キングマッチョとマッチョ使いの冒険

ぽむ

エピソード20(脚本)

キングマッチョとマッチョ使いの冒険

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〇けもの道
クマ「ガウーガウガウガウー」
クマ「グゥウウウゥ」

〇奇妙な屋台
店主「さぁそろそろ店じまいかしら」
シロ「にゃーん」
謎マッチョ「ん?どうしたんだシロ?」
刺客A「お命頂戴いたす!」
「無念・・・」
謎マッチョ「またか・・・ なんだろうな」
ゴリ「ウッホー」
  ドサッ
クマ「クグゥ・・・」
シロ「にゃーん」
謎マッチョ「なんだ!? 酷い傷じゃないか! さっきの奴らの仕業か!」
ゴリ「ウッホウッホホ」
謎マッチョ「ゴリが担いで来てくれたのか」
謎占い師「そんな傷でも ここまで危険を知らせに 来てくれたんですね・・・」
店主「今手当をするわネ」
店主「万能塗り薬〜」
店主「まんべんなく塗って〜」
クマ「がう〜」
店主「しばらく安静にしてれば 良くなるわ。 それより、これなにかしら?」
ゴリ「ウッホウッホホ ウッホッホ ウッホウッホ」
謎マッチョ「どうやら、奴らから これを守って 怪我をしたみたいですね」
謎マッチョ「「マッチョの涙」という 宝石らしいです。」
ゴリ「ウッホウッホホ」
謎マッチョ「そうか・・・ その宝石は、王様に 返さないと、いけないものなのか。 それではワタシが行こう。」
謎マッチョ「そうしたら、この宝石を欲しがる奴らに ワタシが狙われる理由も、わかるのかもしれない」
謎占い師「ワタシもついていきましょう。 お役に立てるかも、 しれませんよ」
店主「これを渡しておくわ」
謎マッチョ「旅のお守りですか、ありがとう。 じゃあ行ってきます!」
店主「行ってらっしゃい〜」

〇古びた神社
謎マッチョ「ここがあちらの世界の入り口だな」
ゴリ「ウッホ」
「にゃーん」
謎マッチョ「じゃあ行こうか、」

〇森の中
西のマッチョ「オレを倒そうってのか〜 あぁ〜ん?」
  ザッ
東のマッチョ「我は東のマッチョ。 お主に勝って、 こちらの領土は我らがいただく〜 すべてのものは我のものだ〜」
「お命頂戴いたす!」
謎占い師「なんか、あっちで揉めてますよ」
ゴリ「ウッホウッホ」
謎マッチョ「多勢に無勢だな・・・ しかも、アイツラは俺を襲った奴らじゃないか。 いっちょ加勢してやろう!」
謎マッチョ「おいおまえら!」
東のマッチョ「なんだ? 邪魔をするなら貴様たちから 倒してやろう!」
東のマッチョ「つ、強い・・・ 我らが負けるなんて・・・」
  バタッ
西のマッチョ「アンタたち、助かったぜ。 俺は西のマッチョ王だ。」
西のマッチョ「オレは長い間、 東のマッチョの妨害に悩まされていたんだ。倒してくれて、ありがとう」
  キラリーン
西のマッチョ「そ、その手に持ってるモノはー!!?」
  キラリーン
西のマッチョ「それは王だけが持てるという 幻のマッチョの涙・・・ お前が次のキングオブマッチョなのか!?」
謎マッチョ「なんだかわからんが、 これは王の所に持って行くところだ」
西のマッチョ「王は、 キングマッスル城にいるぜ」
西のマッチョ(おそらく現王と 王になる対決をするに違いない・・・ 勝ったものが次の王。 この人には勝てる気がしない)
西のマッチョ「東のマッチョは、願いがなんでも叶うという「ゴールデンマッチョの像」を長年、探していた。奴が王になるためにな!」
西のマッチョ「そのありかを示すものは、 お前も持っているはずだ。 だから彼らは襲って来るのだ」
西のマッチョ「俺が持っているのは、これだ!」
西のマッチョ「マッスルレーダーだ! これは他の宝のありかを教えてくれる!」
西のマッチョ「俺は、お前らに、ついていくぜ! そしてゴールデンマッチョの像を探し出してくれ!」
西のマッチョ「そして、オレを モテるゴリマッチョにしてくれ!」
謎マッチョ「優しくて強いマッチョなら、 いやでもモテるさ。 お前にはきっと優しさが足りない、 もっと鍛えるんだな」
西のマッチョ「わかった、もっと鍛える!」

