お守りとマッチョと私

ぽむ

エピソード33(脚本)

お守りとマッチョと私

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〇奇妙な屋台
店主「あら、こんにちは〜」
ヨージ「こんにちわー!」
みらい「こ、こんにちは・・・」
店主「あら、あなた見ない顔ね? はじめまして?」
ヨージ「ミライくんはね、 春に引っ越してきたんだよ。 僕が案内するって約束したんだ!」
店主「それで、いらしたのね。 こんにちは。 コレを差し上げるわ!」
みらい「あ、ありがとうございます」
店主「それはアナタの身を守ってくれるわ。 身につけておくといいわよ」
ヨージ「僕ももってるー! みんな持ってるんだよ。 店主さんのお守り!」
ヨージ「これのおかげかな? 大きい怪我とか病気とか したことないんだよ」
みらい「そうなんだ」
ヨージ「じゃあ今度は、お店屋さん巡りしよう〜 店主さん、じゃあね〜」
店主「行ってらっしゃい〜」

〇商店街
みらい「にぎやかな商店街だね」
ヨージ「和菓子屋さん、ケーキ屋さんはいつも行列してる〜」
ミーナちゃん「あら、ヨージくん! これ新作和菓子の試供品! あげる〜後で感想きかせてね!」
ヨージ「わーい!ミーナさん、ありがとう〜」
みらい「今の・・・アイドルのミーナちゃんだよね?」
ヨージ「そうだよ〜 和菓子屋さんのお姉さんなんだよ」
ヨージ「僕がお菓子大好きだから 時々くれるんだ。 作ってるダンナさんもいい人だし 優しいんだよミーナさん」
みらい「へぇ〜 ヨージは、スゴイな・・・」
ヨージ「そう? ありがとう! ミライくんだって、カッコいいじゃん!」
みらい「そ、そう?」
ヨージ「そうだよ〜」
ヨージ「この先を行くと、美術館や博物館、大きい病院もあるんだ。 行ってみる?」
みらい「うん」

〇総合病院
みらい「立派な病院だなぁ」
アカリ「あっヨージじゃん! なにしてんの?」
ヨージ「ミライくんを案内してるんだ〜」
アカリ「あっ転校生くん!ミライくんていうの? 私、アカリ!よろしくね!」
みらい「よろしく・・・」
ヨージ「アカリちゃんは、なにしてるの?」
アカリ「おばあちゃんが、入院してるんで お見舞いに来たんだよ。 いま帰るトコ」
ヨージ「そっか大変だね」
みらい「そうだ、これ・・・」
アカリ「ん? これ店主さんのお守りじゃん! どうして私に?」
みらい「だって病気とかから 守ってくれるんでしょ。 病気のおばあちゃんに、と思って・・・」
アカリ「アハハハハ、ぷはー! アナタ優しいねー! 気持ちだけもらっておくね。ありがとう」
アカリ「大丈夫、おばあちゃんも 持ってるから! 街の人はみんな、持ってるよ!」
みらい「そうなの?」
アカリ「そうだよ。 病気に勝つにはパワーが必要なんだよ」
アカリ「お守りは身を守ってくれるけど 病気に勝つにはパワーをつけないといけないの! だからお手伝いしてるの」
アカリ「美味しいご飯食べて、ゆっくり休んで、 たくさん体力つけないといけないんだよ!」
ヨージ「へー! じゃあ僕は体力つきまくりかも〜」
  アハハハハハハハ
アカリ「食べ過ぎもダメだぞ〜 だからお守りはアナタがちゃんと持っていてね〜」
みらい「うん、わかった」
アカリ「ワタシはこれから 買い物行くから、またね〜」
ヨージ「バイバーイ じゃあ秘密基地でも行く?」
みらい「秘密基地?」
ヨージ「そう、秘密基地!」

