ダイオー人

栗スナ

地底より来たりし者(脚本)

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〇未来の都会
  地底世界。ここは人工の太陽と雲があり、そして科学を駆使したコンパクトな町から成る社会
  ここはダイオー人が住んでいた。ダイオー人とは紀元前からさかのぼること数万年・・・
  かつては人類とともに地球で暮らしていたが、その狡猾さと狂暴さから
  地上を追い出され、地底に移住した種族である
  今地上ではほかのダイオー人や他星人との派閥争いが起きており
  どちらが人間を支配するかの争いが起きていた
  ここ数年、ダイオーたちは地底で覇権を取り戻そうと計画を有利に進め、練って実行していた・・・
ダイオー人A「さてと、いよいよ計画も大詰めに入った。次に地上に送り込むことになる者の選別は終えたか?」
ダイオー人B「ははっ、もう終えております」
ダイオー人B「昨日から研修を始めており、今日ここに来ております」
ダイオー人B「一度お目通りを、と思いまして・・・呼びました」
ダイオー人A「それが手回しがいい」
ダイオー人B「じきにここへ来ると思います」
ダイオー人C「・・・」
ダイオー人B「お、来たか」
ダイオー人A「お前か・・・どうだ?研修は」
ダイオー人C「はっ、人間とはバカな生き物ですが、変わった習慣などもあり興味が尽きませんな」
ダイオー人A「奴らは間抜けだがいろいろな文明を築いている。それを体験するのもいいだろう。だが・・・」
ダイオー人A「くれぐれも奴らにはまるなよ。奴らは我々の観察対象、実験対象であって」
ダイオー人A「仲良くなるべき相手ではない。なぜなら高貴な種族である我々の魂がけがれてしまうからな」
ダイオー人C「よくわかっております」
ダイオー人A「期待しているぞ。では研修に戻るがよい」
ダイオー人C「ははっ」
ダイオー人A「地上にいる少佐と連絡を取りたい」
ダイオー人B「ははっ」
ダイオー人B「では通信システムから向こうの電話に接続します」

〇商店街の飲食店
  地上
辰場(しんば)「こちら辰場です。何でしょうか・・・」
辰場(しんば)「ほう、新人が来る・・・使えそうですか」
辰場(しんば)「こちらで活動する・・・わかりました。役は私の息子ですね」
辰場(しんば)「ありがとうございます。これからも任務に邁進します」
辰場(しんば)「・・・着実に奴らの立場を悪くし、エネルギーを提供できると思います」
辰場(しんば)「ふふふ」
辰場(しんば)「楽しみにしていてください」
辰場(しんば)「では!」

〇未来の都会
ダイオー人A「手配先の準備は整ったな。ところで送り込むあの新人の名前は決まったのか?」
ダイオー人B「いえ。まだ」
ダイオー人A「我ら一族に名を冠したものがよいな・・・・・・今回は「リュウ」にしよう」
ダイオー人B「御意」
ダイオー人B「奴はなかなか有望なダイオーです」
ダイオー人B「きっと計算通り計画を進めてくれるでしょう」
ダイオー人A「当然だ。そうでなくてはお前も困ることになるぞ」
ダイオー人B「ははっ」

次のエピソード:人類をだます仕事

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