〇穴の開いた部屋
「ご飯よ〜」
高代高音「は〜い!!」
篠田妙子「ご飯？」
高代高音「ママのご飯すっごく美味しいんだよ！」
篠田妙子「はえ〜どんな味なんだろ？」
高代高音「烏滸がましいぞ」
篠田妙子「あ、私の分とか用意するわけないパターンか」

〇結婚式場のテラス
篠田妙子「ここで食べるの？」
高代高音「開放的で最高よもう」
篠田妙子「いやーすごいな西日が眩しすぎて何も見えんぞこれ」
高代高音「耐えろやこんくらい」
高代高音「まっ、お前のただ飯食おうというその考えはなくなったようやな」
篠田妙子「じゃあ耐えるか・・・」
高代高音「オイ」
篠田妙子「しかし、こんだけ豪勢なところで食べておきながら・・・」
篠田妙子「肝心の飯は弁当なのか・・・」
高代高音「誰にだって楽したい日はあるでしょ」
篠田妙子「まぁそれもそうね じゃあ私はそろそろ電車で」
篠田妙子「んぁ？スマホに通知が」
篠田妙子「うわ事故で電車止まっちゃったのか・・・」
高代高音「マ？」
篠田妙子「じゃ、まぁ、 そろそろわたくしーはタクシーで帰るわ」
高代高音「ｸｯｯｯｯｯｿしょうもねぇんだけど」
篠田妙子「じゃあ、またあしt」
篠田妙子「右の美少女誰だよ!!!!!!!!」
母「母です」
篠田妙子「血のつながりを微塵も感じないんだけど!?」
母「この子は養子縁組です」
篠田妙子「あっそうなんですか」
母「万物の母です」
篠田妙子「なぜそんな大それた方が養子縁組を・・・」

〇黒
　　蛇足=タクシー

〇タクシーの後部座席
　　ﾊﾞﾛﾛﾛﾛﾛﾛﾛﾛ（効果音）
　　ｷｨｨｨｨｨｲ
　　ﾊﾞﾃｪﾝ
篠田妙子「南畑寺町の66-８-91までお願いします」
タクシー運転手「わかりました」
　　ﾊﾞﾃｨﾝ
　　ﾊﾞﾛﾛﾛﾛﾛﾛﾛﾛ
タクシー運転手「電車止まったんでしたっけ？」
篠田妙子「はい」
タクシー運転手「ここ最近の大雨大変ですよね」
篠田妙子「凄いですよね〜」
篠田妙子「私、この状況で和歌読んでみたんです」
タクシー運転手「和歌を」
篠田妙子「土砂崩れで止まる電車、 移ろうはずの季節は梅雨で停滞し、 バケツを返したような雨が降る」
篠田妙子「そんな今日の天気を込めて 聞いてください 『雨模様』」
タクシー運転手「どっちかっつーと演歌だろそれ」
篠田妙子「土砂崩れ 梅雨に停滞 バケツ雨」
タクシー運転手「前口上と内容同じじゃねーか」
篠田妙子「そして輝く ウルトラソウル☆\ﾍｪｲ！/」
タクシー運転手「状況と真逆じゃねぇか､､､」
篠田妙子「ところで話は変わるんですけど」
タクシー運転手「何ですか？」
篠田妙子「なんでさっきからメガネ構えてるみたいなポーズしてるんですか？ 帽子のつば掴んでるわけでもないですよね？」
タクシー運転手「いや実はこの立ち絵さぁメガネ差分あるんだけど」
タクシー運転手「メガネ外しても腕の位置そのまんまなんだよね まぁ、腕の位置を書き直すのは多分大変だろうし、仕方がないね」
篠田妙子「へ〜」
篠田妙子「あと、ハンドル掴んでませんけど、どうやって運転してるんですか？」
タクシー運転手「そこはツッこんじゃだめだろ!!」