路地裏でプリン専門店開いてる女

シュシュール。゜⋆。゜⋆

Life is プリン!(脚本)

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〇ビルの裏
古谷さん「・・・いらっしゃい」
古谷さん「あら、常連さんね。いつものプリンでいいかしら」
  あぁ、頼むよ
古谷さん「分かったわ。今渡すわね」
  あぁ今日はその前に一つ
古谷さん「どうかしたの?」
  いや、ずっと前から気になっていたことがあって
  どうして君は、ここでプリン専門店を営んでいるんだい?
  あ、あれ?おーい
  ・・・
古谷さん「はっ、つい過去にふけりすぎていたわ」
古谷さん「いいわ。せっかくだし、話しましょう」
古谷さん「わたしがここで開いている理由・・・それは・・・」
古谷さん「未練からよ!!」
  み、未練・・・?
古谷さん「えぇ、そうよ」
古谷さん「前にバイト代で買った、数量限定高級プリンが・・・」
古谷さん「私が盛大に転んでしまったせいで・・・」
古谷さん「例の軟体プリンが、ぐちゃぐちゃに崩壊してしまって・・・」
  は、はぁ
古谷さん「何よその反応」
古谷さん「私は美形のまま食べたかったのよ」
古谷さん「今は無き、あの高級pudding・・・」
古谷さん「なかなか未練を捨てきれなくて、勢いでお店を開いたわ」
古谷さん「と言っても、幕テントだけれど」
古谷さん「あと、」
  あと?
古谷さん「謝り・・・たくて」
  謝る?
古谷さん「そう。あれは、あのお店で、たった一人しか作れないプリンだった」
古谷さん「なのに私は、気持ちが早まって、転んで、形を崩してしまったから・・・」
古谷さん「だから、謝りたいの。それも、私が作ったプリンで」
古谷さん「それも兼ねて、私はここで専門店を開いているのよ」
古谷さん「と言っても、お客さんは猫が多いけど」
  そうだったのか・・・
  ・・・
  (この流れで言うのは、流石にダメだよなぁ・・・)
  (自分が作った本人だって言うのは・・・)
  ・・・
古谷さん「あら、どうかしたの?ぼーっとして」
  い、いや、なんでもないよ
古谷さん「そう・・・」
古谷さん「って、あ!?」
「ミャー!ミャー!!」
古谷さん「お客様の、プリンを・・・勝手に・・・!!」
「ちょっと、猫ちゃん達!あなた達のプリンはこっちよ!!」
  (ちゃんと用意してるんだ・・・)
  (にしても、女がそんな理由で、ここでやっていたとは・・・)
  (まぁ、あのまま成長を見守るのもいいだろうな)
  (営業している時の彼女は、とても楽しそうだし)
  古谷さーん、今日はここでおいとまするよ。明日、プリンに買いに来るよ
古谷さん「あっ、分かったわ!!」
古谷さん「じゃ、また明日ね」
  𝑭𝒊𝒏.

コメント

  • この不思議な距離感、すっごくイイですねー!今後、常連客さんがもう少し距離を縮め、真相を話せるようになるのか気になります。
    そして、大好きなプリンと猫様満載で、、、ズルいですw

  • プリンいいですね、プリン!🍮
    いつか正体を明かす日が来るのかなーと、
    想像しておきます😊

  • 嗚呼…… プリン食べたいプリン食べたいプリン食べたいプリンプリン……❤️❤️❤️

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