赤城家のお仕事

黒鉄咲耶

エピソード2 業務前準備(脚本)

赤城家のお仕事

黒鉄咲耶

今すぐ読む

赤城家のお仕事
この作品をTapNovel形式で読もう!
この作品をTapNovel形式で読もう!

今すぐ読む

〇警察署のロビー
赤城夢見「・・・」
赤城夢見「ねえ」
受付?「はい?なんでしょう」
赤城夢見「来月、花火大会があるけど、水は用意した?」
受付?「あー。旗なら用意したそうですが、どの旗で?」
赤城夢見「狐の面に、赤色の桜よ」
受付?「・・・奥に置いています。取りに行ってもいいですよ」
赤城夢見「ありがと」

〇兵器の倉庫
赤城夢見「進捗は?」
狐火の構成員「とりあえず、銃器類はあるだけ集めました」
赤城夢見「おっけ。あと、例の新型の自立兵器は?」
狐火の構成員「とりあえず200ほどは送り込めるかと」
赤城夢見「急いで。奴らのことだし、相当な物量が必要になるわ」
狐火の構成員「イエスマム」
赤城夢見「ふぅ。後は、ルナや浅根の姉貴のための武器のチューニングだけだね」
赤城ルナ「ねぇ、いま大丈夫?」
赤城夢見「あぁ。ついさっき時間が空いたところ」
赤城ルナ「仕事道具取りに来たんだけど、用意してくれた?」
赤城夢見「ええ。武器も服もアタシたちの技術を集めた傑作品よ」
赤城ルナ「ありがとう。コレならだいぶ楽にことが運ぶわね」
赤城夢見「あと、ついでに頼みがある」
赤城ルナ「頼み?」
赤城夢見「多分だが、あいつら何社かPMCの支援を受けてるはず。そいつらの兵隊の装備とかも確認してきて欲しい」
赤城ルナ「オッケー。できる限りやってくる」
赤城ルナ「じゃ、他のお姉ちゃんとかにも話をしてくるわ」
赤城夢見「あぁ。ま、心配はしてない」
赤城ルナ「え、心配してないの?」
赤城夢見「お前、強すぎんだよホント。心配するだけ無駄なんだよ」
赤城ルナ「それはそれでひどくない?」
赤城夢見「なぁ、時間ないんだろ?早く行ってこい」
「あ、ホントだ!じゃあ行ってくる!」
赤城夢見「・・・。あいつ、自分が強いことに気づいていないのか・・・」

〇大きい研究所
赤城ルナ「・・・あ」
赤城浅根「お?」
赤城ルナ「あ、そうか。お姉ちゃん、尋問の手伝いに来てたんだっけ」
赤城浅根「ああ。ま、ついさっき終わったけどな」
赤城ルナ「・・・。ちなみに捕まえた人どうなった?」
赤城浅根「あー・・・。左腕は逝かれたな。精神は至ってまともだが」
赤城ルナ「・・・。自白剤・・・使った・・・よね?」
赤城浅根「・・・いや」
赤城ルナ「え、使ってないの?」
赤城浅根「こっちの方が手っ取り早くてな・・・」
赤城ルナ「いや普通に考えてそれ最後の手段だよね?!」
赤城浅根「まぁ、相手の所属とかすぐにわかったし、それでチャラってことにしといてくれ」
赤城ルナ「チャラってもう切った後なのよ?!事後報告はダメって言ってるでしょ!」
赤城浅根「・・・すまん」
赤城ルナ「で、所属は?」
赤城浅根「Pariasと名乗っていた」
赤城ルナ「フランス語で追放者たちって意味よね?」
赤城浅根「ああ。世界各地、人種問わず集まった、まぁ、世界連盟のレジスタンス・・・って言えばかっこいいんだがな」
赤城ルナ「て、ことはやばい組織なのね」
赤城浅根「ああ。政府系の奴らを目の敵にするが、一般人も巻き込む奴らだからな」
赤城浅根「ま、やってることはテロリストってことだ」
赤城ルナ「なるほど。そいつらも、私たちの敵になるってことね」
赤城浅根「あぁ、ルナは何しに来たんだったっけか?」
赤城ルナ「武器とか装備はもらってきたから、ガジェットとかを貰おうかなって」
赤城浅根「ああ。ルナは先に仕事だったな。引き留めてすまない」
赤城ルナ「大丈夫。話も聞けたし。じゃ、また」

