錬金術とは何か?(脚本)
〇名門の学校
桜花 華「錬金術のコツを教えてくれないかな・・・」
真中悠也「何で俺に聞くのか知らないけど、俺には関係ないよ」
長田亮太「お前たち、喋ってないでさっさと学園内に入らないと遅刻扱いにするぞ!!️」
一ノ瀬アキラ「華さん!!おはようございます。今日も美しい限りです。 真中みたいなゴミはさっさと退け──華さんが汚れてしまうだろうが!!️」
下柳透「おはよう華さん、アキラ君。 もう少しで授業が始まってしまうから遅れないようにしてくれたまえ!️」
アリサ・H・シュバルツ「そこ邪魔だから退いてくれる? 委員長も朝からうるさいから声抑えて!!️」
下柳透「アリサくんこそ声が大きいし、そのキツい性格を直すように!」
アリサ・H・シュバルツ「大きなお世話なのよ」
下柳透「やれやれだな」
一ノ瀬アキラ「まあ、あいつはあれぐらいの方がカワイイよな!」
アリサ・H・シュバルツ「あんたに言われるのだけは嫌だわ!」
一ノ瀬アキラ「だったら何も言わねぇよ」
〇荒廃した教室
桜花 華「また錬金術失敗しちゃった」
真中悠也「お前また失敗したのかよ」
長田亮太「なんだこの惨状は!」
真中悠也「また、面倒くさいのが来た」
桜花 華「アハハ」
桜花 華「じゃあ私は用事があるから」
真中悠也「おいこら逃げんじゃねー」
長田亮太「こら待てお前は残れ」
真中悠也「なんだよ親父」
長田亮太「学園では先生と呼べと言っているだろう」
桜花 華「悠也には悪いことしちゃったな」
華が逃げたその後
真中悠也「なんの用だよ親父」
長田亮太「まぁそんなに急かすな 大事な話なだけに他の連中には聞かれたくないからな」
長田亮太「ほかでもない華の事なんだが 講師として悠也が教えて欲しいと思っている」
真中悠也「はぁ、何でよりにもよって俺が教えるなんて事になるんだよ」
真中悠也「アイツの家は金があるんだから錬金術師を雇って教えりゃいいだろ」
長田亮太「そう話は簡単じゃないんだよ 錬金術師に教わっても上手く出来ないのに」
長田亮太「悠也に教えてもらうと出来るようになるからこういう話が来ているんだ」
真中悠也「そんなことか!?️」
真中悠也「アイツが錬金術が出来ないのは、理由があるからな」
長田亮太「理由って解っているのか?」
真中悠也「あぁ簡単なことだよ」
真中悠也「単に恥ずかしいからだな」
長田亮太「ハァ、どういうことか説明しろ」
真中悠也「だから、アイツは錬金術をするとき緊張して頭が回らなくなる」
真中悠也「そして、失敗したことによって恥ずかしくなり失敗を繰り返す事になった!」
真中悠也「そんだけのことだな」
長田亮太「じゃあ悠也の前で失敗しないのは」
真中悠也「俺には失敗してるのを何度も見られてるから恥ずかしくなくなっただけだよ!」
長田亮太「なるほどな」
長田亮太「ところで華の講師の件受けて貰えないか?」
真中悠也「断固として断る」
こっそりと話を盗み聞く華は心の中で
こう思うのだった!
桜花 華「私は悠也に教わりたい!」
桜花 華「悠也ともっと一緒にいられる理由としても使えるし、一石二鳥だよね!」
桜花 華「私は悠也に教えて欲しい!」
桜花 華「お願いします!」
長田亮太「ここまで言ってるんだから考えてやることくらい出来るだろ!」
真中悠也「でも、俺が教えたら意味がないだろ?」
桜花 華「どういうこと?」
真中悠也「お前は恥ずかしくて失敗するんだから俺以外に頼まなきゃ意味が無いだろ!」
桜花 華「そっか確かにそうかも知れないね!? でも悠也に一緒にいて欲しい!」
長田亮太「ちょっと場所を移そうか?」
〇フェンスに囲われた屋上
長田亮太「ここなら大丈夫だろう」
桜花朔也「何がどう大丈夫か教えてもらおうか亮太!!」
桜花 華「お父さん!?️」
長田亮太「ゲッ、さささ朔也じゃないかアハハじゃあ俺は帰ろうかなぁ~」
桜花朔也「簡単に帰すわけがある理由無いだろう!」
長田亮太「ひぃ~許してー悠也なら何してもイイから〜」
真中悠也「俺を巻き込むなよな!」
桜花朔也「悠也君も無事に済むと思わないことだ!」
真中悠也「俺何もしてないですよ!」
桜花 華「そうだよ悠也は何もしてないのにこの仕打ちはひどいよお父さん」
いい出来ですね!