読切(脚本)
〇学校脇の道
真冬「今日から新しい学校か〜」
深夏「どいて!」
真冬「えぇ!?」
深夏「痛た・・・・・・あ、大丈夫?」
真冬「はい大丈夫です あなたは・・・・・・?」
深夏「私は桐谷深夏 あなたは?」
真冬「えっと・・・私は桜川真冬です・・・・・・」
深夏「真冬ちゃんか〜 にしても珍しいな〜ケモ耳族ほんとにいたんだ〜」
真冬「そうかな?」
深夏「そうそう! ってやべぇ!学校遅れる!」
真冬「あ、行っちゃった・・・・・・って私も!!」
〇教室
真冬「着いた・・・・・・・・・」
先生「今日は転校生を紹介する!」
先生「入ってきたまえ!」
真冬「失礼します・・・・・・」
深夏「あ!!!!」
先生「どうした?深夏?」
深夏「朝会いました!!」
真冬「今朝の人だ・・・・・・」
先生「とりあえず深夏座りたまえ 今日から転校してきた桜川真冬だ! みんな仲良くするように!」
真冬「よ・・・・・・よろしくお願いします・・・・・・・・・」
先生「席は窓際のほうです」
真冬「わかりました・・・・・・・・・」
昼休み
真冬「(心)友達できるかな・・・・・・・・・」
深夏「真冬〜」
真冬「深夏さん、どうかしたんですか?」
深夏「一緒にお昼食べよう〜」
真冬「いいんですか?」
深夏「いいよ〜」
真冬「じゃあお言葉に甘えてもらいますね」
〇学校の屋上
深夏「いや〜君が来るなんてびっくりしたよ〜」
真冬「あの時はすみませんでした・・・・・・」
深夏「いいの〜私気にしてないから〜」
真冬「ほんとにごめんなさい・・・・・・」
深夏「いいのに〜 あ、そうだ君の隣の席誰もいないじゃん?」
真冬「はい」
深夏「あそこの人ねめったに見ないのよね〜」
真冬「来てないんですか?」
深夏「その通り来てないんだよね〜」
太陽「誰が来てないだって?」
深夏「来た!?」
太陽「来ちゃダメなのかよ?」
真冬「えっと・・・・・・・・・」
深夏「この人が君のとなりの太陽くんだよ」
太陽「春川太陽です」
真冬「私は・・・・・・桜川真冬です・・・・・・」
深夏「ぎこちないな〜」
深夏「やべぇ鐘なっちゃったな〜」
〇教室
放課後
真冬「疲れた〜 ん?あそこにいるのは・・・・・・」
真冬「太陽くん?」
太陽「うわ!? って真冬かよ〜」
真冬「何してるんですか?」
太陽「片付けだよ」
真冬「他の人は?」
太陽「帰った」
真冬「なら手伝いますよ」
太陽「なんで獣人なの?」
真冬「お父さんが狼なんですよね・・・・・・」
太陽「お母さんは?」
真冬「人間ですね」
太陽「ハーフってことか」
真冬「はい・・・・・・ まぁ・・・・・・誰も信じてもらえないですよね・・・・・・」
太陽「俺はかっこいいと思うよ」
真冬「え?」
太陽「あ、悪ぃ忘れてくれ!」
真冬「嬉しいです」
太陽「え?」
真冬「めっちゃ嬉しいです」
太陽「なら良かった・・・」
真冬「そろそろ帰らないと・・・・・・」
太陽「あ、ほんとだ ありがとうね」
真冬「助け合いですよ」
太陽「だな」
〇教室
次の日
真冬「おはようございます〜って・・・・・・・・・え?」
いじめっ子「おはよう〜真冬ちゃ〜ん」
真冬「どうしてなんですが?」
いじめっ子「獣人はここにいちゃダメなんだよ〜」
真冬「え・・・」
いじめっ子「深夏も太陽も君のこと嫌ってたよ〜」
真冬「そんなはずないです!」
いじめっ子「あるんだな〜」
もぶA「これだよ」
真冬「え・・・・・・・・・」
