〇遊園地の広場
奈迎　玲雄「俺たち、もう別れよっか」
降世　流撫「──分かった。じゃあね」
　　・・・最悪だ。
　　朝の占いどおりになるなんて。
　　──今日の占いです。
　　乙女座のあなた!!
　　今日は何だか色々ふられる一日になりそうな予感～。
　　でもめげずに頑張って～。
　　ラッキーアイテムは、槍です♥
　　素敵な出会いがあるかも～。
　　ツイてなくても、投げやりにならないようにね～。槍だけに。
　　それじゃ、今日も一日、頑張って!!
　　行ってらっしゃ～い!!
　　・・・・・・
降世　流撫「──ってやかましいわ！ 何か上手いこと言わんでいい!!」
降世　流撫「なんじゃあの朝の占いは!? っていうかラッキーアイテムは槍て何!? 一般のご家庭にそんなもんないでしょ!!」
降世　流撫「絶対用意出来ない物がラッキーアイテムて、開運させる気あんのか!!」
降世　流撫「──ふぅ。ま、いいか。 どうせ当たらんでしょこんなん。 外、曇ってるけど天気予報の50％なんて、降らないも同然!!」
降世　流撫「気にせず出かけよっと!!」
降世　流撫「・・・とか余裕かましてたらこのザマよ。 降水確率50％を甘く見てたわ」
降世　流撫「手強いシミュレーションゲームの50％は ほぼ確定で命中するってのに・・・」
降世　流撫「色々フラれるってコレのこと!? 雨に降られ、彼に振られ・・・」
降世　流撫「おわっ!? あっぶな・・・」
降世　流撫「って、これは・・・槍？」
降世　流撫「って、ちょっと今度はコレ!? 命の危機を感じたんだけど!? 二度あることは三度あるってことなの!?」
「すみませーーーん!! こっちに槍、飛んでいきませんでしたか!?」
槍井　通「す、すみません、お怪我は・・・」
降世　流撫（うゎ・・・イケメン・・・）
槍井　通「あ、あのっ!! 今、ヒーローショーをやってるんで、良かったら見に来ませんか!?」
槍井　通「あ、そのっ・・・。お詫びも兼ねてどうですか・・・？」
降世　流撫「えっ・・・!?」
　　──ラッキーアイテムは、槍です♥
降世　流撫「槍・・・ラッキーアイテム・・・。 用意出来たわ・・・」