道案内する女

にーな

読切(脚本)

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〇商店街
鏡花「おや、君。こんな所でどうしたんだい」
鏡花「そうか、迷子になってしまったのか」
鏡花「大丈夫、あたしが案内してあげるからね」
鏡花「さ、ついておいで」
鏡花「そういえば、名乗ってなかったね」
鏡花「あたしは鏡花。短い間だけど、よろしくね」
鏡花「ん?目的地が分かるのかって?」
鏡花「安心しなよ。言わなくても、連れていく場所は分かってるから」
鏡花「おや、キョロキョロしてどうしたんだい?」
鏡花「景色に見覚えがある気がする?」
鏡花「そりゃそうさ・・・・・・・・・ここはあんたが小さい頃に過ごしてた風景なんだから」
鏡花「あはは、驚いてるね」
鏡花「あたしはここの事なら何でも知ってるのさ」
鏡花「この風景はあんたにとっての帰る場所なんだよ」
鏡花「まぁ、あんたがここに帰ってくるのはまだ早いけどね」
鏡花「どういう事かって?」
鏡花「あんたにはまだやる事がある」
鏡花「まだ、諦めてないんだろ。あんた自身の夢を」
鏡花「大丈夫さ。あんたなら大丈夫」
鏡花「今度は、夢を叶えてからここに来な」
鏡花「さ、着いたよ」
鏡花「しっかりしな・・・いつだって応援してるんだから」
鏡花「全く、世話の焼ける子だねぇ」
鏡花「ここは人生に迷った子が来る懐かしい街」
鏡花「あたしが案内出来るのは、まだ戻れる子」
鏡花「まだ、夢を諦め切れず、心のどこかで夢を追いかけたい子」
鏡花「だから、安心して迷い込みな」
鏡花「あたしが案内して・・・・・・・・・」
鏡花「背中を押してやるからね」

コメント

  • 人生の道に迷った時にこんな道案内してくれる女性がいたら心強いですね!(o^^o)素敵な話だなぁーと思いました✨

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