Distorted

びわ子

溢れたグラス(脚本)

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〇校長室
深井 緑(ミドリ)「──」
  ミドリ・・・
  ミドリ大丈夫か・・・!?
深井 緑(ミドリ)「ん・・・んん──」
双葉 紫音(シオン)「よかった・・・目を覚ました!」
深井 緑(ミドリ)「シオンくん・・・!!」
双葉 紫音(シオン)「痛い所はないか? トイレの入口で倒れていたんだぞ!」
双葉 紫音(シオン)「何でまたあんな所に・・・!?」
深井 緑(ミドリ)「あの・・・その・・・ ねぇシオンくん」
双葉 紫音(シオン)「どうした?」
深井 緑(ミドリ)「私さっき、社長室に入ったんだけど・・・」
双葉 紫音(シオン)「・・・」
深井 緑(ミドリ)「勘違いだと思うけど・・・あの・・・」
深井 緑(ミドリ)「・・・声が聞こえて」
深井 緑(ミドリ)「社長とシオンくんの・・・その・・・」
双葉 紫音(シオン)「うん、どうした?」
深井 緑(ミドリ)「喘ぎ声っぽい声が・・・」
深井 緑(ミドリ)「ごめんなさい!勘違いだよね、ハハ・・・」
双葉 紫音(シオン)「勘違いじゃないよ」
双葉 紫音(シオン)「社長からは毎日のように『指導』されるんだ」
深井 緑(ミドリ)「『し、指導』って!?」
双葉 紫音(シオン)「何を驚いてるの?『指導』は『指導』だよ」
深井 緑(ミドリ)「ねぇ・・・『指導』って何なの?」
双葉 紫音(シオン)「”性欲処理”の事だよ」
深井 緑(ミドリ)「せ、『性欲処理』!!」
双葉 紫音(シオン)「ミドリが妊娠しちゃってさ、どうしようもないから”制欲処理”してもらってるの」
深井 緑(ミドリ)「嫌・・・!!何でおかしいよ!」
双葉 紫音(シオン)「何がおかしいの? みんな小さい頃からされているだろ?」
深井 緑(ミドリ)「ち、小さい頃からって・・・!?」
双葉 紫音(シオン)「小学生からかな? 覚えてないけど」
双葉 紫音(シオン)「それがどうしたの?」
深井 緑(ミドリ)「それがどうしたのって・・・ そんなの異常だよ!!」
双葉 紫音(シオン)「変なミドリだな、 なにを怒っているんだよ」
双葉 紫音(シオン)「あっ!そうかミドリは 女性だからわからないか」
双葉 紫音(シオン)「それともミドリも最近してないから 気持ちが高ぶってるのかな?」
深井 緑(ミドリ)「な、なにをいってるの・・・」
双葉 紫音(シオン)「もう妊娠も安定期に入ったし そろそろ、してもいい頃だよね」
深井 緑(ミドリ)「ちょ・・・こ、こないで!!」
双葉 紫音(シオン)「ねぇ、ミドリどうしたの!?」
深井 緑(ミドリ)「い、いや──!」
双葉 紫音(シオン)「あれ?どこいくんだよ!」

〇オフィスの廊下
深井 緑(ミドリ)「やだ、やだ、やだっ!」
深井 緑(ミドリ)「こんなの嘘よ、夢に決まってる!」
深井 緑(ミドリ)「早く目を覚まして私!」
双葉 紫音(シオン)「ふー、追いついたー」
深井 緑(ミドリ)「い、いやぁ──!!」
双葉 紫音(シオン)「ミドリ落ち着いて・・・!!」
深井 緑(ミドリ)「いや──、離して!!」
双葉 紫音(シオン)「痛っ!!」
深井 緑(ミドリ)「ああっ、めまいが・・・す・・・る・・・」
「うう・・・う・・・」
双葉 紫音(シオン)「ミドリ!ミドリ!気を確かに!!」
双葉 紫音(シオン)「貧血か?」
双葉 紫音(シオン)「とりあえず近くの部屋にでも 運ばなきゃ・・・」

