読切(脚本)
〇池のほとり
「あなたは私の友達 あなたの良いところをたくさん知ってる」
「あなたも私の 良いところも悪いところも たくさん知っている」
「それでもお互いにお互いを見て 一緒にいて」
「笑いあって、泣きあって たくさんの時間を過ごしている」
「ふと見渡してみると 良いところだけを知っている人達がいる」
「悪いとこだけを知ってる人達もいる でも私はその人たちと 多くの時間を過ごさない」
「たとえばもしも私が死んだなら」
「良いところだけの人は 良いことをいってすぐに忘れるでしょう」
「悪いところだけの人は 悪いことを言ってすぐに忘れるでしょう」
「そんなときあなたは」
「私の亡骸を見て、触れて 静かに涙を流すでしょう」
「そして長い間にふわりふわり 私を思い出すでしょう」
「良いことも悪いことも 思い出すでしょう」
「あなたは私の友達」
「もし一時離れることがあっても もしずっとそばに居られなくなっても」
「わたしはずっとあなたの 良いところも悪いところも思い出し 忘れることなく思いを巡らせるでしょう」
「あなたは私の友達 かけがえのない友達」
「私が生きていていい理由 あなたに生きていて欲しい理由」
「どうかいつまでも 私達のままでいられますよう」
「ではまた 心をを繋ぐ虹の橋で」
「人は二度死ぬ。一度目は肉体的な死で、二度目は思い出してくれる人がいなくなった時」という言葉を思い出しました。会えなくなっても心の中で生き続ける友人がいることは幸せなことだなあ、とあらためて思いました。
長所も欠点も全てひっくるめて理解してくれた上で、それでも近くにいてくれる存在、それこそが本当の友達なんですよね。自身の交友関係は果たして、俯瞰で見つめ直してみたくなりました。
…それと、ワンシーンコンテストはタイトルを「〇〇な女」とすることになっていますので、ぜひご検討ください。(本コメントを削除くださっても結構ですので)
友達の定義って人それぞれで、それでいいと思います。友達の数が多くないと不安な人がいたり、友達なんか一人でいいという人がいたり。歳を重ねると本当に友達と呼びたい人が自然と見えてくる気がします。