人生物語 1冊目 後編(脚本)
〇シンプルな一人暮らしの部屋
水瀬 凛華「あの未来・・・本当に起こるのかな・・・」
あの本には・・・
"河合愛菜が交通事故で亡くなる"
と書いてあった。
そう・・・確かに書いてあったのだ。
水瀬 凛華「まぁ・・・自業自得よね」
〇総合病院
次の日──
〇集中治療室
水瀬 凛華「早苗・・・まだ起きないの?」
水瀬 凛華「そろそろ起きてよ・・・」
少し早苗の指が動く。
水瀬 凛華「早苗ッ⁈早苗⁈」
深山 早苗「・・・りんか・・・?」
水瀬 凛華「そうだよ!」
〇田舎の病院の病室
その後、早苗はすぐに一般病棟に移った。
救急車のサイレンの音がする・・・
水瀬 凛華「本当に良かった・・・ 生きてて・・・本当に・・・」
深山 早苗「ごめんね・・・ 心配掛けちゃったね」
深山 怜奈「さ、早苗ッ・・・」
深山 早苗「心配掛けてごめんね、お母さん」
深山 怜奈「いいのよ!良かった・・・無事で・・・」
水瀬 凛華(2人にさせてあげようかな・・・)
水瀬 凛華「ちょっと、飲み物買ってきますね」
深山 怜奈「ええ」
〇大きい病院の廊下
水瀬 凛華(早苗が無事で良かったなぁ〜・・・)
ふと歩いて自販機へ向かうと・・・
泣いて医者に縋り付いてる、
河合愛菜の両親が居た。
河合 姫梨「何故あの子が死ななければ、 ならなかったのッ⁈」
河合 真「何故、あの子なんだッ・・・」
河合 姫梨「しかも、足が1本無いなんてッ・・・」
私はこの時──
水瀬 凛華(本当に・・・当たった・・・)
人生物語がとても恐ろしく感じた。
〇英国風の図書館
神野 詩穂「お楽しみ頂けましたか?」
神野 詩穂「さて、次は一体どんな方が来て・・・」
神野 詩穂「どのような物語を見せてくれるのでしょう?」
〇英国風の図書館
⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎「ハヤク、ワタシニ・・・」
⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎「カラダ・・・チョウダイ」
──ニタッ
マズハ・・・アシ、イッポン