光る女(脚本)
〇駅のホーム
高校が休みの朝。
起きたら、私の体は光ってた。
厚着をしても光りをおさえられなかった。
父と母と弟の目を光りでつぶし、私は家を出て、駅に入った。
今日は告白された彼との初デート。
遅刻するわけにはいかなかった。
光里(ひかり)(電車の運転手さん、サングラスつけてくれてたらいいけど・・・)
光里(ひかり)「来た! やった! サングラスつけてる!」
光里(ひかり)(これで私の光りをくらっても平気だわ!!)
電車が到着したのはいいけど、自動ドアが開かない。
誰も文句を言わないのは、私の光りにやられて座りこんでいる乗客が多いからだ。
光里(ひかり)「なんで動かないのよ!! デート遅刻しちゃうでしょ!!」
電車をお待ちのみなさま!
怪獣が出現しました!
電車を全線停止しております!
光里(ひかり)(はあっ!? 怪獣!?)
光里(ひかり)「あっ、ほんとだ・・・って、私の行き先にいるじゃない!?」
光里(ひかり)「うそでしょ、なんでこんなときに・・・」
光里(ひかり)「そうだ!! みんなの光りを集めて、怪獣を退治するのよ!! みんなの力をちょうだい!!」
「いや見えねぇよ!! お前が光ってるせいで!!」
「どこにいんだよお前!! 目がつぶれてんだよ!!」
光里(ひかり)「あああああああああああああああああっ!!!! 私の中にみんなの光りが入ってくるぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!」
「私たちなんにもしてないけどっ!?」
光里(ひかり)「うおおおおおおおおおおおおおおっ!!!! きたきたきたあああああああああああああっ!!!!」
光里(ひかり)「くらえ怪獣っ!! これが正義の光りよ!! ふぁいやあああああああああああっ!!!!」
怪獣は光りの中に消失し、町に平和が戻った。
私はデートに遅刻し、彼にふられてしまい、光りを失った。(泣)
人生の光と影を感じるようなお話でした。彼女が莫大なエネルギーを消費し皆を助け消耗してしまったけど、それは又何か新しい兆しのようにもとれます。
期間限定のヒロインだったんですね。武器や暴力を使わずに光だけで相手を倒せるならある意味地球に優しいエコな戦い方だな。光里はせっかく怪獣を倒したのに、人生の光を失っちゃってかわいそう。