新人歌い手グループ 〜活動編〜(脚本)
〇綺麗な部屋
姫野 沙姫「今日もいい天気・・・」
神楽 雛「沙姫様おはようございます 今日から新生活ですね」
姫野 沙姫「そうなの! 新しい友達作れるかな・・・」
神楽 雛「もう少しで朝食が出来るので準備を進めてくださいね」
姫野 沙姫「はーい!」
姫野 沙姫「忘れ物は、無いよね?」
〇学校の校門
姫野 沙姫「わぁ〜、すごい・・・」
猫山 桃菜「沙姫、おはよう」
姫野 沙姫「おはよう、桃菜!」
姫野 沙姫「千紘・・・なんで息上がってるの?」
川瀬 千紘「電車が少し遅延してて・・・」
姫野 沙姫「なるほど・・・ お疲れ様!」
猫山 桃菜「早めの電車に乗りなさいよ・・・次回から」
川瀬 千紘「あ〜、もちろん!」
姫野 沙姫「早くクラス表見に行こ〜」
猫山 桃菜「ちょっと、沙姫!?」
川瀬 千紘「桃菜まで走る必要ねぇだろ・・・」
星野 沙羅「可愛い新入生たちがやってきたわね・・・」
〇明るい廊下
姫野 沙姫「桃菜と千紘とクラス離れちゃった・・・」
猫山 桃菜「一緒に行ったり、帰れるからあんまり気にしない!!」
姫野 沙姫「そうだね!!」
川瀬 千紘「沙姫、また後でね」
猫山 桃菜「放課後に会いましょ」
姫野 沙姫「うん!!」
姫野 沙姫「私も教室入ろ・・・」
星野 沙羅「君、新入生?」
姫野 沙姫「はい!」
星野 沙羅「私は、星野沙羅 よろしくね!!」
姫野 沙姫「はい、よろしくお願いします! 私は、姫野沙姫です!」
星野 沙羅「沙姫ちゃん、よろしくね」
姫野 沙姫「そろそろ教室に入ります」
星野 沙羅「そうね ・・・また話しましょ」
姫野 沙姫「はい!」
〇おしゃれな教室
姫野 沙姫(知らない子が多いな・・・)
水戸 亜梨沙「ねぇ、君名前なんて言うの?」
姫野 沙姫「私は、姫野沙姫です! あなたは?」
水戸 亜梨沙「私は、水戸亜梨沙 よろしくね」
姫野 沙姫「こちらこそよろしくね!」
村上 叶多「うるせぇよ・・・静かにしろ」
姫野 沙姫「ごめんなさい!!」
村上 叶多「別に謝らなくてもいい・・・ うるさくなるのは、誰だってあるしな」
姫野 沙姫「ほんとにごめんね」
水戸 亜梨沙「ねぇ、沙姫ちゃん私の席の近くで話そ!」
姫野 沙姫「そうだね、亜梨沙ちゃん!」
姫野 沙姫「あ、そうだ! 君の名前聞いてなかった!・・・教えてくれない?」
村上 叶多「俺は、村上叶多 よろしく・・・」
姫野 沙姫「叶多くんこれからよろしくね!」
村上 叶多「お、おう」
姫野 沙姫「それじゃあ、またね!」
村上 叶多(なんだよ・・・この胸の高鳴り──)
〇おしゃれな教室
姫野 沙姫「亜梨沙ちゃん・・・私ね、歌い手活動するために配信初めたんだけど中々、閲覧数無いの・・・どうすればいいかな?」
水戸 亜梨沙「沙姫ちゃん、配信始めたんだ! ・・・私、見に行くよ!」
姫野 沙姫「ありがとう!亜梨沙ちゃん」
