「結婚ですか? 親孝行ですか?」(脚本)
〇アパートのダイニング
とある女の子「おかあさんのことが、だ~いすきっ」
とある女性の母親「お母さんも、だ~いすきっ」
とある女の子「やったぁ」
とある女性の母親「由加里ちゃん、もう結婚したの?」
とある女性の母親「大学卒業したばかりなのにねぇ」
とある女性「娘が結婚すると、やっぱり寂しい?」
とある女性の母親「そうねぇ」
とある女性の母親「由加里ちゃんのお母さん」
とある女性の母親「一緒に買い物に行ったり、旅行にも行ったりしたかったと思うわよ」
とある女性の母親「あなたも母親になれば、分かるわよ」
とある女性の母親「しばらくは結婚できないでしょうけど」
とある女性「お母さん、お腹空いた」
とある女性の母親「・・・・・・・・・・・・」
とある女性「買いたい物があるから、買い物も行こうね」
とある女性「お母さんが望んでいた旅行も行こうね」
お母さん
私は、結婚しないよ
とある女性「お母さん」
とある女性「これからも、ず~っと一緒だよ」
とある女性の母親「そうね」
とある女性の母親「娘が、ずっと傍にいてくれるなんて幸せなことよね」
とある女性の母親「お父さんの保険金で、贅沢しちゃおうか」
とある女性の母親「欲しい物、なんでも買ってあげる」
とある女性「やったぁ」
うわー鋭い、この短編の中に”幸せ”の価値観を社会に問うてますね。旧来からの社会的価値観、これが妥当なのか尋ねられているように感じました。