〇公園のベンチ
ティナ「ウフフフ」
謎の占い師「おや、何を楽しそうに笑っているのですか？」
ティナ「あのね、本を読んでいたの。 面白いのよ」
ティナ「ジブンが動物になって 動物たちと遊び回るの。 ステキでしょ？」
謎の占い師「そうですね、楽しそうですね。 アナタは どんな動物になるのですか？」
ティナ「あのね、おっきい猫ちゃんになるの」
ティナ「それでね、みんなで お花畑でゴロゴロするの〜 ウフフフフフフ」
謎の占い師「いいですねぇ〜 今日みたいな暖かい日には うってつけですね〜」
ティナ「そうでしょう〜」

〇大樹の下
　　ウフフフ
くま「あれ？」
　　じっと手を見る・・・
くま「猫じゃない・・・」
「にゃーん」
くま「あら猫ちゃんたち。 ワタシ猫じゃないみたいだけど 仲間に入れてくれる？」
「にゃーん」
くま「ありがとう〜 じゃあ一緒にゴロゴロしよう〜」
　　ゴロゴロ〜
　　ゴロゴロ〜

〇公園のベンチ
　　・・・
ティナ「あれ？ 寝てたのかな・・・」
ティナ「楽しかったのにな・・・ また遊べるかな・・・」
　　タッタッタッタッ

〇奇妙な屋台
店主「今日はお客様来ないわねぇ〜 そんな日もあるわよねえ〜」
シロ「にゃーん」
店主「あらシロちゃん。 そういえば、マッチョさんがいないわねぇ。 どうしたの？」
シロ「にゃーん」
店主「ワタシ、流石に猫語はわからないのよねぇ〜 マッチョさんいないと通訳してもらえないし・・・」
謎の占い師「そういえば、昼間、公園で 猫ちゃんたちは、 女の子と遊んでいたみたいですよ」
店主「あらそうなの。 何か関係あるのかしら」
謎の占い師「ちょっと占って見ましょうか。 ムムムムムー」
謎の占い師「これは女の子が持ってた本ですね・・・ 何かあるんでしょうか」
店主「ちょっと不思議な力を感じるワ 調べてみましょうか」

〇公園のベンチ
ティナ「ウフフフ」
謎の占い師「おやお嬢さん またいらっしゃいましたね」
ティナ「お嬢さんじゃないわ ワタシ、ティナっていうの」
ティナ「最近引っ越してきたばかりなの。 お友達はこの本よ。 すごく楽しいでしょ？」
謎の占い師「いいですね、その本、 少し見せてくれませんか？」
ティナ「いいわよ、すぐ返してね」
謎の占い師（こ、これは・・・）
謎の占い師（幻のキングマッチョの涙の欠片で作られた指輪が、巻末に埋め込まれている・・・）
謎の占い師（そうか、その夢は、その宝石の力か）
謎の占い師「ありがとうお嬢・・・ いやティナちゃん。 この本はどこで手にいれたのですか？」
ティナ「じゃあ一緒に来て。 案内してあげる」

〇森の中
ティナ「あっ、おにいちゃーん。 お友達を連れてきたー」
謎の占い師「マッチョさんじゃないですか！ 何をしてるんですか？」
謎マッチョ「やぁ、誰かと思ったら」
ティナ「おにいちゃんがねぇ、 本をくれたの。 なんでも願いが叶う本なの」
謎の占い師「えーと それマッチョ王国にあった 幻の宝石、マッチョの涙ですよね？ なんでも望みが叶うという・・・」
謎マッチョ「そうだよ。キングマッチョが独り占めしていた採掘場が開放され、マッチョの涙が採掘可能になったので加工したんだ」
謎マッチョ「といっても、品質の低い力の弱いものだけどね。 夢を見るのには十分だろう」
謎マッチョ「その採掘場の手伝いをしていたので しばらく留守にしていた。 すまなかったね」
ティナ「わー猫ちゃんいっぱい。 遊んでくれる？」
「にゃーん」
　　ウフフウフフフー

〇奇妙な屋台
謎の占い師「という訳だったようで。 驚きましたよ」
謎マッチョ「あれがたくさん出回ってしまうと、とんでもないことには、なりそうですけどね」
店主「マッチョさん達がちゃんと管理していてくれたら、マッチョ王国は安泰だわね〜」
謎マッチョ「ですから、昔、人とマッチョ王国は仲違いしてたわけですよ。 力が欲しくて・・・」
謎マッチョ「マッチョ王国の中でも権力争いしてたわけですから」
店主「欲望は尽きないのね・・・」
謎の占い師「ワタシたちも謙虚にいきたいものです」
チャイ「にゃーん」
「にゃーん」
店主「わかったわかった ゴハンあげるわよ きょうはもう 店じまい店じまい」