Magic Time(脚本)
〇電車の中
水上 鈴華(毎日、電車通学できて幸せだなー!)
赤ちゃん「ふぇ」
母親「しー」
母親「りさちゃん、泣かないでー」
母親「ねー」
母親(ああ、どうしよう、泣き出しちゃった。 次の駅で降りなきゃ!)
母親「りさちゃん、次降りるからねぇ」
乗客「──たく。 仕事で疲れてんのによぉ」
水上 鈴華(うーん。 空気が、良くないなぁ)
水上 鈴華「ヨシ!」
水上 鈴華「変身!!(アイ ラブ トレイン!!)」
乗客「わー、キレー!」
乗客「マジシャンアイドルの、 みすずちゃんだ!」
乗客「電車の中でしか、会えないっていう!」
みすず「はじめまして! ちょっとお邪魔します!」
みすず「今から、 車内の空気を良くします!」
みすず「──」
乗客「な、なんだよ!」
みすず「おじさま、お疲れ様です♫」
みすず「どうぞ」
みすず「りさちゃんも、元気が良くてイイネ!」
みすず「私は、電車に乗ってる時間が大好き!」
みすず「だから、お節介だけど、みんなにも、 そう思ってほしい!」
みすず「みんなが、 楽しい時間を過ごせますように!」
みすず「ハッピートレイン!!」
乗客(な、なんだぁ!)
乗客「魔法みたい!」
乗客(車内の空気が変わった・・・・・・)
「赤坂駅、赤坂駅」
乗客「あれ、いなーい!」
水上 鈴華(ふふ、あっという間の早着替え)
水上 鈴華(他の乗客と一緒に降りたと思うでしょうね)
乗客「やなこと言って悪かったな」
乗客「覚えてねーけど、俺にもあったさ、 赤ん坊の頃はさ」
乗客「降りるのは、俺だよ」
乗客「お疲れ様、お母さん」
母親「ありがとうございます」
水上 鈴華(いいなぁ、こういう光景)
水上 鈴華(だから、電車で過ごす時間って すごく好き)
水上 鈴華「今日も良い電車時間!」
水上 鈴華「素敵な出会いがあって良かった!」
fin.
乗り合わせた乗客をハッピーにする「都市伝説の女」という感じですね。甘酒を渡すみすずちゃんにほっこりしました。紺の衣装にも少し車掌さんの雰囲気があって可愛いかったです。
なんて素敵なアイデアというか企画力! 自分の愛する空間をとことん素敵なものにしようと務める彼女の行動力に脱帽です。心をマッサージされたような感覚です。