知らない女

makihide00

知らない女(脚本)

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〇コンビニ
良太「あー、日曜なのに予定ねぇな・・・ とりあえずコンビニで昼飯・・・」
女「あの・・・」
良太「ん?」
女「私のこと、覚えてませんか・・・?」
良太「・・・どちら様?」
女「覚えてないの・・・?」
良太「いや、えー、高校の時のクラスメイト? 中学?違う?じゃ、あれだ! ゼミ・・・いや、違うか・・・」
女「覚えてないんだ・・・」
良太「・・・ごめんなさい!ちょっと記憶が!」
女「記憶がない・・・」
良太「あの、どこでお会いしましたっけ?」
女「いや、違うの。 記憶がないのは、私のほう」
良太「・・・はぁ?」
女「私、気づいたら、 ここにいたんです。 でも、自分のこと 何も思い出せなくて・・・」
良太「・・・記憶喪失?」
女「・・・たぶん」
良太「じゃあ、なんで俺に声かけたの?」
女「もしかしたら私のこと、 ワンチャン知ってるかなって」
良太「いや、ワンチャンの確率低すぎでしょ!」
女「あ、それにお兄さん、 私の好きな芸人さんに 似てるんです! だから親近感あって・・・ ほら、あの・・・誰だっけ?」
良太「そういう記憶もなくしてるのか・・・」
女「うう・・・」
良太「身分証とか持ってないの?」
女「それがなにも・・・」
良太「・・・困ったね」
女「・・・困りました」
良太「とりあえず、警察・・・かな? えっと、交番は・・・」
良太「あれ?あっちから来るの、 武田先輩じゃん」
女「武田先輩?」
良太「うん、バイト先で一緒の」
女「武田・・・」
女「うああっ・・・!!」
良太「ど、どうした!?」
女「・・・思い出した」
良太「えっ!?」
女「私、昨日、駅前で あの人にナンパされて・・・」
女「軽い気持ちでカラオケ行ったら、 そのうちなぜか 意識が朦朧としてきて・・・」
良太「ええっ!?」
女「気づいたら朝で、 あの人とふたり、 ベッドの中で・・・」
良太「えええっ!?」
女「私・・・すごいショックで・・・ 慌てて服着て外に飛び出して・・・」
女「気づいたらここに・・・」
良太「そのショックで記憶を・・・ なんてこった・・・」
武田先輩「おお、良太!なにしてんだ?」
良太「・・・なにしてんだ、じゃないっすよ!」
武田先輩「・・・はぁ?」
良太「先輩、最低っすよ! 女癖が悪いって噂は 聞いてましたけど・・・ まさかそんなことするなんて!」
武田先輩「いや、だからなにが・・・?」
女「やっぱり、覚えてないんだ・・・」
武田先輩「いや・・・君、だれ?」
良太「しらばっくれんな! この腐れ外道が!!」
女「・・・」
女「ダメか〜」
良太「は?」
女「すいませ〜ん、今のぜんぶ嘘です〜」
良太「はぁ?」
女「いや、こういうエピソード、 ワンチャンあてはまるかなって」
良太「あてはまんねぇよ! どんだけクリティカルヒット 狙ってんだよ!!」
武田先輩「良太・・・腐れ外道って、誰のことだ?」
良太「あ、いや・・・」
女「うああっ・・・!!」
女「・・・思い出した」
良太「ついにか?」
女「・・・」
女「ビバ高村だ! 私の好きな芸人さんの名前!」
良太「そっちかよ!」
「そもそもビバ高村も誰だよ!」

コメント

  • 小さい町だと、最初は「知らない女」でも話しているうちに色々つながって知り合いの知り合いだったりしていきなり「知らないままがいい女」とか「知って得した女」とか別のジャンルの女に変身するところが厄介なんですよね。良太はこのあとどうしたのかな。

  • 初めてとは思えないほど流れがスムーズで楽しかったです👍
    いいオチでした😁

  • 例え本当に知り合いだったとしても私は声をかける勇気が無いので彼女はメンタル強いなあと思いました😂
    私も心の中で、ビバ高村って誰!?って突っ込んでしまいました😂
    なぜ記憶を失くしてしまったのか気になるところです😌

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