飛び抜ける女

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〇飼育場
  私はモコモコのモコちゃん。
  飼い主と、パルクール大会に出たの
  でも・・・
  さあ、モコちゃん
  最後の直線です!
飼い主「モコちゃーん、待って待って」
飼い主「どうしたの?──あら」
モコちゃん「・・・クゥン」
飼い主「水溜りねぇ」
モコちゃん「違うよ飼い主! 気にするのはそこじゃなくて──」
飼い主「ああ、トロッコが横切るの・・・」
  そう、それ!
モコちゃん「当たったら、結構イタそう」
飼い主「痛いじゃ済まないかもね」
モコちゃん「キケンだよぅ・・・キケンしようよ飼い主」
飼い主「・・・当たらないように──」
モコちゃん「ゔっ!?」
飼い主「飛び抜けていけばいいのよね?」
モコちゃん「ヒーン」
モコちゃん「ゼィハァ・・・」
  ゴール!
  おめでとうございます!
モコちゃん「ふぅ~」
飼い主「あら!もうおしまい?」
  おしまいです、飼い主。
飼い主「次も出ようね、モコちゃん!」
  次はないのですよ、飼い主
  もう二度とやりませんからね!!
  さあ!始まりました障害物競走!──
モコちゃん「クゥン!?」
飼い主「あ!今エントリーしてきたの」
飼い主「『飛んで跳ねて駆け抜けろ! 〜障害物競走の部』」
飼い主「嬉しい?散歩好きだもんね」
モコちゃん「オ・・・オゥ」
  私はモコモコのモコちゃん。
  歴史は繰り返すのです・・・

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