あなたにビビビときました。(脚本)
〇広い厨房
ヒロ「早く持ってけよ!」
ケン「はい!」
マサ「それじゃねぇよどんクセェな!」
ケン「すみません!」
ケン「いらっしゃいませ!」
ヒロ「最近の若いのは・・・」
マサ「使えねぇやつばっかだな!」
オーナー「ヒロ、マサ 新しいバイト入れたから」
マサ「そういえば言ってましたね」
ヒロ「骨のあるやつでしょうね? 仕事できねぇ奴は容赦なく・・・」
アキ「アキです!よろしくお願いします!」
ヒロ「モジモジ」
マサ「ウジウジ」
オーナー「じゃあしっかりやれよ」
アキ「あの・・・何をしたら・・・」
ヒロ「えっとじゃあ・・・」
マサ「洗い物やろうか!」
アキ「こうでしょうか?」
マサ「もっと力を入れて汚れを落とすんだよ」
アキの手を握る
アキ「こんな感じですか?」
マサ「そうそう!!」
ヒロ「アキちゃんから離れろエロデブ!」
マサ「教えてるだけでしょシンプルデブ!」
ヒロ「仕込みやろっかアキちゃま」
ヒロ「これをみじん切りにするんだ」
アキ「すみません・・・ お料理最近始めたばかりで・・・」
ヒロ「大丈夫教えてあげるから!」
アキの手を握る
アキ「難しいですね・・・」
ヒロ「こうするともっとよく切れるよ?」
二の腕をつかむ
ヒロ「でへへ・・・ 後はもっと腰を入れて・・・」
ヒロ「った!何すんだてめぇ!」
マサ「お前が変な事するからだろうが!」
ヒロ「お前って誰に言ってんだ!先輩だぞ!」
マサ「うるせぇ!俺のアキちゃまに手を出すな!」
ヒロ「お前のじゃねぇ!アキちゃまは俺のだ!」
マサ「違うわ!」
「何してんだコラ!」
アキ「すみません・・・お皿拭こうとして・・・」
ヒロ「ぜ〜んぜん大丈夫だよ!」
マサ「もうね!店の皿全部割っていいから!」
ヒロ「またやっちゃった?おちゃめなやつめ!」
マサ「おっちょこアキちゃまだなぁ💖」
ケン「すみません!やっちゃいました!」
ヒロ「てめぇかコラ!ど素人がボケクソ!」
マサ「ドタマかちわるぞどサンピンが!」
アキ「今日から働かせていただくアキです!よろしくお願いします!」
ケン「あ、よろしくです! 僕も入ったばかりでわからない事だらけですが、一緒に覚えましょう!」
ケン「お皿割りましたよね? 怪我とか大丈夫ですか?」
ケン「指切ってるじゃないですか! こっちに救急箱あるんで!行きましょう!」
「あいつ殺す!」
ケン「へぇ〜アキ同い年なんだ」
ケン「学生さん?」
アキ「ううん違う ケンは?」
ケン「俺は赤山学園の二年」
アキ「赤山?頭いいんだね!」
ケン「へへ、そうかな」
「なんでだろう?涙が出る」
ケン「アキって彼氏いるの?」
ヒロ「なんて大胆な・・・」
マサ「いつもオドオドしてるくせに・・・」
アキ「いないよ」
「ケン・・・君を神と呼ぼう」
ケン「そうなんだ じゃ俺アキの恋人に立候補しようかな?」
「やっぱ殺す!」
ケン「映画観に行かね?空いてる日教えてよ!」
ヒロ「あのやろ!?」
マサ「あいつホントにあのケンか!?」
アキ「あ、ごめん・・・映画は行けないや」
「っしゃ!ざまぁみろ!」
アキ「付き合ってる人はいないんだけど・・・」
結婚してるの・・・
オーナー「俺と!」
「神よ・・・お許し下さい」
最高です
そっちかーというオチ、よかったです😀
エロデブとシンプルデブの小競り合いは見苦しかったけど現実にもありそうな展開。一瞬テンションもポイントもアップしたケンをも瞬殺したオチは破壊力がありましたね。まさかアホデブっぽいオーナーと・・・。いつの世も男と女は謎だらけ、なんですね。