姫野 沙姫「拡散もお願いしたいんだけどいいかな?」
水戸 亜梨沙「もちろん、いいよ!!」
姫野 沙姫「ありがとう!」
クラスメイト「ねぇ、姫野さん・・・先輩が呼んでるみたいだよ」
姫野 沙姫「ほんと? ありがとう!」
クラスメイト「ううん、話してるときに声かけちゃってごめんね」
姫野 沙姫「大丈夫だよ!」
水戸 亜梨沙「沙姫ちゃん、私のことはいいから早く先輩のところに行ってね!」
姫野 沙姫「わかった!」
村上 叶多「なぁ、お前の名前ってなんて言うんだ?」
水戸 亜梨沙「私は、水戸亜梨沙 よろしくね」
村上 叶多「よろしく」
水戸 亜梨沙「なーんて、私と同中でしょ?」
村上 叶多「そうだったな」
水戸 亜梨沙「また、叶多と同じクラスなんてビックリだよ・・・中学の頃もの三年間クラス同じだったし」
村上 叶多「俺もお前とまた同じクラスとか最悪だわ」
水戸 亜梨沙「なっ!!なんで、それを本人に言っちゃうかな〜」
村上 叶多「お前だって、言ってたし・・・」
水戸 亜梨沙「それは・・・ごめん」
水戸 亜梨沙「それより、沙姫ちゃんのこと一目惚れしたでしょ?」
村上 叶多「なんで、分かるんだよ・・・」
水戸 亜梨沙「まぁ、多分・・・中学三年間クラス同じだった力じゃない?」
村上 叶多「いらないな、その力・・・」
水戸 亜梨沙「え〜、私は必要だと思うんだけど」
村上 叶多「いいや、いらないね」
水戸 亜梨沙「まぁ、そんなことどうでもいいや・・・ 沙姫ちゃんにアプローチ、頑張ってね〜」
村上 叶多(そんなの言われなくても分かってるって・・・)
村上 叶多(でも、どうしたらいいんだ・・・ “一緒に帰ろ”って誘うかな)
〇明るい廊下
姫野 沙姫「先輩、話ってなんですか?」
星野 沙羅「私、もっと沙姫ちゃんのこと知りたいの 教えてくれないかな?」
姫野 沙姫「いいですよ!」
星野 沙羅「じゃあ、まずは好きなもの教えて」
姫野 沙姫「好きなものは、甘いものとヘアメイクです!」
星野 沙羅「ヘアメイク好きなんだ!! 私もヘアメイク好きだよ」
姫野 沙姫「先輩は、何メイクをよくしますか?」
星野 沙羅「私は、ブラウンメイクをよくするよ」
姫野 沙姫「ブラウンメイク・・・先輩に似合いそうですね!」
星野 沙羅「ありがとう」
星空 葵奈「沙羅・・・そろそろ教室戻って」
星野 沙羅「葵奈ちゃん!! わかった!」
姫野 沙姫「星空葵奈さんですか?」
星空 葵奈「そうだよ」
姫野 沙姫「握手してください!!」
星空 葵奈「いいよ」
沙姫は、葵奈と握手をした。
姫野 沙姫「幸せ・・・」
星野 沙羅「葵奈ちゃん・・・仕事終わったの?」
星空 葵奈「終わったよ だから、学校に来たの」
星野 沙羅「仕事お疲れ様」
星空 葵奈「ありがとう」
星野 沙羅「沙姫ちゃんまたね」
姫野 沙姫「はい!!」
姫野 沙姫(葵奈さん可愛かった・・・!!)
