祭りのカラオケ大会で歌い、村を繁栄させた女

立坂雪花

☆。.:*・゜(脚本)

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〇桜並木(提灯あり)
  わたしは今、村の村長に頼まれ、
  隣の村を潜入捜査?している。
  1週間前、村長の夢に神さまが出てきて
  「この辺りの村を繁栄させる
  出来事が隣の村で起こるだろう」
  と、お告げがあったらしいの
はなちゃん(そして今、村のお祭り中)
はなちゃん(あーだこーだあって、わたしはこれからカラオケ大会に出場する予定!!️)
はなちゃん(ちなみに歌うのは、村長が作った曲よ!)
はなちゃん「いっけなーい💦歌詞書いてる紙、というか鞄ごと車に忘れたー💦」
はなちゃん(わっ!ぶつかる!)
はなちゃん(いったたー)
はなちゃん「だ、大丈夫っすか?」
優奈「・・・」
はなちゃん(いなくなっちゃった・・・)
はなちゃん(今の美女ってもしかして・・・)
はなちゃん(それよりも今は歌詞のカンペ・・・)
はなちゃん(これをお袖に忍ばせてっと!)
はなちゃん(さっきぶつかった美人さんだ)
はなちゃん(お歌めちゃうまー)
はなちゃん「カラオケ大会、でるんすか?」
優奈「でないわ。お歌は嫌いだし 各自で準備するカラオケ音源もないもの」
はなちゃん「でも、めちゃウマで」
はなちゃん「もしよければこれ、私の代わりに」
はなちゃん「私、実は風邪ひいちゃって声ガラガラなの」
優奈(えっ?急にガラガラ声になったわ、この子)
優奈「歌わない」
はなちゃん「すんごいいい曲なんです。聴いてみて」
優奈(こ、このメロディーは・・・)
優奈(そして溺愛反省文な歌詞、パパから私へ?)
優奈「いい歌ね」
はなちゃん「でしょ?」
はなちゃん「でもね、この曲の2番、歌詞がないからずっとメロディーだけなの」
優奈「わたし、その理由、わかる気がする」
アナウンス「はなさん、はなさん、出番です。ステージに・・・」
はなちゃん「代わりに出てほしいですっ」
優奈「えぇ、分かったわ」
村長「娘を見つけ、木の陰からひっそり見つめていたら」
村長「わたしが作った歌を歌ってくれているではないか」
村長「どういうことや」
村長「3年前、娘と喧嘩してから少ししか歌詞書けていなくて、2番はまだ・・・」
村長「娘よ、あの時は彼氏さんから貰ったらしいクッキー勝手に全部食べちゃったり、ごめんな」
村長「彼氏さんにヤキモチ妬いちゃったんだ」
村長「それまでは一緒に歌って遊んでたのになぁ」
村長「歌が嫌いと言いはるようになってしまい、家も出ていき・・・」
村長「なんと! 2番、娘が歌詞をつけてくれたぁ」
村長「その歌詞は、パパ宛にかい?」
はなちゃん「ぬん」
はなちゃん「村長!」
はなちゃん「やはり来たのですね」
はなちゃん「娘に合わせる顔がなくて来れなかったこの村に」
はなちゃん「独り言丸聞こえでしたよっ!」
はなちゃん「やはりあの美女、村長の娘様でしたか。 更に美女になって」
村長「うぅ、嬉し・・・」
はなちゃん「そういえば、これって、映像生配信中ですよね」
村長「確かそうらしいな」
はなちゃん「どれどれ、アクセス数はどうかな?」
はなちゃん「ひゃあ!!反応すんごっ」
  『美女の美声な歌』が話題になり
  美女の歌声をリアルで拝みたい人々が村に押し寄せ
  その後、この辺りの村が栄えましたっ✨
はなちゃん「ふふっ!神さまのお告げ、こんな感じだったのね!」
はなちゃん「ふんふふーん♪」
  お祭り、エンジョイ!!!

コメント

  • はなちゃんが機転をきかせなければ何も始まらなかったから、村を繁栄させた影の功労者は、はなちゃんかもしれないな。村長さんの歌詞と優奈ちゃんの歌声がどんなだったか、聴いてみたいけど想像するのも楽しいですね。

  • んー、可愛いー、優しいー、温かーい!
    心がポカポカ陽気に包まれるようなお話ですね!そして3人のキャラクターがとっても魅力的で!

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