舞い上がるサクラ、ハルを染める(脚本)
〇桜並木(提灯あり)
サクラ「はわわっ」
サクラ「困った、 困っちゃった・・・」
サクラ「困っちまったんですぅ〜!!」
サクラ「入学式初日から遅刻なのですか!?」
サクラ「私のバカやろーーなのですぅ!!」
「おいっ」
サクラ「はいぃっ!?」
ハル「・・・いや、驚き過ぎ」
サクラ「はわわっ」
サクラ「困った、 困っちゃった・・・」
サクラ「困っちまったんですぅ〜!!」
サクラ「誰かっ! 誰なのかっ!?」
サクラ「お巡りさ〜ん!! 小学生を狙う不審者がぁ・・・」
ハル「止めろっ」
サクラ「ふぐっ」
ハル「頼むから、騒ぐな・・・ なっ?」
サクラ「コクッ、コクッ」
ハル「ふぅ」
サクラ「ふぅ」
ハル「おっ、そうだ。 深呼吸だ」
ハル「はい吸って・・・」
サクラ「すぅーーーっ」
ハル「吐いてーーー・・・」
サクラ「ふぅーーーっ」
ハル「よし、落ち着いたな。 俺の名はハル。 お前は?」
サクラ「・・・ナンパですか?」
ハル「ちゃうわいっ!! ってか、さっきまでのはわわキャラ、 どこいったんだよ!?」
サクラ「ワタシノナハサクラ。 12歳。スリーサイズは・・・」
ハル「いらん、いらんっ。 乙女の秘密はな、 カギ掛けてしまっとけって・・・」
ハル「てか、同い年か。 それなら中学生じゃね?」
サクラ「はっ、そうでした!」
サクラ「すいません、ありがとうございます? ではこれで・・・」
ハル「待て、待てっ」
サクラ「無理ですっ! ほらっ、時間がっ」
ハル「いや、目覚まし時計持ってんのかい」
サクラ「そんなことはいいのです!! それよりも時間です、時間!!」
サクラ「困った、 困っちゃった・・・」
サクラ「困っちまっ・・・」
ハル「困っちまったんです、か?」
サクラ「プイッ」
ハル「・・・なんだよっ」
サクラ「怒った、 怒っちゃった」
サクラ「怒っちまったんです!!」
サクラ「もうっ、最後まで言わせるんですっ」
ハル「んな・・・」
サクラ「じぃーーーっ」
ハル「・・・わかったよ、悪かった」
サクラ「よろしいです」
ハル「・・・っ」
サクラ「ん? どうかされたのです?」
ハル「いや、別に」
サクラ「まぁ、いいのです。 不良さんと違って、ワタシは急がねばならないのです」
ハル「誰が不良だっ」
ハル「ふっ、まぁいいさ」
ハル「それで、サクラは私服で学校に行くのか?」
サクラ「はわわっ」
サクラ「どーしましょ、 どーしましょ!?」
サクラ「これじゃ、みんなから笑い者になって、 いじめられちゃうですぅ〜」
サクラ「サクラの青春。 絶賛散りまくりになっちまったんですぅ〜」
ハル「・・・」
サクラ「ふぇーん」
ハル「させねーよ」
サクラ「えっ?」
ハル「例え全世界がサクラの敵になっても、オレが守ってやんよ」
サクラ「ハルくん・・・」
サクラ「カァーーーっ」
サクラ「入学初日に告白されちゃったんですぅ!!」
サクラ「困った、 困っちゃった、」
サクラ「困っちまったんです!!」
サクラ「あっあっ・・・がっ、学校行かなきゃっ」
「ワタシたちに、中二病は早すぎるんですぅ!!」
ハル(行っちまった)
ハル「オレのハルもどうやら遠い・・・」
サクラ「あっあのっ!!」
ハル「う、うんっ」
サクラ「ハルくんも、慌てん坊さんなのですっ。 だから──」
サクラ「ワタシのことをよく知ってから、もう一度言ってみたりすればいいのです!!」
ハル「おっ、おう」
青春への入学の諸君
入学、おめでとう
完
「ハル」と「サクラ」が出会って青春が始まるという設定、春爛漫な感じですね。現実の世界で「はわわっ」って言ってる人まだ見たことないです。今度使ってみよう。慣れてきたら「困っちまったんですぅ」にも挑戦します。
初々しくかわいいですね😆
ところで遅刻してませんか?w