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隍沸喰(隍沸かゆ/おかゆ喰)

第五話 第二のアルカナナシノグ④(脚本)

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〇ビルの裏通り
女性「アルカナナシノグに会ったのか・・・じゃと?」
女性「アルカナナシノグは地中にいる、いつも神様と一緒じゃ!!」
女性「わしもアルカナナシノグと認められれば神様と一緒にいられる・・・」
尾源 雷介 ビゲン ライスケ「神だと? この間の大型異形も神のためだと言っていたが・・・実在しているのか?」
女性「実在しているかじゃと!? 実在しているとも!!」
園田 刃郎 ソノダ バロウ「その神とやらと一体何をする気だ!!」
女性「何も。ただ一緒にいられればいいだけじゃ」
園田 刃郎 ソノダ バロウ「そんなことのために人を食ったとでも言う気か!?」
女性「そんなことのため?」
女性「神様といると言うことは生きているうえで何よりも幸せなことじゃ!」
園田 刃郎 ソノダ バロウ「お前を生かしておくことは出来ない!」
女性「引き金を引いてみよ、この人間の脳を吸うぞ」
尾源 雷介 ビゲン ライスケ「刃郎、よせ!」
園田 刃郎 ソノダ バロウ「くっ・・・!!」
女性「クキャキャキャキャ!! 手出しができないようじゃの、アルカナナシノグのようじゃ アルカナナシノグまでもう少しじゃ!」
  そう叫びながらアキノロクロは排水溝へ近づいた。
「待て!!」
  少女から飛び出したアキノロクロは配管群に潜り、俺たちはまた逃亡を許してしまった。

〇荒廃したセンター街
  地上

〇廃ビルのフロア
  神様! 神様はおられるか!
「げえ。お前また来たのかよ 見た目グロイから来ないでって言ったよね?」
  黙れアルカナナシノグ! 貴様に用はない!
茂陵 凌 モリョウ シノグ「俺は茂陵凌だよ」
阿弥矢 ミツル アミヤ ミツル「何しに来たの? アキノロクロ」
  神様! アルカナナシノグまでもう少しじゃ!
  アルカナナシノグになれたら神様の傍にいさせてくれ! わしは第二のアルカナナシノグじゃ!
阿弥矢 ミツル アミヤ ミツル「凌は大変だね」
茂陵 凌 モリョウ シノグ「君のせいだろ・・・」
茂陵 凌 モリョウ シノグ「って言うか、第二の俺とか名乗らないで欲しいんだけど、俺お前みたいにずる賢くねえし?」
茂陵 凌 モリョウ シノグ「俺は人質なんて取らねえし、そもそも逃げねえし、下品な食い方しねえし?」
  黙れアルカナナシノグ!
茂陵 凌 モリョウ シノグ「だから、俺は茂陵凌だよ」
  人間のフリなどしおって・・・お前の方がずる賢かろう!
茂陵 凌 モリョウ シノグ「何? お前俺に喧嘩売ってる?」
  うぐ・・・
阿弥矢 ミツル アミヤ ミツル「ストップストップ~ 凌、相手は弱者だよ」
  じゃくしゃ・・・
阿弥矢 ミツル アミヤ ミツル「君じゃ、凌にはなれないよ」
  か、神様・・・
阿弥矢 ミツル アミヤ ミツル「でも××(バツバイ)には入れてあげる」
茂陵 凌 モリョウ シノグ「はあ!? こんな奴を入れるのか!?」
  ばつばい? なんじゃそれは?
阿弥矢 ミツル アミヤ ミツル「さあ、よく分かんないけど 俺の下にいる異形たちを、人間がそう呼んでるんだよ」
  神様の組織か! 神様の傍にいられるのか!
阿弥矢 ミツル アミヤ ミツル「そうだね。でも・・・君達にはもっと食事を楽しんで欲しいなあ」
  分かった、分かった
  神様の為じゃ! 貴様も行くぞアルカナナシノグ!
茂陵 凌 モリョウ シノグ「俺はもう楽しんだ後だから・・・」
茂陵 凌 モリョウ シノグ「って言うかお前となんて喰うわけないじゃん。調子乗んな」
茂陵 凌 モリョウ シノグ「なあ、か・み・さ・ま~?」
阿弥矢 ミツル アミヤ ミツル「凌、怒るよ」
茂陵 凌 モリョウ シノグ「怒らねえよ。お前俺なしじゃ生きていけないだろ?」
  くううううう、アルカナナシノグめ! 神様に向かってなんと無礼な!
  神様に貰った命であろう!

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