リア充が本当に爆発した件

リア充が本当に爆発した件(脚本)

リア充が本当に爆発した件

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〇学生の一人部屋
  12月25日・・・クリスマス
  子供達は和気あいあいとし、
  街がネオンに包まれる。
  そして何より・・・
タクヤ「リア充がうざぁぁああい!!!」
タクヤ「だって普通に考えてさぁ 周りでリア充がきゃっきゃして、 子供がギャーギャー騒いで、」
タクヤ「俺に不快しかないわけ!」
  プレゼントも貰えない
  彼女も貰えない。
  なのに、
  それを見せつけられる時間は
  年頃男子には苦痛でしかない
タクヤ「心から思う・・・」
タクヤ「リア充爆発しろ!!!!!!!!」
タクヤ「あぁ、お星さまぁ。願い叶えてよ〜」
タクヤ「って、クリスマスプレゼント に話しかけたところで、とほほ」
タクヤ「寝るのが嫌だよぉ(泣」

〇シックな玄関
タクヤ「朝からバイト 無心だ 無心になってやり過ごそう」
母「タクヤ〜? 気をつけていってらっしゃいね」
母「あとこれお守り♡」
タクヤ「いいよ母さん。 わざわざ持ってかなくても‥」
母「いいのよ! これはねクリスマスの神様なのよ 願い事叶うかもよ♡」
タクヤ「わかったわかった。 じゃあ行ってきます〜」

〇クリスマスツリーのある広場
タクヤ「願い事・・・?」
タクヤ「リア充爆発しろ〜♪・・・なんつって」
A子ちゃん「タクヤくーん、 こっち手伝って〜」
タクヤ「あ、はーい」
  バイト中・・・
タクヤ(はぁ。 まだまだ終わりそうにないなぁ)
A子ちゃん「ねぇねぇ、タクヤくん! やばいよ!みてみて」
  ▼クリスマス街にて、
   体調不良者、続々・・・
  
  ▼カップルばかりが心臓不全を
   訴え、命が危うい早さで・・
A子ちゃん「なんか、カップルばっかり 体調悪くなってるっぽいよ!?」
A子ちゃん「世界中のオタクが 『リア充爆発しろ』ばっか 言ってるから神様呆れたのかもねw」
A子ちゃん「このままじゃ、 バイト続けれないから 中止だってさー」
A子ちゃん「私、帰るね〜。ばいばーい」
タクヤ「まさか・・・本当に神様が???」

〇クリスマスツリーのある広場
タクヤ「街の雰囲気が・・・ こんなに、活気がなくなるなんて」
街中の男性「ゴホッゴホホッ・・・サヤカ・・・ 待ちあわせ時間過ぎてるのに・・・」
街中の男性「クルシイッッ・・・ せっかく忙しい時期に 俺なんかのために 休日作ってくれたのに・・・クソォッ」
タクヤ「どうしよう・・・まさか、俺のせいで・・」
  フォッフォッ・・・
  愛とは時に
  憎く、美しく、儚いもの。
  でも何より、世界に必要なものだ
  君自身が真実の愛を知れたなら、
  世界にまた明かりが灯るだろう。
タクヤ「な、なに!? 誰だよおじさん!!」
  おじさんかぁ・・・ひどいなぁ🥺
  まぁ、君の使命だ。致し方ない
  頑張れー。ばいばーい
タクヤ「あ、ちょちょ!待ってよ!」
  母さんの言うことちゃんと聞くんだぞぉ?ぼっちゃん。
タクヤ「なにいってんだよ! 今はそんな話じゃなくて・・・」
タクヤ「気配が消えた・・・」
タクヤ「どうしろってんだよ!!」
タクヤ「愛・・・愛・・・あい?アイ?アイ???」
タクヤ「わっかんねぇよぉおおお!!」
タクヤ「こうなったらヤケクソだぁ!」

