〇女性の部屋
飛鳥「あはは～おもしろ～」
飛鳥「やっぱりユウちゃんは最高だよ～」
飛鳥「世の中暗い話ばっかりだけど、 インターネットだけはあたしを癒してくれる～」
飛鳥「テレビは再放送ばっかりだし」
飛鳥「登録チャンネルだって、 ほとんどの人が更新してくれない」
飛鳥「ユウちゃんだけだよ。 あたしの癒しになってくれるのはね～」
母「飛鳥、学校から帰ってきてすぐ遊んで──」
母「少しは勉強でもしたらどうなの？」
飛鳥「・・・はぁ？　何？ 今いいところなの、出てってよ」
母「ホント、どうしようもない子ね・・・」
母「今年から３年生でしょう？」
飛鳥「うっさいな～、そんな焦る必要ないって」
飛鳥「ほら、『明日できることは今日やるな』って 誰かが言ったらしいよ」
飛鳥「それってつまり、『明日やれることは明日やればいい』ってことでしょ？」
飛鳥「私はそれに従ってんの！」
飛鳥「ユウちゃん！　いったそ～！」
飛鳥「怒ってるけど、楽しそうだなぁ」
母「じゃあお使いに行ってきてよ。 今日の夕飯なんだから今日買わないと」
飛鳥「えー？　やだ」
母「茶太郎の散歩は？」
飛鳥「明日やる」
母「部屋の掃除」
飛鳥「それもまた今度」
母「あんたねぇ・・・ ちょっとは動いたらどうなのよ？」
飛鳥「こっちは疲れてんの、 あたしが何しようがそんなの勝手でしょ！」
母「飛鳥・・・まったくもう・・・」
母「少しは危機感くらいもったらどうなのよ」
飛鳥「えぇ？　・・・危機感？」
飛鳥「・・・」
母「・・・」
飛鳥「・・・」
母「どうしたの？」
飛鳥「ごめん、茶太郎の散歩行ってくる」
母「あら、そう？　急に素直になったわね」
飛鳥「着替えるから、ちょっと待って」
母「えぇ、お願いね」
　　─アメリカ政府緊急会見─
　　『小惑星の破壊は絶望的』
　　『人類最──
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