〇けもの道
「お命頂戴いたす!」
謎マッチョ「東のマッチョの手下じゃないのか・・・? ボス倒したのに湧いて出てくる」
南のマッチョ「わたしよ! 私は南のマッチョ! こう見えても、細マッチョ!」
南のマッチョ「私と勝負してワタシに勝ったら、この道を通してあげてもいいわ。 こう見えても、ワタシ クンフーの使い手なんだから!」
  ザッ
  
  「覚悟なさい!」
謎マッチョ「んー女の人を殴るのは 躊躇するなぁ シロ!クロ!」
「にゃーん」
南のマッチョ「あらかわいい〜」
  スリスリスリスリ
  
  スリスリスリスリスリスリスリスリスリスリスリスリスリスリスリスリスリスリスリ
南のマッチョ「ちょっとダメよ猫ちゃんたち〜」
南のマッチョ「アハハハ〜 負けましたわ・・・ だって相手が 猫ちゃん、なんだもの・・・」
南のマッチョ「ワタシは、 いつも弱く見られがちで、 すぐマウントを取られてしまいます。 見た目を強くしたいのと 彼氏がほしいです」
南のマッチョ「叶えてくれるなら ついていきます!」
「にゃーん」
南のマッチョ「ワタシが持っているのは、 コレよ!」
南のマッチョ「これはマッスル剣、伸縮筋剣よ エキセントリック収縮 コンセントリック収縮 アイソメトリック収縮 などの必殺技が使えるわ!」
「にゃーん」

〇森の中の小屋
南のマッチョ「ここが北のマッチョのアジト・・・」
  ドドドドドドドドドド
  
  すごい勢いで、
  何かが、こちらに向かって来る。
北のマッチョ「キターーーーー」
北のマッチョ「こらーーーーー ワシのテリトリーに なにしにキターーーーーーー」
南のマッチョ「わっ噂をすれば!出た!北のマッチョ!」
  ドドドドドドドド
  
  「わーーーーー」
  「向かってきた!」
南のマッチョ「ってあれ? 通り過ぎちゃった・・・」
西のマッチョ「アイツ猪突猛進だから まっすぐにしか、移動できないんだよ」
南のマッチョ「あーそー。 じゃ、進もうか」
北のマッチョ「ハァハァハァハァ ちょっとまてーーーい」
西のマッチョ「戻ってきたのか」
北のマッチョ「オレも仲間に入れてくれ。 アンタたちが一緒にいるってことは、 相当強いんだろ?」
北のマッチョ「まっすぐしか進めないオレを 横にも、斜めにも、 自由に歩けるようにしてくれたら ついていくぜ!」
謎マッチョ「わかった。 じゃあ一緒に マッスルキング城まで まっすぐ行こうか!」
北のマッチョ「俺が持ってるのはコレだ!」
北のマッチョ「マッスルの盾だ! 持ってるだけで筋力が300%アップ! バーベル代わりにも使えるぜ!」

〇闇の要塞
  そして、われら一行は、
  キングマッスル城へ
  まっすぐに、向かった。
謎占い師「あそこに誰かいますよ!」
西のマッチョ「門番かな?」
マッチョ「合言葉は・・・?」
北のマッチョ「まっすぐ!」
南のマッチョ(えっ!ちょっと待って!)
マッチョ「よし、通そう・・・」
  ギギギギギー
  
  門が開いた。
南のマッチョ「あれでいいの?」
謎占い師「いいみたいですね。 アハハハ」

〇謁見の間
王子マッチョ「フッ どんなやつが来るのかと思ったら・・・ 大した事が、なさそうだな」
キングマッチョ「王子、油断は禁物ジャゾ」
王子マッチョ「軽い軽い。 ウォーミングアップにもなりゃしないぜ」
キングマッチョ「しかし、東のマッチョのお前には 失望シタゾイ。 いくら第7王子とはいえ、 あんなに弱いとはな」
東のマッチョ「面目ない・・・」
キングマッチョ「ワシが、せっかくここまで 世界の闇の悪い気を集めて 我がマッチョ王国を 大きくしたというのに。 邪魔をしおって」
王子マッチョ「僕が、すぐに追い出してみせますよ。 彼らは例の「マッチョの涙」を 持っていますから、 奪い取ってやりましょう」
東のマッチョ「向こうから来てくれましたよ!」

〇謁見の間
  バーン
南のマッチョ「キングマッチョ!いるんでしょ!」
王子マッチョ「フフハハハハハハ。 残念だったな。王はココにはいない。 第一王子のワタシが相手になろう」
王子マッチョ「みなのもの! アイツラを倒したら 一生暮らせる褒美をやるぞ! かかれえ!」
  ヤーーーーー
西のマッチョ「自分で戦わないのかよ。 ショーがねーなー」
謎マッチョ「いくぞ!」
謎占い師「エネルギー吸引!」
  はーーーーーーー
謎マッチョ「くらえっ」
王子マッチョ「ぐわーーーー こんなはずでは・・・」
  バタッ
南のマッチョ「ちょろいちょろい。」
謎マッチョ「はやく王を探そう」
  タッタッタッタッ
東のマッチョ(くそっ こうなったら城ごとふっとばしてやる!)