〇女の子の一人部屋
ユイカ「なんで私になるのよ!!!」
タクヤ「いやぁ、女子で関わりあるの お前くらいなんだよ・・・」
ユイカ「まず、 話の意味が全っ然わかんないし!」
タクヤ「とりあえず、ユイカは俺のことを愛してくれればいいんだよ!」
ユイカ「馬ッッ鹿じゃないの!?!?」
タクヤ「ええぇぇ。でも、そうしないと 世界の危機がぁ・・・」
ユイカ「知らないわよ!そんなもの!」
タクヤ「せ、せめて、女の子の紹介を!」
ユイカ「知るかァァァ!!!ボケェええ!」

〇渋谷のスクランブル交差点
タクヤ「ですよねー。(泣)」
タクヤ「俺が愛せる人・・・ そんなのいるわけないよぉ」
タクヤ「なんだ・・・なにがある! 考えろ!考えろ!」
  〜〇〇監督、待望の新作!〜
タクヤ「あ、〇〇監督、懐かし」
タクヤ「あ、あの子かわい・・・」
  フォッフォッ!!
  少年よ、女ができたのかぁ。
  早いのぉ・・・さすが!
タクヤ「は?あ!さっきのおじさん!?」
タクヤ「で、でも、俺なんにもしてない・・・?」
  もぉっ、照れおってぇ///
  ワシは将来、
  お前が誰かを愛し
  生涯、暮らしていく気配を感じ、
  戻ってきたのだぞ!
  だ、ダニィ!?!?
  お前、今、何と出会ったんじゃ!
タクヤ「何って・・・特に? しいて言えば、新作の女の子?」
  まさか・・・ 
  こんなことありえるのか?
タクヤ「さっきからなんだよ! ちゃんと説明してくれよ!」
  お前さんとその二次元小娘が、
  将来、幸せに暮らしとるんじゃよ!
  信じられん‥
  かわいい娘と幸せに暮らすタクヤ・・・
  ワシのせいで未来が・・・
  うわぁあんん(泣)
タクヤ「何?ってことは・・・ 元に戻るんだよな?」
  な、なぬ?なぜそうなるのだ
タクヤ「だって、おっさん、 『俺が愛を知ったら』って言っただろ?」
タクヤ「推しを『愛して』幸せに暮らしてる。だろ?」
タクヤ「世界も救ったし、 やっと、推しが見つかったし! 一石二鳥ってね♪」
  くっそぉ。幸せならオッケーですってか!?
  くそぉ、仕方ない
  戻してやらんこともない!
タクヤ「よっしゃぁあ!」
  だが!結婚はしろよ?
  推しとかなんとかは知らん!
  なんでもいいから女を作れぇ!!!
タクヤ「てか、おっさん結局ナニモン?」
  フォッフォッ!!
  暇を持て余した
  サンタさまじゃよ♡
  
  では、またな少年っ!

〇渋谷のスクランブル交差点
タクヤ「消えた・・・何だったんだ」
タクヤ「やったぁ!元に戻ってる」
タクヤ「もう散々だ・・・家に帰ろう・・・」

〇シックな玄関
タクヤ「って事があったんだよ!」
タクヤ「だから、あれ捨てといて!」
母「ふふっ、そういうことだったのね」
母「だめよ?捨てちゃ。 大事に、大事に持ってなさい」
  タクヤの父は5歳時に亡くなった
  クリスマスになると父は自分を
  サンタクロースだと言い張る。
  きっと、
  気まぐれサンタさんが
  少年を
  気遣ってくれたのでしょうね
  ✿おしまい✿

コメント

  • カップルばかりが体調を崩す事件でよかったです。
    てっきりタイトル通り爆発するホラー展開かと思ってました!
    ラストはほんのり温かくなる感じで、よかったねってなりました。

  • コメディと思って楽しく読んでいましたが、最後のタネ明かしで心が暖かくなりました。おじさんの顔文字いい感じに腹立つ…と思ってすみません。お父さん、生きていたらあのテンションで、でもしっかりタクヤくんを見守っていてくれたんでしょうね。今も見守ってくれていますが…。色々理解しているお母さんも素敵です。

  • お父さんが亡くなったあともサンタさんとしていつも彼のことを見守ってくれているんだなぁと温かい気持ちになりました。しかし、リア充爆発って願ったら、どんどん皆が体調不良になっちゃうなんて、お父さんのパワーはすごいな。

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