と共に」
性同一性障害、それは身体の性と
心の性が一致しない人のことを言う。
現在は性の多様性の一部と言われ、
世間での理解は深まっているが、
周囲の無理解によるストレスに
さらされる者もいる。
来海結羽は心の性は男、
身体の性は女のアイドルである。
あなたはもしも推しが
性同一性障害とわかっても、
その人を推せますか?
性同一性障害の告白、閉じられたコミュニティなら1人1人丁寧に伝えれば問題なさそうですが、不特定の大多数を相手にするお仕事なら大変なことは想像に難くないですよね。それでも告白してくれた人には、私なら応援したくなります
ちょっと氷川きよしのことが頭をよぎりました。彼は結羽とは内面と外面が逆だけれど、公表してから幸せそうに見えます。ファンも大切だけど、それ以前に本人の幸せがなければ意味がない。職業上の問題で考えれば最終的にはジェンダー云々よりも本人のやる気と才能なのでは、と思います。
その告白にショックを受けるかもしれないけど、後々その勇気ある行動に別の観点から惹かれていくような気はします。黙っていることが全てとは思いたくはないですね。