その○○を揺らせ(脚本)
〇フェンスに囲われた屋上
さの「私はー!!!凛夜のことがーっ!!!」
さの「大好きでーすっ!!!!!」
凛夜「ハッ。俺が?お前と?馬鹿じゃねーのwww」
凛夜「ちゃんと相手見ろってのwww」
さの「私とー!!付き合ってくださーいっ!!!」
凛夜「ありえないだろwwお前耳聞こえてねーのかよwww」
凛夜「誰がこんな奴と付き合いたいって思うんだよ」
さの「これからもーっ!!私と一緒にいてくださーい!!!!!!!」
凛夜「いやいや。だから、メリットがなさすぎるって。付き合っても面倒ごとしかないじゃん」
凛夜「ちゃんとこれからのこととか考えた訳?生半可な気持ちでそんなの言うべきじゃないって」
さの「生半可じゃ!!!ありません!!!本気でーす!!!」
さの「ずっと!!!凛夜と一緒に!!!いたいです!!」
凛夜「──じゃあ、例えばどんなこと考えたの」
凛夜「どんなに大きな声で言ってくれたとしても、俺には一時的な感情としか思えない」
さの「ちがっ・・・ごめっ・・・」
さの「ごめんなさいっ!!!」
凛夜「・・・謝んなよ」
さの「でも、元はと言えば私のせいで凛夜が・・・」
さの「私がちゃんとしてたら、凛夜がこんなことにならずに済んだのに・・・」
凛夜「俺、まだ読唇術できないから何言ってるかよく分かんないけど、多分自分のこと責めてんだろうな」
さの「あっ」
さの「私のっ──」
凛夜「いいよ。言い直さなくて」
凛夜「別にお前を事故から庇ったのも、その時の影響で耳が聞こえにくくなったのも」
凛夜「何一つ、さのは悪くないから」
さの「でもっ」
凛夜「本人が気にすんなって言ってんだから、もういいじゃん」
凛夜「だから『こんな奴』に罪悪感で告白してないで、他の奴とでも幸せになれよ・・・」
さの「それは違う!!!!!」
さの「罪悪感があるから凛夜と一緒にいたいんじゃない。確かにあなたがどんなに私を責めなくても」
さの「きっと私はずっと後悔する。だけどそれが理由でこの選択をしたんじゃない」
さの「どんな未来が待ち受けてようと!!!あなたと同じ未来を歩きたい!!!」
さの「どんなあなただとしても、隣にずっといたいの!!」
さの「凛夜が好きなのっ!!!!!!」
凛夜「──本当に馬鹿な奴」
凛夜「今の言葉はきっと、耳がどんなに遠くても聞こえてたよ」
凛夜「これから、大変なことは沢山あるぞ。お前の足枷になることもきっとある」
凛夜「話した方が早いって思うことも、上手に意思疎通が出来なくなることも増えてくる」
凛夜「それでも、一緒にいてくれる?」
さの「もちろんっ!!!!!!」
凛夜「それくらいの声が出せるなら、きっと大丈夫だな」
凛夜「・・・ありがとう」
凛夜「告白の答えは──」
完
清々しいほどの大告白に圧倒されました!
声を大にしていたのはちゃんと理由があったのですね…!
そう思うと込み上げて来ました😢
最後は想いが伝わったようで、二人のこれからに期待したいです☺️
この真っ直ぐな告白、とっても清々しいですね!事故のことに囚われずに、2人で前を向いて進んでほしいって、心から思えますね。
キュンです♡😍
こういう健気でストレートな女の子と、相手のことを考えて冷静に返答してくれる男の子・・・好物です♡