〇学校の昇降口
猫山 桃菜「遅いわね、沙姫」
川瀬 千紘「そうだな・・・」
姫野 沙姫「おまたせ!2人とも」
猫山 桃菜「沙姫・・・隣の男の子誰?」
姫野 沙姫「この子は、私と同じクラスの村上叶多くんだよ!」
姫野 沙姫「一緒に帰ってもいいよね?」
村上 叶多「よろしく・・・」
猫山 桃菜「まぁ、いいわよ」
姫野 沙姫「やった〜」
姫野 沙姫「叶多くん!行くよ!」
村上 叶多「え・・・!?」
猫山 桃菜「全く、沙姫ったら・・・ 叶多くんに迷惑かけないでよ」
川瀬 千紘「はぁ〜・・・」
猫山 桃菜「あんたは、なにため息ついてんのよ」
川瀬 千紘「だって、あの叶多っていう奴・・・絶対沙姫のこと好きだから」
猫山 桃菜「さすがにそれは無いと思うわよ ・・・今日会ったばかりだもの」
川瀬 千紘「まぁ、それもそうだな」
〇綺麗な部屋
姫野 沙姫「ただいま〜」
村上 叶多「沙姫の・・・部屋って可愛いね」
姫野 沙姫「ありがとう、叶多くん」
川瀬 千紘「おいっ、叶多・・・沙姫は渡さないから」
村上 叶多「ああっ? 沙姫を好きになるのは、自由だろ?」
姫野 沙姫「え・・・」
村上 叶多「あ・・・」
村上 叶多「沙姫・・・”好き”って言うのは、友達としてだからな」
姫野 沙姫「ちゃんと分かってるよ!」
姫野 沙姫「でも、なんで千紘はそんなに怒ってたの?」
川瀬 千紘「だって、俺・・・沙姫のこと小学生の頃からずっと大好きだから──」
姫野 沙姫「好き?」
川瀬 千紘「うん・・・」
姫野 沙姫「ごめん、私千紘のことは幼なじみで歌い手グループのメンバーとしてしか見てなくて、」
川瀬 千紘「そっか・・・」
村上 叶多「沙姫・・・」
姫野 沙姫「叶多くん?」
ギュッ
川瀬 千紘「おい・・・叶多、てめぇ・・・」
村上 叶多「ハグするぐらいいいじゃん」
川瀬 千紘「沙姫に迷惑じゃん?」
村上 叶多「迷惑だったか?沙姫・・・」
姫野 沙姫「えっ!?」
姫野 沙姫「ごめん、一旦外行ってくる・・・」
村上 叶多「う、うん・・・」
川瀬 千紘「叶多・・・少し考えた方がいいぞ」
村上 叶多(そんなの分かってるつーの・・・ 亜梨沙以外の女子と話したことないから、接し方なんて分かんねーよ・・・)
猫山 桃菜「村上さん・・・女子に気安く触れたらダメよ」
村上 叶多「猫山さん・・・」
猫山 桃菜「もし、ハグとかしたいときは相手に許可を取らないとだね」
村上 叶多「今度から許可を取ってから、するよ!」
猫山 桃菜「うん、村上くんなら分かってくれると信じてたわ」
猫山 桃菜「私たちは、これから動画をアップロードしなきゃいけないからまたね」
村上 叶多「おう」
猫山 桃菜(何なのかしら、あの眩しい笑顔・・・ 村上くんはイケメンなのかしら・・・)
猫山 桃菜(ダメダメ!! 私は、”あの人”しか興味無いんだから!!)
〇洋館のバルコニー
姫野 沙姫「千紘は、私のことが好き・・・」
姫野 沙姫(やっぱり、”好き”の意味がよく分からないなぁ)
川瀬 千紘「沙姫・・・大丈夫か?」
姫野 沙姫「千紘!?」
姫野 沙姫「うん、大丈夫」
川瀬 千紘「それなら良かった」
姫野 沙姫「そういえば、叶多くんは帰った?」
川瀬 千紘「ああ、帰って行ったよ」
姫野 沙姫「ねぇ、1つ聞いてもいい?」
川瀬 千紘「いいよ」
姫野 沙姫「”好き”の意味って何個あるの?」
川瀬 千紘「え、”好き”の意味?」
姫野 沙姫「そうだよ」
川瀬 千紘「”好き”っていうのは、多分・・・恋愛感情を抱いてるから出てくると思うよ」
姫野 沙姫「なるほど!!」
姫野 沙姫「ありがとう、教えてくれて」
川瀬 千紘「いいよ」
姫野 沙姫「そろそろ部屋に戻ろ」
川瀬 千紘「・・・だな」
〇城の客室
沙姫たちは、叶多と別れてから活動部屋に移動をした。
姫野 沙姫「2人とも、投稿・・・するよ」
「うん・・・」
姫野 沙姫「はぁ、自己紹介動画投稿出来たね・・・無事」
猫山 桃菜「そうね!」
川瀬 千紘「これからは、動画・歌みたなどを投稿していこうか」
姫野 沙姫「そうだね」
猫山 桃菜「動画か・・・どういうのがいいんだろうね」
姫野 沙姫「確かに・・・」
川瀬 千紘「最初の動画は、先輩方の動画を参考にして作ろうか」
「そうだね」
〇綺麗な部屋
その後、千紘と桃菜はそれぞれ家に帰って、沙姫は部屋で”星Tube”を見ていた。
姫野 沙姫(こういう動画を投稿もありなんだ・・・)
神楽 雛「沙姫お嬢、私は明日からお休みを頂きますね」
姫野 沙姫「雛、ゆっくり休んできてね!」
神楽 雛「ありがとうございます!」
神楽 雛「それでは、また・・・」
姫野 沙姫「またね、雛!!」
〇華やかな裏庭
翌日、私は家のベランダで読書をしていた。
姫野 沙姫(この本、面白いな ・・・また今度、新作でたら買おうかな)
私が本を読んでいると、執事がやってきた。
神楽 幸太郎「沙姫お嬢様、そろそろお見合いのお時間ですよ」
姫野 沙姫「お見合い?」
神楽 幸太郎「そうです!!」
姫野 沙姫「私はまだ、お見合いしたくないんだけど・・・」
神楽 幸太郎「沙姫お嬢様のお気持ちは、分かりますがもう相手様がいらっしゃいますので・・・」
姫野 沙姫「分かった!!」
沙姫は、執事と一緒に客室まで向かった。
〇おしゃれな居間
藤崎 直哉(沙姫お嬢様、いらっしゃったかな?)