いじめっ子「これでどうだ?」
深夏「みんなどうしたの?」
真冬「深夏ちゃん・・・・・・本当なの・・・・・・?」
太陽「真冬?」
真冬「太陽くん・・・・・・」
深夏「どゆうことなの?」
真冬「みんな嫌い!!!」
深夏「真冬!!」
太陽「深夏これ」
深夏「え?」
〇学校の屋上
真冬「深夏・・・・・・・・・太陽・・・・・・・・・」
太陽「真冬さん!」
深夏「真冬!」
真冬「2人とも・・・・・・・・・」
深夏「ごめんね・・・・・・」
真冬「深夏・・・・・・私こそごめん・・・・・・・・・」
太陽「俺もごめんね・・・」
真冬「太陽・・・・・・・・・」
真冬「私ね・・・・・・・・・ふたりが犯人じゃないのはわかってるから」
深夏「犯人はわかってるの?」
真冬「うん! 念の為に盗聴器つけといたの」
深夏「おお!」
真冬「2人には迷惑かもだけど・・・・・・協力して欲しい!」
深夏「任せて!」
太陽「俺もできる限りやってみるよ」
真冬「頑張るぞ!!」
〇教室
太陽「ちょっといいかな?」
いじめっ子「太陽様! どうかされましたか?」
太陽「言いたいことあるから屋上に来て欲しい」
いじめっ子「わかりました!」
深夏「ちょっといいですか?」
もぶA「生徒会様!なんでしょうか?」
深夏「屋上に来て欲しいです」
もぶA「わかりました!」
〇学校の屋上
いじめっ子「君も呼ばれたの?」
もぶA「そうだけど 君も?」
いじめっ子「うん」
真冬「こんにちは〜」
いじめっ子「お前は!?」
もぶA「なんでここにいるんだ!!」
真冬「なんでって呼んだからだよ?2人を」
いじめっ子「え・・・私は太陽様に呼ばれて・・・・・・」
もぶA「俺は生徒会様に」
太陽「ごめんね〜」
深夏「真冬ちゃんに言われて呼んだの〜」
いじめっ子「はぁ!?」
もぶA「ふざけるな!」
真冬「それはこっちのセリフだ!」
いじめっ子「それは!?」
真冬「盗聴器 念の為つけといたんだよね〜」
いじめっ子「うそ・・・・・・そんなのでたらめだよ!」
先生「どうゆうことですか?」
いじめっ子「ち、違うんです!あの子が嘘をついてるのです!」
先生「職員室に2人来なさい!」
いじめっ子「そんな・・・・・・」
真冬「勝った?」
深夏「勝ったよ!!!」
真冬「良かった・・・・・・・・・」
深夏「良かったね・・・・・・」
太陽「真冬さん良かったですね」
真冬「2人ともありがとう・・・・・・」
深夏「友達だから当たり前よ!」
真冬「友達・・・・・・嬉しい」
〇学校の屋上
数日後
太陽「真冬さんいいですか?」
真冬「ん?どうしたの?」
太陽「俺・・・・・・真冬さんに惚れました・・・・・・」
真冬「え!?」
太陽「だからえっと・・・・・・俺と付き合ってください!」
真冬「はい、よろしくお願いします」
深夏「2人ともおめでとう!!!」
真冬「深夏!?」
太陽「深夏さん!?」
深夏「いや〜ふたりが付き合ってくれるって願ってたよ〜」
真冬「ありがとうね」
深夏「これからも親友だよ!」
真冬「うん!」
女子二人の名前が夏と冬で、なんとなく二人の容姿やキャラクターに合ってますね。付き合うことになった二人の名前からは「真冬が寒い時は太陽が暖めるんだな」と思って勝手にほっこりしちゃいました。
真冬は深夏みたいな友達に恵まれて幸せですね! 彼女は太陽君のこと少し好きなのかなあと思ったけど、2人のカップル誕生を喜んでいて本当に清々しい女子です!