episode 11 旧友(脚本)
〇美しい草原
ルナーナ「・・・」
ルナーナ「・・・今のは・・・」
ルナーナ「・・・」
ルナーナ(さっき・・・父さんと王様が深刻そうな顔で話をしてた・・・)
ルナーナ(私・・・どうして魔術のことを忘れてたの・・・)
「ルナーナ!」
ルナーナ「・・・貴方は・・・」
ユミ・カヌリーメ「・・・良かった無事で・・・」
ルナーナ「どうして来たの?」
ユミ・カヌリーメ「・・・え?」
ルナーナ「今、貴方様が私に近づいていいことなんてないはずでしょ」
ユミ・カヌリーメ「・・・ルナーナ・・・」
ユミ・カヌリーメ「・・・貴方は・・・私ばかり・・・優先して・・・」
ユミ・カヌリーメ「・・・苦しい時に・・・支えられてあげられなかったのに・・・」
「!?」
フレア「ちっ・・・」
フレア「2人の邪魔をするつもりはないが・・・」
フレア「どうやらそんな揉めてる暇はないみたいだ」
〇美しい草原
化け物「ヴガァァ」
3人の前に姫を襲っていたはずの化け物がおびただしい数を連れて3人に向かっている
〇美しい草原
フレア(・・・ざっくり数えて、100は超えてるな・・・)
フレア「・・・」
フレア「ルナーナ・・・」
ルナーナ「え・・・」
フレア「悪いが、姫を連れてお前が捕まってた洞窟まで逃げてくれ」
ルナーナ「・・・」
フレア「急げ!」
ルナーナ「・・・分かった」
ルナーナ「ユミ!行くよ」
ユミ・カヌリーメ「は、はい」
フレア「・・・」
フレア「やりますか・・・」
〇黒
「腕試し」
〇森の中
2人は森を駆け抜けている
ルナーナ「ほら急いで!ユメ」
ユミ・カヌリーメ「ハァハァ・・・ま、待って・・・ハァハァ」
ルナーナ「・・・」
ルナーナは足を止め、ユメの方に近づいた
ユミ・カヌリーメ「ハァハァ・・・ルナーナ?」
ルナーナ「・・・今は一刻を争う・・・」
そう言って、ルナーナはユメをお姫様抱っこした。
ユミ・カヌリーメ「え、ル、ルナーナ?」
ルナーナ「しっかり掴まってて」
ルナーナはユメを抱えながら洞窟の方に向かい走った。