読切(脚本)
〇街中の公園
サエコ「私、サエコって言うの。よろしくね」
少女は壁のフリをしていた俺に急に話しかけてきた────────
サエコ「あ、私宇宙人なの。実はこの辺に私の宇宙船があったと思うけど君、見てないかな?」
俺は横に首振った。
サエコ「ふーん、知らないんだ。残念。ヘンテコな君だったら知ってると思ったのに。残念残念残念」
サエコ「ま、いいけどさ。君も私の宇宙船探すの手伝ってくれない?」
俺は戸惑いを隠せなくてずっと迷っていて、時間が止まっていた──
サエコ「え、助かるー一緒に探してくれるんだね。よろしくねー」
(ま、まさかの時限型イベント、ゲームでしか起こらないと思った。
僕でなきゃこのネタ見逃しちゃうね。。。)
サエコ「じゃあ早速探してて、私コーヒー買ってくるから。見つかったら教えてね」
俺は、召使いじゃないじょ
サエコ「ごめんごめん、冗談だよ。一緒に探そう?」
サエコ「君面白いからボケたくって」
サエコ「・・・」
サエコ「まぁ、君は面白くないよね・・・」
お、面白いよ。面白い面白い。
(感情がジェットコースターだな)
サエコ「そう、なら良かった!!」
良かった・・・
機嫌を取り戻したようだ。
「サエコー」
誰かの呼び声がした。
いつき「ここに居たのね」
サエコ「いつきちゃんじゃない?どうしたの?」
いつき「どうしたの?・・・じゃないわよ、宇宙船見つかったよー」
サエコ「え?ほんと?」
いつき「うん・・・」
サエコ(ち)
いつき「コラ、頭の中で勝手に繋げてうんちにしないで」
サエコ「ごめんごめ・・・・ぐごー」
いつき「コラー、寝るなー」
サエコ「わ、夢の中で沖縄に帰ってたわ・・・」
いつき「沖縄出身だったのね・・・宇宙人設定どこ行ったの?」
サエコ「そ、だった宇宙人だった」
いつき「いちいち疲れるわね・・・ さぁ、帰るわよ」
サエコ「わかったわかった、じゃあ宇宙に帰る前にやらないといけないことがあるよね?」
いつき「そうね・・・」
サエコ「申し訳ないけど、私達の秘密を知った。貴方の記憶を消さないといけないの」
え・・・・記憶が消される?
サエコ「ごめんね・・・」
いやいや、オーバーキルすぎるだろ。撃ちすぎ撃ちすぎ
そうして、私の存在が消された
まだ、やり残したことがあったのに・・・
サエコ「え、なにそれ気になる!」
殺してくれー
結局サエコといつきは本当に宇宙人なのか、宇宙人のふりをした狂人なのか分からずじまいのところが怖い。語り手の姿がなくて声だけなのも不気味さが増してよかったです。一番怖いのはこのストーリーがコメディに分類されていることですよね。
宇宙人が目の前に現れたのはびっくりですが
主人公の彼が、壁になりきっていたというのもびっくりしました😂
壁になりきったら無になれそうで精神統一出来そうですね!
私も暇な時にやってみようと思います😂
可愛い宇宙人の彼女たち、もし実際私の目の前に現れたら仲良くなってみたいです! でもそうですよね、秘密厳守というのは理解できます。