〇実験ルーム
赤城ルナ「心音姉ちゃーん?いるー?」
  ドーーーーーン!
赤城心音「アー!マッテヤバーイ! ちょ、落ちついて!」
赤城ルナ「って、え?!お姉ちゃん?!」
赤城心音「・・・最悪」
赤城ルナ「な、何が起こったの?」
赤城心音「疲れたしゆで卵でも食べようとして・・・」
赤城心音「レンジにお湯とタマゴ入れたら・・・大爆発したわ・・・」
赤城ルナ「・・・え?」
赤城心音「お陰でレンジが粉々よ・・・」
赤城ルナ「・・・普通そんな威力で卵は爆発しないでしょ?」
赤城心音「多分前回ちょっと改造したツケがまわってきたようね・・・」
赤城ルナ「いやどんな改造したらそうなるわけ?!」
赤城心音「え、電力を一般のよりも10倍強めにしただけよ?」
赤城ルナ「いやそれもはやオーバーヒート状態じゃない!」
赤城心音「まぁ、それは一旦置いといて」
赤城ルナ「置いといて?!」
赤城心音「ここにきたってことはガジェットの件よね?」
赤城ルナ「あ、うん。用意できてる?」
赤城心音「ええ。とりあえず使えるのは三種類ね」
赤城ルナ「何が使える?」
赤城心音「オペレータードローンと、アサルトタレット、あと、EMPパルスね」
赤城ルナ「最後の一個だけ聞いたことないものなんだけど?」
赤城心音「EMPパルスは、小型の電波妨害装置よ。範囲は限られるけど、威力は高いわ」
赤城ルナ「え、つまり新兵器?」
赤城心音「まだ、プロトタイプよ」
赤城心音「一応使えるようにはしてあるから、使ってみて感想をくれたら嬉しいわ」
赤城ルナ「オッケー。ありがとう」
赤城心音「仕事、頑張って」
赤城ルナ「もちろん。いつも通りやるよ」

〇女性の部屋
赤城ルナ「銃弾、ナイフ・・・ガジェット・・・」
赤城ルナ「服も問題なし・・・」
赤城ルナ「・・・あとは・・・」
  ノック音
赤城ルナ「はーい?」
「入って大丈夫かしら?」
赤城ルナ「うん。大丈夫」
赤城刹那「そろそろ出発よね?」
赤城ルナ「うん」
赤城刹那「準備は終わったの?」
赤城ルナ「多分終わったよ」
赤城刹那「あら、ならこれはいらないわね?」
赤城ルナ「え、・・・一応聞くけど何?」
赤城刹那「・・・偵察用ドローン・・・」
赤城ルナ「それ私の仕事道具じゃん!」
赤城刹那「あー。私が改造したのよ?」
赤城ルナ「改造?・・・あぁ。お姉ちゃんメカニックだったわね」
赤城刹那「えぇ、透明迷彩機能を追加したわ」
赤城ルナ「お姉ちゃんってさらっととんでもない技術使うわよね」
赤城刹那「へ?」
赤城ルナ「いやいやいや、へ?じゃないのよ!」
赤城ルナ「オーバーテクノロジーって知ってる?!」
赤城刹那「いや、私たちが使えてるならオーバーじゃないでしょ?」
赤城ルナ「前回のタレットにしても!あれなんて自走したのよ?!」
赤城ルナ「しかも弾数無限、火炎放射機能付きとか、何したら出来んのよ・・・」
赤城刹那「うーん。私にとっては普通なのよねぇ」
赤城ルナ「はぁ、これはもう聞いても仕方ないやつね・・・」
赤城刹那「あと、これ」
赤城ルナ「?何これ?」
赤城刹那「リストよ」
赤城ルナ「何の?」
赤城刹那「買い物の」
赤城ルナ「今それを渡すの?!」
赤城刹那「・・・最初に行くべき場所があるでしょ?」
赤城ルナ「えぇ、例の店に立ち寄ってから」
赤城刹那「そこでこの品物を注文しておいて」
赤城ルナ「わかった」
赤城刹那「じゃ、後は頼むわよ」
赤城ルナ「はいはい」

次のエピソード:エピソード3 仕事 その一

ページTOPへ