僕の可愛い彼女(脚本)
〇結婚式場前の広場
理央(今日は初めてのデート!)
千隼「理央、あのお店見て! フルーツサンドだって美味しそう!」
理央「そんなにはしゃぐとまた怪我するよ!」
千隼「大丈夫だって!」
理央(彼女の千隼は今日も可愛いなぁ)
千隼「フルーツサンド買ってくるよ! 理央も食べるでしょ?」
理央「なら、僕も行くよ」
千隼「大丈夫。理央は座って待ってて」
理央「・・・あ、ちょっと!」
理央(千隼ってば!人の話聞かないんだから!)
理央(しょうがない。待ってよう)
ナンパ男「ねぇ、きみ可愛いね。ひとり?」
理央(なにこの男・・・)
理央「ひとりじゃないです。恋人と来てるんで」
ナンパ男「つれないなぁ・・・」
ナンパ男「こんな辺鄙な場所なんかより、もっと面白い場所知ってるよ。一緒に行かない?」
理央(行くわけないだろ!)
男は僕の腕を掴んだ
理央「触らないで!」
千隼「やめてください!」
千隼が息を切らして戻ってきた
千隼「いやがってるじゃないですか!」
ナンパ男「こいつが彼氏?」
ナンパ男「なんだよ・・・女みたいにナヨナヨしやがって・・・」
ナンパ男「邪魔すんじゃねぇよ」
千隼「きゃっ!」
男は千隼の肩を叩き、千隼はフルーツサンドを地面に落とした
理央「てめぇ・・・」
理央「いい加減にしろよなぁ?ああ?」
ナンパ男「へ?」
理央「こっちが穏便にすませようとしたら、調子に乗りやがって!」
理央「女を叩くなんて、同じ男として信じられねぇ!」
ナンパ男「へ・・・女?男?」
千隼「理央やめて!」
ナンパ男「お前、男なのか?」
理央「そうだよ!悪いか?」
ナンパ男「なんだよ!女装かよ!」
ナンパ男「ややこしい格好しやがって! お前ら揃いも揃って気持ちわりぃな!」
男は逃げるように去っていった
理央「大丈夫?怪我してないか?」
千隼「肩叩かれただけだから大丈夫だよ!」
千隼「理央の心配しすぎ!」
千隼「・・・」
千隼「私ってやっぱり気持ち悪いかな?」
理央「千隼は気持ち悪くなんかない!」
理央「千隼はかっこよくて、可愛い!」
理央「それに優しくて、明るくて、素敵な女の子だ!僕はそんな千隼が・・・」
理央「・・・ごめん熱くなりすぎだ」
千隼「ありがとう・・・」
千隼「そういってくれて嬉しい」
千隼「私も理央のこと大好きだよ」
理央「うん・・・」
理央「フルーツサンド買いに行こう?」
理央「新しいのは僕が買うから」
千隼「うん!」
違和感を潜ませた冒頭のやり取りから、とっても素敵な展開を見せる物語ですね。清々しくて愛おしくなる2人の関係性、イイですね!
理央と千隼、お似合いですね。今までの悪しき固定概念をどんどんぶち壊して、自分の性別に拘らずに好きな格好をして好きな相手と付き合う自由をみんなが満喫できる社会になればいいなあ、としみじみ。
キュンとしました♡そして!
そう来るんだー!と驚かされました!!面白かったです!!