エピソード(脚本)
〇個室のトイレ
私の名前は、林みどり(32)
ごく普通の会社員だけど
誰にも言えない自分だけの秘密がある
林みどり「もう我慢できない〜〜!!」
ボリボリボリ
それは、身体を掻きむしるのにハマっていることだ
林みどり「イタ気持ちぃぃぃ〜!!」
林みどり「仕事のストレスと不摂生で」
林みどり「あちこちの皮膚が荒れてしまった」
林みどり「最初は落ち込んだけど」
林みどり「この痒みがクセになってきちゃったんだよね」
林みどり「本当は無闇に触っちゃいけないんだけど」
林みどり「どうしてもやめられないの!」
林みどり「脳汁がドバドバ出るぅぅ〜!!」
腫れ物「みどり♡」
林みどり「腫れ物クンっ!」
腫れ物「今日もたくさん掻いてくれてありがとな!」
腫れ物「お、俺も気持ちいいぜっ!」
林みどり「じゃあもっとサービスしちゃう♡」
腫れ物「効くぅぅぅぅぅぅ!」
林みどり「私も〜♡」
林みどり「彼が今の私の「推し」」
林みどり「太ももにいる隠れた恋人」
林みどり「赤く攻撃的な見た目と」
林みどり「簡単には治らないしつこさが魅力」
林みどり「私もつい依存しちゃうの・・・」
林みどり「は、はい!?」
???「林さんよね?大丈夫?」
林みどり(上司の山田さんだ!)
山田「最近、お昼休みはトイレに引きこもってるみたいだけど」
山田「一体何をしているの?」
林みどり「え、えーっと・・・・・・」
林みどり(半裸でオタノシミ中だなんて言えねぇ)
山田「・・・あのね」
山田「1人でお弁当を食べることは、何も恥ずかしいことじゃないのよ」
山田「ここは学校じゃないんだから」
山田「誰かと一緒にお弁当を食べろ、なんて無理強いはしない」
山田「それでもあなたが気に病むなら、私と一緒に食べましょう?」
林みどり(な、なんか同情されてる・・・)
林みどり「ご、ごめんなさいっ!」
林みどり「私なら大丈夫ですから!」
山田「・・・分かったわ」
山田「私はいつでも待ってますからね」
林みどり「・・・出ていったか」
林みどり「休憩時間くらい放っておいてくれよな」
林みどり「この解放感があるから」
林みどり「私は仕事を続けていられるんだい!」
林みどり「気を取り直して」
林みどり「秘密兵器とうにゅ〜!」
林みどり「激辛ラーメン〜♡」
林みどり「辛いものが苦手な私がこれを食べると」
林みどり「何倍もの痒みが全身に広がるのだ!」
林みどり「いただきますっ!」
林みどり「キターーー!!?」
林みどり「か、痒い〜〜っっ!!」
林みどり「二の腕が、脇の下が、ふくらはぎがぁぁ・・・!!」
痒み「ボク達も混ぜろよ♡」
痒み「時間ないんだろ? 激しいの頼むぜ☆」
林みどり「ふ、双子ぉ!?」
ガリガリガリガリガリガリ!
林みどり「あひぃぃぃぃぃ〜!!」
林みどり「たまらんん・・・!!!」
林みどり「メンクリや皮膚科でも注意されてるのにやめられないぃぃぃぃぃぃ!」
誰にも言えない自分だけのオタノシミ
私のような平凡な人間にとって、それは
過酷な人生を生き抜くための劇薬
皆さんにもきっとあるかもしれない
私はそれを決して否定しない
だから
林みどり「午後からもお仕事頑張ろぉぉぉぉぉぉお!!!!」
「わかるー」という気持ちと「あかーん」という気持ちが同時に湧き出てきました!腫れ物、痒み、突然のビジュアル化(しかもイケメン)ってww
みどりが「お楽しみ」として掻き毟っているうちはいいけど、冷静に考えれば衝動制御障害の「皮膚むしり症」という立派な病気だから、腫れ物君や双子君に加えて「掻きむしり隊」のメンバーを増員するのはほどほどにしてくださいね。
あかーんと思いつつも、わかります!!🤣