幼女

はじめアキラ

幼女(脚本)

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〇本棚のある部屋
タツヤ「よいしょっと。そろそろ時間か。 今日も電話しないとなーっと」
タツヤ「あ、もしもし、ミユキ?俺、タツヤだけどー」
「・・・・・・・・・・・・」
タツヤ「ん?ミユキ?どした?」
「・・・・・・」
「・・・あ、タツヤ?」
ミユキ「ごっめーん! 手元ごちゃごちゃしてて、携帯取るの手間取っちゃったぁ」
タツヤ「なんだよびっくりさせやがって。 変な音するから、何処にいるのかと思ったぞ」
ミユキ「何言ってんの。今、夜の十一時だよ? この時間まで外歩いてたら、あたし不良じゃん」
ミユキ「タツヤと違って、ミユキさんは小学校から大学生まで品行方正の優等生なんですー」
タツヤ「それ、自分で言うかフツー?」
タツヤ「つーかさあ、たまにはミユキからも電話してきてくれよ。毎日毎日、俺からばっかり。なんか寂しいじゃん?」
ミユキ「あたしから電話ないと不安?やっだ、タツヤってば超かわいー惚れ直しちゃう!」
タツヤ「なんだよ、俺マジで言ってんのに。だって毎日会えないんだぜ?渋谷と名古屋じゃ」
タツヤ「電話くらい安心させてくれてもいいのに・・・」
タツヤ「・・・?なんか、今変な音しなかった?」
ミユキ「変な音って?」
タツヤ「聞こえてねえの?なんかこう、お前の電話の向こうで、ごにょごにょごにょって喋ってるような」
タツヤ「ちょっとスピーカーの音量上げてみるか。よいしょっと」
  ・・・・・・。
  ・・・・・・。
  おいで、おいで、こっちにおいで、おいでおいで、おいで、おいでオイデオイデオイデオイデオイデオイデオイデオイデオイデ
タツヤ「な、なんだ、この、子供の声みたいなのは・・・」
ミユキ「どうしたの、タツヤ?何か聞こえた?」
タツヤ「何か聞こえた?じゃない!な、なあミユキ!お前・・・お前今どこから電話かけてるんだ?本当に家にいるのか!?」
タツヤ「まさか、やばい場所にいるんじゃ・・・!?」
ミユキ「ヤバイ場所ぉ?変なタツヤー。そんなわけないじゃん」
???「だってあたし、 キミの部屋の前にいるんだもん」

コメント

  • これは本当にボイスの効果を最大限に活かした作品で驚かされました。最後、大人の声がグラデーションで幼女の声に変わっていく瞬間は鳥肌ものでした。お化けや幽霊とかじゃなく「幼女」というところがまた恐怖倍増ですね。

  • あわわ、これは上質のホラー!このワンシーン短編での尻上がりの展開、凄まじいですね(震えながら)
    そして、フルボイス+ノイズと、音声もさらにパワーアップしてますね!タツヤくんがイケボで惚れそうです←

  • おおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!おおおおおおおとおおっと!!!!!、!!!!!!

    今の時間に読んじゃったなぁ!?

    読んじゃったなー!!!!!??????

    背後チラッ!!!!(安全確認)

    そして、今回も全部ボイス本人ですか!?凄いですねー!!!!

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