〇岩穴の出口
キングマッチョ「ハァハァ 危なかった」
キングマッチョ「奴らがあんなに強いとは・・・ 抜け穴から逃げられてよかった。」
キングマッチョ「ふぅ、少し休憩」
  お茶でもいかがですか?
キングマッチョ「もらおうか ごくごく。 うーんうまい!」
キングマッチョ「って!? 誰だお前ら!」
謎マッチョ「アホウめ。 逃げられるわけが、ないだろう!」
キングマッチョ「わーーーーー! 出たーーーーー!」
キングマッチョ「って 眠く〜なる〜 パタッ」
謎マッチョ「これで、しばらくは起きないだろう」
南のマッチョ「王様が独り占めしていた、 水門と牢屋と宝物庫の鍵を持っていたわ。 これで、国の人たちが救われるわね。 本当にありがとう」

〇岩穴の出口
謎占い師「出口だ・・・」
  ゴゴゴゴゴゴ
謎占い師「なに!? 崩れる・・・」
東のマッチョ「アハハハハハ 壊れろ壊れろー」
東のマッチョ「は、ハハ・・・ バタッ」
南のマッチョ「まったく、ふざけんなってのよ。 雑魚のくせに」
「にゃーん」
南のマッチョ「かわいいかわいいー」
  ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
  
  はやくにげろー
南のマッチョ「レーダーが反応してる! こっちよ!」
「にゃーん」
謎マッチョ「おいっ どこ行くんだ!」

〇闇の要塞
謎占い師「みなさん揃わないのですか?」
北のマッチョ「まだ戻ってこない・・・」
謎占い師「早くしないと 全てが崩壊してしまいます!」
南のマッチョ「おまたせー!」
謎マッチョ「なんとか間に合ったか。」
謎占い師「みなさんいいですねー・・・ いきますよ・・・ むむむむむー」
  わーーーーーーー

〇奇妙な屋台
「ただいま・・・」
店主「おかえりなさい、 疲れたでしょ?」
店主「はい、お夜食」
謎マッチョ「いただきます」
店主「それで、冒険はいかがでした?」
謎マッチョ「あのあと・・・」

〇森の中
南のマッチョ「あのときレーダーが反応しててね」
南のマッチョ「炎の中から、見つけたのよ、 キングマッチョの像を」
南のマッチョ「だからお願いしたの。 みんなが暮らしやすいように してくださいって」
北のマッチョ「オレは自由に歩けるようになったぜ!」
西のマッチョ「オレは・・・一人にモテればいいやって」
南のマッチョ「ワタシも彼氏ができたらいいやって。 彼がそばに、いてくれたら、 マウント取ろうとする人も 全くいなくなりましたし」
北のマッチョ「あー! おにあいー!」
クマ「がうがう〜」
ゴリ「ウッホウッホ」
北のマッチョ「ヨカッタ」
南のマッチョ「キングマッチョ像は みんなが拝観できるように 社殿に据え置くことにするわ」
南のマッチョ(あら? あんなところで眠っているヒトがいたような・・・ 気のせいかしら)

〇奇妙な屋台
店主「ヨカッタわねぇ〜」
店主「あら二人とも寝ちゃったの?」
店主「ウフフフㇷ」
店主「まぼろし〜」

コメント

  • 終始徹頭徹尾マッチョまみれな1作、楽しすぎます!マッチョによるマッチョのための大団円もww
    それにしても、店主さんが出すアイテム、何か不思議な副作用か何かがあるのでは、と勘繰るようになってしまいました。序盤の万能塗り薬さえも……

  • ゴリの通訳をするマッチョさん。いろんな能力があるな。それぞれのマッチョが自分に足りない何かを満たすために城を目指す流れはオズの魔法使いを見てるみたいだった。夜食のラーメン美味しそう。

  • あらゆる方向性のマッチョ達の祭典のような締めくくりで圧倒されました。マッチョって筋肉もりもりだけのイメージだったけど、色々なタイプを想像できて楽しいです!

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