〇綺麗な一戸建て
佐藤拓海「あっ、愛莉、おはよー」
工藤愛莉「おはよう拓海くん」
佐藤拓海「今日さ、仕事終わったあと用事ある？」
工藤愛莉「ないけど・・・・・・？」
佐藤拓海「じゃあ、ちょっと俺に時間ちょうだい！」
工藤愛莉「うん、わかった」
工藤愛莉（時間ちょうだいって、なんだろう・・・・・・）
佐藤拓海「ありがとうー！ 帰ってきたら、愛莉の部屋行くから」
工藤愛莉（部屋に来るのはいつものことだけど──）
工藤愛莉（いつも勝手に来るのに、今日って何かあったっけ？）

〇女の子の一人部屋
　　夜になったけど・・・・・・
　　拓海来るのかな？
工藤愛莉（拓海かな？）
工藤愛莉「はーい」
佐藤拓海「ごめん、待たせた」
工藤愛莉「それは全然いいんだけど、何かあったの？」
佐藤拓海「愛莉、今日がなんの日か忘れたの？」
工藤愛莉（なんの日・・・・・・？）
佐藤拓海「今日は、３/14だろ」
佐藤拓海「だから、ほら──」
佐藤拓海「おかえし」
工藤愛莉「あっ、ホワイトデー！」
佐藤拓海「今気づいたのかよ」
工藤愛莉「ありがとう〜！」
工藤愛莉「開けていい？」
佐藤拓海「俺がいる前で開けんの!?」
工藤愛莉「うん！早く見たいし」
佐藤拓海「まぁいいけど・・・・・・」
工藤愛莉「わぁ～✨」
工藤愛莉「かわいい！」
工藤愛莉「拓海、ありがとう!!」
佐藤拓海「お、おう・・・・・・」
佐藤拓海（急に抱きついて来るなんて）
佐藤拓海（愛莉のやつ、気抜きすぎだろ）
佐藤拓海「いくら俺でも、夜の部屋で抱きつかれたら・・・・・・」
工藤愛莉「拓海はやっぱり私の好みわかってるね！」
佐藤拓海（そりゃ、お前のこと好きになって何年経つと思ってるんだよ）
工藤愛莉「やっぱり私、拓海のこと好きだなぁ・・・・・・」
佐藤拓海「えっ？」
工藤愛莉「あっ・・・・・・なんでも・・・・・・」
佐藤拓海「今の本気？」
工藤愛莉「ほ、本気・・・・・・です・・・・・・」
佐藤拓海「愛莉」
工藤愛莉「はいっ・・・・・・」
佐藤拓海「お前のこと、ずっと前から好き・・・・・・なんだ」
工藤愛莉（ずっと・・・・・・？）
工藤愛莉（まさか、ずっと両片思いだったの？）
佐藤拓海「これからも、愛莉の１番そばにいさせて欲しい」
工藤愛莉「こちらこそ・・・・・・そばにいて欲しいです・・・・・・」
　　──END──