過去編1『出逢い』(脚本)
〇綺麗な図書館
???「大学入って1年経ったけど 友達できないや」
???「大学辞めたいけど お母さんとお父さん悲しむしな」
???「勉強したいと思ってたのに ついイラスト描いちゃう」
そう言いながら女子学生は
ルーズリーフにイラストを描いていた
和泉蓮「あ、すみません、ここいいですか?」
???「あ、はい!」
和泉は女子学生とは
対角線上の位置に座った
???「・・・・・・・・・・・・」
和泉蓮(やっぱ図書館は資料が多いし 設定を集中して書けるな)
???「えっと、ペンはどこだっけ」
???「あっ!」
女子学生が動いた拍子に
机の上のルーズリーフが
和泉の方に飛んでいってしまった
和泉蓮「おっと!」
???「す、すみません」
???(見られちゃった!)
和泉蓮「すげえ絵が上手いんですね!」
和泉蓮「どうぞ」
???「あ、えっ、えっと、、」
???「ありがとう」
和泉蓮「次の講義に行かんと」
???「褒めてくれた」
〇教室
???「絵を描くの楽しい」
女子生徒2「絵なんて描いててキモい」
女子生徒1「ホントだ、下手くそ」
???「えっ、えっ?」
女子生徒2「中3になって そんなことやってて 恥ずかしくないの?」
???「ご、ごめんなさい」
女子生徒1「そんな性格だから友達できないんだよ」
〇綺麗な図書館
和泉蓮「今日は設定作りが捗るな」
和泉蓮「でも、そろそろ教室に 移動しないと」
???「今日はここにしよう」
???「ん?」
???「これって、何かの資料?」
???「ファンタジー、異世界、主人公16歳」
???「ヒロイン、ゴスロリ系地雷系ファッション」
???「設定資料かな」
???「テーマは少しの勇気で変わる世界か」
???「面白いなぁ」
???「でも悪いから、元の場所に置いとこう」
和泉蓮「あぶねえ! 大事な資料忘れるところだった!」
和泉蓮「よかった!あったぁ!」
和泉蓮「急がないと!」
???「あの人って確か、、」
???「ラノベとか書いてるのかな」
〇大学の広場
???「講義も終わったし帰ろう 今日のご飯はどうしようかな」
〇駅前広場
???「帰りにスーパー寄って食材買おう」
和泉蓮「今日は牛丼買って帰るかな」
???「あ、あれ?あの人って」
???「住んでるの同じ駅だったんだ」
〇白いアパート
和泉蓮「録り貯めたアニメ見ながら飯食おう」
和泉蓮「そのあとはラノベ書こうと」
???「同じアパートに住んでたんだ」
???「凄い偶然」
〇オフィスの部屋の前
和泉蓮「さーて飯だ」
???「ここがあの人の部屋なんだ」
???「階が違うから会わなかったのか」
〇綺麗な図書館
和泉蓮「楽しいなぁ」
和泉蓮「絶対ラノベ作家になってやる」
和泉蓮「それで声優と付き合ったりできたら 最高だなぁ」
???「ホント、楽しそう」
???「ちょっと現実逃避してそうだけど」
???「夢をきっと追ってるんだろうなぁ」
???「仲良くなりたいなぁ」
???「どうやったら友達になれるんだろう」
???「もう少し私に勇気があればなぁ」
この女の子は……と思っていたら、まさかまさかの精霊さん。精霊さん、ちゃんと三次元の存在だったのですね←今更w
彼女の中学時エピソードも切ないですね。一番肯定してほしい時期に全否定されるのってずっと心に残りますから……