小心者な女

甘楽カラ

バスを待つ(脚本)

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〇渋谷フクラス
春野京子「その時、私はバスを待っていた」
春野京子「私の前に高齢の男性が一人、私の後ろに若い男性。若い男性の後ろにも何人もの人が並び始めた」
  えっ?
  なんで???
春野京子「後からやってきたお婆さんは、ためらいもなく私の前に立った!」
春野京子「うっそ~ん!?」
三井「ゴ・・・ゴッホン!!!」
春野京子「そ、そうよね。 割り込みは、私一人が我慢すればいいってもんじゃないわよね」
春野京子「あのぉ~。 みんな順番に並んでいるんですけど・・・」
芳子「・・・・・・」
春野京子「どうしよう・・・。無視されちゃった。後ろの男の人、怒っているだろうな・・・」
春野京子「そうだっ!」
春野京子「私は、バスを待つ列を離れた」
春野京子「私さえ抜ければ、後ろに並んだ人の順番は変わらないし、並んでいる私に気づかずに」
春野京子「立ったお婆さんも気持ちよく、バスに乗れるよね」
春野京子「一日中の立ち仕事で体はクタクタだったが、心は軽くなった!」
春野京子「こんな私のことをヒトは、「小心者」と呼ぶ」
春野京子「あ・・・。赤トンボ♪」

コメント

  • いやぁ、小心者ではなくて勇気ある者です。
    私は無理かも。
    だいたい割り込むのはお婆さんが多いしうちのバスは年寄優先で最初に年寄が乗る感じです。が、それさえも私は出来ず年寄に混じってバスに普通に乗る毛の生えた心臓を持った小心者です(笑)

  • 私を含む全国の小心者が共感し涙しました!
    京子さんのラストの表情、アレが有ると無いとでテイストが大きく変わってきますよね!あのワンカットで一層心に響きましたww

  • わ〜共感してしまいました。もし、同じ様な事があったら抜けたくなるかも⋯そんな私も小心者?
    春野京子ちゃん、可哀想〜でも、これで良かったのよねって笑い泣きしてるところが、ごめんなさい、笑っちゃいましたwww(*^^*)

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