マスコットガールの女

冬木柊

読切(脚本)

マスコットガールの女

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〇野球のグラウンド
シルニャー「いやー、いい天気だねー」
シルニャー「だが諸君、元気ないぞ」
シルニャー「うんうん、わかっている 春に盛り上がる男子のプロ野球、春の選抜、MLB」
シルニャー「それに対して君たちはOLに主婦と 野球選手のツーウェイプレイヤー」
シルニャー「しかも年度末で昨日の夜も残業、残業」
シルニャー「それに子供が三人で、仕事もあって 野球選手のトリプルスリー選手もいる」
シルニャー「諸君はいい女を求められ、母を求められ 生理が辛くても笑顔を求められる・・」
シルニャー「どんだけ求められるねん!?」
シルニャー「では、わたしからは一つだけ」
シルニャー「マイナス思考はやめましょう」
シルニャー「プライベートの愚痴、仕事の不満 連敗中の不安」
シルニャー「マイナス思考は試合にも影響します 今は試合前、昨日までのことはもう関係ない」
シルニャー「天気は良く、桜は舞い なによりも大好きな野球が今そこにある!」
シルニャー「さあ! 行こーーう!!️」
「おおおーーー!!️」
  両チーム練習開始です
トメさん「はは、女子野球はマスコットガールが 声かけをやるんだねー」
シルニャー「はい、売り子もやってますよー お弁当はいかがですかー」
トメさん「はは、これは参ったなー」
二葉「シルニャーさん 今日ママは試合に出るよねー」
シルニャー「四番だよ、応援してあげてねー」
二葉「うん! シルニャーさんに負けないよう応援する!」
シルニャー「ありがとうー」
  試合開始です
シルニャー「がんばれー」
「プレイボール!」
  ビッグドッグス 3 - 0 シルバーキャッツ
トメさん「あーー・・」
二葉「・・・・。」
シルニャー「みんなー元気ないぞー まだ一回! ドンマイドンマイ!!️」
二葉「うん!、がんばってー!」
シルニャー「ゴー、ゴー、シルバーキャッツ!」
トメさん「ピッチャー立ち直ったようだな!」
シルニャー「さー、反撃していこう!」
  1回の裏、シルバーキャッツの攻撃です
トメさん「先頭打者が2塁に出たぞ!」
  四番 レフト 若葉選手
二葉「ママーがんばってー!」
若葉「よし! こい!」
二葉「あっ!!️」
二葉「敬遠・・」
トメさん「次の小夜ちゃん、当たってないからなー」
トメさん「ほらー、小夜ちゃん もうあきらめてるよ・・」
小夜「ダメ・・ 打てないよ・・」
シルニャー「どうしたー、元気ないぞー チャンスチャンスだよー!」
小夜「シルニャーさん・・ せっかくのチャンスですけど ダメですよ、わたし・・」
小夜「相手だってそのことわかってます わたしがダメだって・・」
小夜「・・・・。」
シルニャー「大丈夫だよー 小夜ちゃんはバッターボックスに立てるんだから!」
シルニャー「野球が好きでもバッターボックスに立てないわたしと違ってね」
小夜「でもシルニャーさんは、可愛いくて誰からも好かれて人生勝ちじゃないですか・・」
小夜「わたしなんて・・」
シルニャー「でもわたしはバッターボックスに立てない」
シルニャー「立てないんだよ」
シルニャー「バッターボックスて打ってみたいよー 一度でもね!」
小夜「・・・・。」
シルニャー「落ち着いた?」
小夜「はい・・」
シルニャー「よっし!、さっ!、行こーーう!!️」
  五番 ライト 小夜選手

コメント

  • 小夜ちゃんの気持ち、分かります〜!バッターボックスに立つと、打てないような気持ちなのなるんですよね。
    でも、打てた時の爽快感で辞められないのも事実。
    シルニャーが何故バッターボックスに立てないのか?
    その後のお話しも想像しちゃいました。読み切りが勿体ないお話しですね。
    ママさんチーム、もっとドラマがありそう。

  • シルニャーちゃんがかわいい!
    スポーツを上手く表現した作品です。
    すごくほのぼのとしてて、読んでて落ち着く作品です。

  • 自分も野球が好きで、ましてや女子野球をテーマにされてて面白く、表現や技法を学ばせていただきました。似たようなストーリーは自分も考えてたので、参考にさせていただきます。
    女の子はとても可愛く、ストーリーも面白かったです!

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