第二話[四天王との会合!] (脚本)
〇貴族の応接間
!注意!
二作目かつ駄作&BL要素あります!
今話から効果音が付きます!音量にはご注意下さい!
〇渋谷のスクランブル交差点
彼はごく普通の日本人、小梛大翔[こなぎ ひろと]。
ある日突然トラックに轢かれ、死んでしまった...はずだったのだが。
〇仮想空間
彼が目覚めるとよく分からない空間。
そこで自称神に説明され自分が神々の手違いにより、死んだ事を知らされる。
そしてお詫びに転生をさせて貰える事になり、ファンタジーが大好きな大翔は喜々としてその話を受け入れたのだが...
〇貴族の応接間
なんと彼の次の人生は...
魔王だったのだ!
彼のその後はいかに!?
第二話、四天王との会合!
〇貴族の応接間
ラドック=ユークリウス「今世の俺、魔王じゃね!?」
と、驚きのあまり手鏡を落として大きな音を立ててしまった。
ラドック=ユークリウス「やっちまった!マズイ!?どうしよう!?」
と内心焦っていると
突然部屋の扉がノックされた。
何だ!?とラドックが驚いていると、
「ラドック様?大きな物音がした様ですが、大丈夫でしょうか?」
と、知らない青年の声が聞こえた。
大翔はここは何処か、と聞こうした。が
ラドック=ユークリウス「あぁ、アギトか。大丈夫だ。なに、少々寝不足気味でな。誤って手鏡を落としてしまったのだ。入っても良いぞ」
と、彼の口が勝手に動き、本物の魔王の様に喋ったのだ。
大翔が困惑していると、
「失礼します。魔王様、大丈夫でしょうか? 何かお困り事があればこの」
アギト=センタルウス「アギト=センタルウスに何なりとお申し付けを」
と、何ともイケメンな青年が部屋に入ってきた。
大翔は魔王の記憶かは分からないが何故か彼の名前と、彼...アギトが執事を兼任している事が分かった。
ラドック=ユークリウス「いや、本当にただの寝不足だ。お前達が心配する様な事でも無い。が、心配をかけてしまった様だな。すまない」
そして何より驚いた事は自分の口調が魔王の様な口調に自動変換されているのだ。
アギト=センタルウス「いえ!私が勝手にお部屋に参っただけでございます!ラドック様が謝る必要など...!」
と、アギトと会話をしていると何やらまた扉の向こうからノックの音が。だが次は可愛らしい少女の声がした。
「にぃ様?ラドック様のご様子はどう? お元気そう?」
するとアギトは
アギト=センタルウス「ラヴか。あぁ、ラドック様は寝不足で手鏡を落としてしまわれたそうだ」
と、先程ラドックの説明をそのまま少女に伝える。すると
「寝不足!?それってホントに大丈夫なんです!? お休みになられた方がいいのでは!?」
と、声の通り可愛らしい少女が突然部屋に入ってきた。
アギト=センタルウス「こら、ラヴ!ラドック様のお許しも無しに部屋に入って来てはいけないだろう!」
ラヴ=センタルウス「う...ごめんなさい... だってラドック様が心配だったんだもの...」
と、何とも可愛らしい顔で謝られ元から入室を断る気もなかったという理由もあり、喋ろうとしたラドックの口から
ラドック=ユークリウス「いや、大丈夫だ。ノックもしていたし問題は無い」
と、またも所々魔王口調に修正された言葉が紡[つむ]がれる。
するとアギトが困った様に
アギト=センタルウス「すみません、ありがとうございます。ラドック様。ラヴには私から言っておきますので...」
大翔はラドックの記憶と口調変換を頼りに二人と会話をする。
ラドックの記憶だと双子のセンタルウス兄妹という兄妹のようだ。
するとまたも部屋の扉の向こうからノックと声がした。だが今回は二人、少年と青年の声の様だ。
「ラドック様?何やら大きな音を聞いた気がしたのですが...?」
どうやら二人はアギトと同じ様に先程の手鏡の音が気になって来た様である。
なのでラドックの口調変換で声をかける。
ラドック=ユークリウス「なに、少々寝不足気味でな。不注意で持っていた手鏡を落としてしまったのだ。それよりお前達も入って来るが良い」
すると、
「では失礼します! でも普通ターレンさんの方が先に入りません!?四天王の中ではターレンさんが一番上で自分が一番下ですよ!?」
と、何やら文句を言いながら青年が入ってきた。そのすぐ後ろ、青年に隠れて見えないがターレンと呼ばれた少年も入ってきた様だ。
ターレン=ヴァレウス「五月蝿いぞ、サァド。 それに年下が先に入る方が正しいと僕は思うがね!」
と、ターレンはサァドを睨みながら言い返す。
二人の仲は悪いのかと不思議に思っているとラドックの記憶を探る。
だが別段二人の仲は悪いと言う訳では無いらしい。
そして確かに四天王の中ではターレンが一番年上、サァドが一番年下だ。
因みにセンタルウス兄妹は二人の真ん中辺りらしく、ラドックの年齢はラドック自身も把握していない様だった。
話しながらラドックは四天王全員の能力などを確認した。
アギト=センタルウス。
ラヴの双子の兄。
ラドックの執事を兼任している。
水を操る事が可能。
敵から情報を吐かせることが得意。
ラヴ=センタルウス。
アギトの双子の妹。
相手の感情や好意を操る事が可能。
剣を使う。
隠密も得意で情報収集斑はラヴが鍛えている。
サァド=ランロウス。
ターレンとよく喧嘩をするが勝てた試しはあまり無い。
暴走し出すと性格が変わり、敵がこの世から消えるまで追い続ける。
ラドックが声をかけて止めればおさまる...らしい。
雷を操る事が可能。
大体は素手。
ターレン=ヴァレウス。
サァドとはよく喧嘩をする。
サァドの暴走時、ラドックがいなかった場合相手をしてラドックが来るまで持ち堪えることが可能。
植物や生物を操る事が可能。
大体は植物や生物を操って攻撃。
暴走状態のサァドの時は素手。
年齢の割に何故か子供の姿をしている。
が、大人の姿になることも可能。
これが四天王の大雑把な能力などの説明だ。これから一緒にいれば知る事が増えるはずだしこの城には他にも配下がいるらしい。
そして大翔は思ったのだ。
ラドック=ユークリウス「なんだ、案外魔王も楽しいかも... まぁ、魔王になっちまったんだからしょうがない! このまま魔王の人生、楽しんでみせる!」
第二話
四天王達との会合!
ー完ー