〇男の子の一人部屋
トシミツ「ふー。今日も大学疲れたわ。 もうねよ」

〇男の子の一人部屋
トシミツ「zzz・・・」

〇密林の中
トシミツ「・・・zzz」
トシミツ「・・・・・・？」
トシミツ「どこここ」
トシミツ「確か、明日に備えて寝てたはずなんだけどなにこれ」
　　そのとき、なんかやばげな鳴き声が響く。
トシミツ「・・・・・・？」
森のくまさん「!!」
トシミツ「熊じゃぁん」
トシミツ「確か、視線を外さないようにしてじりじり退いて逃げればいいんだっけ???」
森のくまさん「お前を殺す」
トシミツ「!?」
　　突如現れた熊に宣戦布告されてしまうトシミツ。しかし、彼の脳裏にアイデアが浮かぶ。
トシミツ「あーこれ、明晰夢ってやつだわ。それにちがいないね」
森のくまさん「明晰夢ちゃうわアホボケ」
トシミツ「いーや絶対に明晰夢だね。そうに決まってる」
森のくまさん「ここはナイトメアランドだわかす。 明晰夢じゃなくて悪夢ね」
トシミツ「結局夢じゃん」
トシミツ「夢の中で思いっきり目を閉じて開けば夢から覚めるよね。それするわ」
森のくまさん「せいぜいやってみ」
トシミツ「・・・」
トシミツ「・・・・・・！」
トシミツ「・・・・・・・・・・・・」
森のくまさん「ナイトメアランドはいわくつきの悪夢、来たらもう二度と現世に帰れないよ」
トシミツ「まじぃ????」
森のくまさん「ただし、一つだけここから抜け出す方法がある」
トシミツ「教えてください！なんでもしますから！」
森のくまさん「おしえてやろう」
森のくまさん「この悪夢の中で死んだら、現実でも死ぬんだけど」
森のくまさん「つまり！今ここで俺に喰われて死んだら！来世は元の世界で過ごせるぜ！」
トシミツ「は?!」
森のくまさん「じゃあ、死のうか」
トシミツ「・・・！三十六計逃げるに如かず！」
森のくまさん「あっおい！」
トシミツ「あの熊が言ってたことは本当なのかな・・・？」
トシミツ（もうやだ帰りたい・・・）
　　トシミツは無事に悪夢から帰ることはできるのか？続く