姫野 沙姫「こんにちは、直哉さん」
藤崎 直哉「こんにちは、沙姫お嬢様」
姫野 沙姫「今日は、よろしくお願いしますね」
藤崎 直哉「ああ、こちらこそよろしくお願いします」
神楽 幸太郎「直哉さん、沙姫お嬢様のことよろしくお願いしますね」
藤崎 直哉「どうしてですか?執事さん・・・」
神楽 幸太郎「僕は、今から買い出しに行く時間なので」
藤崎 直哉「そういうことなら、おまかせください」
神楽 幸太郎「頼みましたよ」
姫野 沙姫「なんの話しますか?」
藤崎 直哉「沙姫お嬢様は、趣味とかありますか?」
姫野 沙姫「あるよ!! ・・・というか、敬語無しにして」
藤崎 直哉「分かった!」
姫野 沙姫「私は、YouTube見たり、推しの配信見たりするのが趣味だよ! 最近は、歌い手活動かな・・・」
藤崎 直哉「歌い手活動・・・やってるんだ!!」
姫野 沙姫「やってるよ!」
藤崎 直哉「歌い手って、大変なイメージあるけど大丈夫なの?」
姫野 沙姫「全然大変じゃないよ!! 歌い手活動は、楽しいんだ!!」
藤崎 直哉「沙姫が楽しいならいいんだけどね」
姫野 沙姫「ありがとう、直哉さん」
藤崎 直哉「うん」
姫野 沙姫「誰だろ?」
藤崎 直哉「お客さんじゃないかな?」
姫野 沙姫「なるほど! ・・・どうぞ、入ってきてください」
川瀬 千紘「沙姫・・・お見合いしてるの?」
姫野 沙姫「そうだよ!」
川瀬 千紘「・・・・・・」
姫野 沙姫(なんか、元気無くなってる・・・)
藤崎 直哉「川瀬さん、こんにちは 沙姫お嬢様のお婿となる藤崎直哉です」
川瀬 千紘「藤崎さん、沙姫は俺のものです」
藤崎 直哉「それがどうした?」
川瀬 千紘「奪わないでください」
藤崎 直哉「川瀬さんに言われたくないね」
川瀬 千紘「じゃあ、対決しましょ」
姫野 沙姫「ちょっと、2人とも!!」
川瀬 千紘「沙姫・・・見ててね」
藤崎 直哉(沙姫お嬢様にいいところを見せなきゃな・・・)
姫野 沙姫「全く、千紘ったら」
川瀬 千紘「それでは、直哉さん庭に行きましょうか」
藤崎 直哉「そうですね」
姫野 沙姫「午後からは、撮影だからね・・・千紘」
川瀬 千紘「わかってるよ」
〇華やかな裏庭
川瀬 千紘「まず、最初は運動能力ですね」
藤崎 直哉「そうだな・・・沙姫お嬢様をお守りしなくてはいけないからね」
姫野 沙姫「頑張れ〜、2人とも!!」
川瀬 千紘「ありがとう・・・沙姫」
藤崎 直哉「沙姫お嬢様も運動着に着替えたんですね」
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