〇断崖絶壁
  同日同時刻、断崖絶壁──
炭川 黒男(クロオ)「ふぅ──、ここらでいいか」
炭川 黒男(クロオ)「最後に一発させてもらおうかな」
  ビリ!ビリビリ!
炭川 黒男(クロオ)「ひょー!これはこれは 『娘と同じ』か、それ以上だな」
炭川 黒男(クロオ)「ひひひ、手でゆっくり剥いでいくか」
炭川 黒男(クロオ)「さーてと先ずはブラから・・・」
美空 青(アオ)「・・・」
炭川 黒男(クロオ)「え!?」
  グシャ!
炭川 黒男(クロオ)「うわー!目が目が!」
炭川 黒男(クロオ)「め、目が──潰れたぁ──!!」
美空 青(アオ)「おいおい、目ん玉突かれたくらいで 叫ぶんじゃねーよ」
美空 青(アオ)「クラッ・・・」
美空 青(アオ)「おっと、頭がふらつくな」
炭川 黒男(クロオ)「ヒィ、なんで起きれるんだよ──」
炭川 黒男(クロオ)「麻酔薬たっぷりと染み込ませたのを 嗅がせたのに──」
美空 青(アオ)「さっき、『娘と同じ』と 言ったなお前」
炭川 黒男(クロオ)「や・・・やめてくれ・・・」
美空 青(アオ)「それは美空マシロのことか?」
炭川 黒男(クロオ)「や、やめてくれ!」
美空 青(アオ)「はあ?死ぬ前に全部吐けよテメェ・・・」
美空 青(アオ)「ちっ!」
甘味 橙吾(トウゴ)「警察だ!動くなぁ!」
炭川 黒男(クロオ)「た、助けてくれよー!」
甘味 橙吾(トウゴ)「2人ともそのまま、そのままで・・・」
甘味 橙吾(トウゴ)「美空さんですね、包丁を置いて」
美空 青(アオ)「こいつは娘を陵辱した奴だ!」
美空 青(アオ)「生きていて、いいはずがない!」
炭川 黒男(クロオ)「お、俺を警察に連れてってくれ──!!」
美空 青(アオ)「うるせぇ!勝手に喋るな!!」
炭川 黒男(クロオ)「あぁ────」
甘味 橙吾(トウゴ)「止めなさい!それ以上は!」
美空 青(アオ)「何故、私から大事な娘を奪った? 何故、殺さなければならなかった?」
美空 青(アオ)「言え!誰に命令された?」
炭川 黒男(クロオ)「そ、それは・・・」
炭川 黒男(クロオ)「それは言えない・・・ それを言うくらいなら」
炭川 黒男(クロオ)「うぉ──────!!」
甘味 橙吾(トウゴ)「な、なんだとぉ──!!」
甘味 橙吾(トウゴ)「なんて事だ・・・ この高さからじゃまず助からない」
美空 青(アオ)「死んで逃げやがった・・・」
美空 青(アオ)「マシロを・・・マシロを返せ!」
美空 青(アオ)「ばかやろう──────!!」
美空 青(アオ)「あぁぁぁ──────────!!」
甘味 橙吾(トウゴ)「さぁ、この服を着て・・・」
美空 青(アオ)「うぅ────」
美空 青(アオ)「マシロ────────!!」

〇豪華な社長室
  同日同時刻、社長室──
深井 緑(ミドリ)「んん──、頭が──」
双葉 紫音(シオン)「大丈夫?」
深井 緑(ミドリ)「し、シオンくん!!」
深井 緑(ミドリ)「いや・・・、やめて」
双葉 紫音(シオン)「いやって・・・」
深井 緑(ミドリ)「何処か、何処か逃げるところ!」
深井 緑(ミドリ)「あ!あの奥の・・・ 入室禁止の奥の部屋に!」
深井 緑(ミドリ)「神様お願い、開いていて・・・!!」
双葉 紫音(シオン)「あっ!走っちゃダメだろ!」

〇けばけばしい部屋
深井 緑(ミドリ)「いやー!こないで!」
  シオン『ミドリ開けて──!!』
深井 緑(ミドリ)「ハァ、ハァ・・・!!」
  シオン『ミドリ──!!』
  シオン『鍵取ってこなくちゃダメか・・・』
深井 緑(ミドリ)「か、隠れなきゃ!!」
深井 緑(ミドリ)「え!?」
深井 緑(ミドリ)「何ここ・・・ホテル?」
深井 緑(ミドリ)「社長室の奥が・・・」
深井 緑(ミドリ)「こんな・・・ 部屋になってるなんて・・・」
深井 緑(ミドリ)(なんか床濡れてる?)
深井 緑(ミドリ)「痛っ!」
深井 緑(ミドリ)「え!?何これ・・・包丁?」
深井 緑(ミドリ)「なんで血が・・・!?」
深井 緑(ミドリ)「キャー!!床一面が血だらけ!」
深井 緑(ミドリ)「何!?絨毯の上に誰か倒れている?」
深井 緑(ミドリ)「あの・・・大丈夫ですか・・・?」
深井 緑(ミドリ)「!!」
深井 緑(ミドリ)「す、炭川さん・・・!!」
深井 緑(ミドリ)「大丈夫ですか!!」
炭川 茶助(スミカワ サスケ)「────」
深井 緑(ミドリ)「し、死んでる!!」
深井 緑(ミドリ)「誰!誰かいるの!?」

