エピソード3「侵入」(脚本)
〇開けた交差点
カオル「じゃあ、また明日ね!!ばいばーい」
如月翔太「うん、また明日!!」
如月翔太「・・・僕も行こうか」
???「おい待て!」
如月翔太「えっ?」
???「こっち来い!!」
〇ビルの裏
如月翔太「なっ、なんですかあなた達は!!」
模範市民「見てわからないのか?貴様とは違う、ちゃんとした男だ!!」
模範市民「貴様のような、女子に守られるような情けない男は見ていてイライラすんだよ!!」
如月翔太「は、はい・・・?」
模範市民「とぼけるな、お前が一緒にいるあのお嬢さんの事だ!」
如月翔太「えっ、カオルちゃんの・・・事?」
模範市民「そうだ!!貴様は男でありながら、彼女を守るために強くなろうとしない・・・!!」
模範市民「女子を守るのは男子の誉れ!それをお前は・・・!!」
如月翔太「守るって・・・カオルちゃん、そういう事されるの一番嫌がるんですけど・・・」
如月翔太「というか・・・僕とカオルちゃんの関係はあなた達には何の関係もないでしょう!?」
模範市民「黙れ!!女の影でバトルの解説するような男はな・・・」
如月翔太「あうっ!!」
模範市民「死んでいいんだよ!!!!」
如月翔太「な、何するんだよ!!やめて・・・!!」
模範市民「黙れ!!その腐った根性を叩き直してやる!!」
模範市民「歯ぁ食いしばれ!情けないヤツ!」
如月翔太「・・・・・・・・・」
模範市民「動かなくなったか、軟弱者め!!」
模範市民「今日はこのぐらいにしてやる!!次合う時に彼女を守れるほど強くなってなければ・・・」
「次こそ殺してやるからな!!!!!!!」
如月翔太「・・・・・・いづ・・・う・・・」
如月翔太「・・・・・・・・・」
如月翔太「・・・・・・・・・帰ろ」
〇センター街
如月翔太「いで・・・うう・・・体中が痛い・・・」
如月翔太「・・・たしかに、僕は喧嘩も弱いし、カオルちゃんの方が格闘技とかできるし・・・」
如月翔太「情けない男ってのはわかるけど・・・何もリンチしなくていいじゃん・・・・・・」
如月翔太「・・・あ」
「特集・女子を困らせるキモいおっさん」
「シリーズ・キモいおっさん 世の男性よ、キモがられている自覚を持て」
「世の男性よ!お前達は存在そのものが 近所迷惑なのだ!」
如月翔太「・・・・・・・・・」
如月翔太(・・・・・・・・・・・・僕も)
如月翔太(大人になれば、おっさんって言われる年齢になるんだ・・・)
如月翔太(その時・・・世間を不快にさせないようにやれるんだろうか・・・・・・?)
如月翔太(・・・いや、むしろ・・・)
如月翔太(・・・こんな所で生きていけるのか・・・ 生きていかなきゃならないのか・・・?)
〇空
〇センター街
如月翔太(・・・・・・最終戦争の前は、この街の外にも世界が広がっていた・・・・・・)
如月翔太(・・・何処にだって行けた・・・努力次第では何にだってなれた・・・・・・)
如月翔太「・・・・なんでこんな時代に生んだんだよ」
如月翔太「父さん・・・・・・・・・」
ガイノイド兵「・・・・・・!!」
〇空
〇巨大研究所
ガイノイド兵「こちら警備部隊12班。異常なし」
ガイノイド兵「データ送信、巡回警備続行・・・」
ガイノイド兵「・・・・・・」
ガイノイド兵「・・・?」
〇荒野
〇巨大研究所
ガイノイド兵「・・・こちらに接近する物体を確認」
ガイノイド兵「スキャン結果、対象バイク、及び戦闘用ロボットと断定」
ガイノイド兵「────判断、対象に攻撃の意思、アリ!」
〇荒野
???「・・・・・・・・・」
〇巨大研究所
ガイノイド兵「総員、構え!」
ガイノイド兵「撃てッ!」
〇荒野
???「・・・・・・・・・!!!!」
〇巨大研究所
ガイノイド兵「バカな!?何故当たらない?!」
ガイノイド兵「この・・・撃て!撃て!撃てェ!!」
〇荒野
???「・・・・・・」
〇巨大研究所
ガイノイド兵「な、何のつもりだ!?」
???「・・・・・・・・・ッッ!!」
ガイノイド兵「・・・・・・垂直の壁を・・・」
ガイノイド兵「バイクで・・・」
ガイノイド兵「駆け上がった・・・・・・!?」
ガイノイド兵「・・・・・・!!」
ガイノイド兵「本部へ連絡!!シェルタータウン内に侵入者!!」
ガイノイド兵「警戒レベルBを要請!!」
〇超高層ビル
〇豪華な王宮
ドリム「・・・人類の歴史、それはまさに罪の歴史」
ドリム「奪い、喰らい、その果にこの終末戦争」
- このエピソードを読むには
会員登録/ログインが必要です! - 会員登録する(無料)