〇古びた神社
ヨージ「ここだよ」
みらい「ここ? なんか怖いけど・・・」
ヨージ「大丈夫〜 中に入ろう!」

〇森の中
みらい「あれ? ここどこ?」
ヨージ「秘密基地の中〜」
謎マッチョ「やぁ! ヨージ君じゃないか。 遊びに来たのか?」
ヨージ「マッチョさん こんにちは~!」
みらい「知り合い? ていうか、さっき屋台にいたような・・・」
ヨージ「マッチョさんだよ〜」
謎マッチョ「こんにちは! お守りはちゃんと持ってるかい?」
ヨージ「うん!大丈夫!」
謎マッチョ「よし、じゃあ大丈夫だな。 ワタシは行くところがあるので失礼するよ。 あまり帰りが遅くならないように、するんだぞ!」
ヨージ「はーい!」
みらい「はーい・・・」

〇美しい草原
ヨージ「わーい ゴロゴロゴロ 転がってー たのしーなー!」
みらい「アハハハハハ アハハハ」
みらい「すごい、こんなに広いところ 貸し切りだー! 騒いでも怒られないし!」
ヨージ「でしょー!」
くま「がおー!」
ヨージ「わーくまさん! これー!」
くま「がうがうー!♡」
みらい「本当にヨージは すごいな・・・」
ヨージ「アハハハハハ」
みらい「あ・・・ アハハハハハ」

〇美しい草原
ヨージ「だいぶ日が暮れてきたね」
みらい「そろそろ帰らなきゃ・・・」
元皇子「おい! お前ら、マッチョの一味だな! 捕まえて人質にしてやる!」
ヨージ「お、オジサン達は誰?」
元皇子「オレはこの国の元皇子だ! マッチョに倒されるまではな・・・」
元皇子「お前ら!コイツラを捕まえろ!」
「ウイー!」
ヨージ「わー!」
みらい「助けてー!」
  キラリラリーン!
手下「ウイー!」
手下「ウイー!」
元皇子「アイツラ消えやがった・・・ どこいったんだ!?」

〇古びた神社
ヨージ「あー、びっくりした」
みらい「無事で良かった・・・」
ヨージ「お守りの、おかげ?」
みらい「かもしれないね・・・」

〇奇妙な屋台
謎マッチョ「では、二人を送っていきます」
店主「いってらっしゃーい! 気をつけてね♡」
謎占い師「しかし・・・元皇子が まだ生きていたとは」
店主「気をつけないと、いけないわね。 よろしく頼みますよ」
謎占い師「はい、店主」
店主「身を守るお守り・・・ アナタの役にたてますように」

〇公園のベンチ
みらい「不思議な世界と繋がってたんだね」
ヨージ「どう?楽しかった?」
みらい「うん!とっても! また遊んでね!」
ヨージ「うん! じゃーねー ありがとうバイバーイ」
謎マッチョ「彼らを守るのも 我らの仕事・・・」

〇奇妙な屋台
店主「意外とそばに 不思議が繋がっているかも しれませんよね♡ サテ店じまい店じまい」

コメント

  • このステキなお守り、街の人はみんな持っているというところに驚きです!店主さん、やはりこの街のキーパーソンとなってますね!

  • 感想:「お守りとマッチョと私」は、不思議な屋台での出会いから始まり、美しい草原や古びた神社など様々な場所を巡る冒険物語でした。主人公たちが持つお守りが身を守ってくれるという設定が興味深く、物語全体にポジティブな雰囲気がありました。特に、ヨージの明るく元気な性格が印象的で、彼と一緒にいると楽しくなれる感じがしました。また、不思議な世界と繋がっているというテーマも興味深く、作品全体を通してワクワク感を感じました。読んでいて楽しい気持ちになれる作品でした。

  • 意外とそばに不思議が・・とても素敵な言葉ですね。店主の包容力のある言動が、携わる人へのお守りでもあるような気もします。ほんとに良いコミュニテイだなあ。

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