〇けばけばしい部屋
深井 緑(ミドリ)「うっ!まぶしい!」
深井 緑(ミドリ)「え!?なんで・・・?」
双葉 茶香(チャカ)「ミドリさん・・・ こんなところまで来て」
深井 緑(ミドリ)「お義母さん!!」
双葉 茶香(チャカ)「ミドリさん・・・ 会社では社長と呼びなさいと言ってるでしょ」
深井 緑(ミドリ)「そ、それより炭川さんが死んでるんです!」
深井 緑(ミドリ)「警察を!!」
双葉 茶香(チャカ)「そうね」
深井 緑(ミドリ)「え、警察・・・を・・・」
深井 緑(ミドリ)「まさか、まさか・・・ お義母さんが炭川さんを・・・」
双葉 茶香(チャカ)「いいえ、炭川は自殺したのよ」
双葉 茶香(チャカ)「そしてミドリさんもう一度いいます 社長と呼びなさい!」
深井 緑(ミドリ)「なんで・・・こんなことを」
双葉 茶香(チャカ)「・・・」
深井 緑(ミドリ)「まさかヒイロやオウカも殺したのは、お義母・・・社長なの!?」
双葉 茶香(チャカ)「いいえ、私は殺していませんよ」
双葉 茶香(チャカ)「殺したのは炭川の父親」
深井 緑(ミドリ)「ほんとに言ってるんですか?」
双葉 茶香(チャカ)「そうよ」
深井 緑(ミドリ)「わからない・・・ 何で、何が、どうなっているの・・・」
双葉 茶香(チャカ)「そうね・・・」
双葉 茶香(チャカ)「──全てはあなたのせいね」
深井 緑(ミドリ)「私!?どういうことですか?」
双葉 茶香(チャカ)「それは──」
双葉 茶香(チャカ)「貴女が私の可愛いシオンを奪ったからよ」

〇血しぶき
双葉 茶香(チャカ)「シオン・・・」
双葉 茶香(チャカ)「『私の可愛い息子であり恋人』」
双葉 茶香(チャカ)「貴女が子供を宿してることを SNSで発表さえしなければ」
双葉 茶香(チャカ)「結婚などさせなかった」
双葉 茶香(チャカ)「しかしイメージを壊さないためには 結婚を許すしかなかったの・・・」
双葉 茶香(チャカ)「シオンの幸せの為に私はガマンしたわ」
双葉 茶香(チャカ)「貴女からお義母さんと呼ばれるのが 本当に嫌で仕方なかった・・・」
双葉 茶香(チャカ)「私はあの子の為なら何だってできる」
双葉 茶香(チャカ)「それが世間では歪んだ愛情だとしても」
双葉 茶香(チャカ)「──」
双葉 茶香(チャカ)「──貴女は知らないでしょうがシオンは 重度の”SEX依存症”なのよ」
双葉 茶香(チャカ)「小学生の頃から あの子はオナニーをしはじめた」
双葉 茶香(チャカ)「毎日の様にオナニーをするシオン、 性欲はどんどん増していく」
双葉 茶香(チャカ)「中学生になったある日 シオンは童貞ではなくなった」
双葉 茶香(チャカ)「私の仕事仲間だった 1人でいる炭川優子を襲ったのだ」
双葉 茶香(チャカ)「そうそれは・・・炭川茶助の母親」
双葉 茶香(チャカ)「私は炭川黒男(クロオ)に体を差し出しすことで、その件は何もなかった事になった」
双葉 茶香(チャカ)「このままでは、また誰かを 襲うかも知れないと危ぶんだ私は」
双葉 茶香(チャカ)「その日からシオンの 『制欲処理』をし続けてるの」

〇けばけばしい部屋
双葉 茶香(チャカ)「毎日の様に私の体を使い 処理していたまでは良かった」
双葉 茶香(チャカ)「しかし貴女と出会い 新しい女性を抱いた事で」
双葉 茶香(チャカ)「シオンの”タガ”が外れた」
双葉 茶香(チャカ)「毎日同じ食事をすることが飽きる様に 他の食べ物に興味を持ち欲しがったのだ」
双葉 茶香(チャカ)「そう、他の味を覚えた シオンの性欲は膨れ上がったいく」
双葉 茶香(チャカ)「私以外の味を覚えたシオンは 飢えた獣のようだった」
双葉 茶香(チャカ)「妊娠によりSEXができないシオンは 次々と女性に手を出し始めていく」
双葉 茶香(チャカ)「先ず、毎週月曜日には会社近くの女医、 月島雪とセックスする様になった」
双葉 茶香(チャカ)「毎週木曜日は木ノ実黄花と」
双葉 茶香(チャカ)「金の力で完全に割り切って 遊んでいるうちは良かった」
双葉 茶香(チャカ)「だが、徐々にノーマルの性に 飽きてしまったシオンは」
双葉 茶香(チャカ)「AVに影響され全ジャンルを 制覇しようと考えだし実行し始める」
双葉 茶香(チャカ)「最初はSMやスパンキング、性行為の直後に精液を体や顔にかけられる事に興奮していたわ」
双葉 茶香(チャカ)「徐々にエスカレートしていくシオン そして彼岸に達したの──」
双葉 茶香(チャカ)「そう──『実行したら犯罪に繋がる危険性癖』・・・例えばレイプ等に手を出した」
双葉 茶香(チャカ)「そして、仕事の打ち合わせと称して 美空真白を無理やり陵辱した」

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コメント

  • うわあああああ母親があかん人だったー!!😱
    でもシオンは歪んだ性癖をもっていたけど、ミドリのことはちゃんと愛していたのかな…。
    アオさんはカッコいいです!👍

  • 怒涛の展開!
    シオン…歪んでるし病気かもしれないけど、ミドリへの愛は本物だったのかなあと思いました。

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