男に酷い目に遭わされて強い恨みを抱いたまま生きて再び還らない女

いりうわ

目隠し鬼(脚本)

男に酷い目に遭わされて強い恨みを抱いたまま生きて再び還らない女

いりうわ

今すぐ読む

男に酷い目に遭わされて強い恨みを抱いたまま生きて再び還らない女
この作品をTapNovel形式で読もう!
この作品をTapNovel形式で読もう!

今すぐ読む

〇豪華なベッドルーム
濱口いさお「もう、いい加減にしてくれないか」
同棲中の女「何のお話?」
濱口いさお「ハハ・・・何の話ときたか」
濱口いさお「日増しに図太くなっていくものだな」
同棲中の女「久しぶりに口を利いてくれたと思ったら」
同棲中の女「出てくる言葉は代わり映えしないものばかりですね」
濱口いさお「どうでもいいから、早く出て行ってくれ!」
同棲中の女「いいですか?」
同棲中の女「こうなったのは全て貴方の責任なのをお忘れなく」
濱口いさお「ああ、そうかい」
濱口いさお「だったら、俺も覚悟を決めるぞ」
同棲中の女「スマホ!?どこにかける気なの?」
濱口いさお「離せ!」
同棲中の女「やめて!お願い」
濱口いさお「あっ!こら返せ」
濱口いさお「くそっ!何しやがる」
同棲中の女「貴方は酷い人ですね 私をどうしても帰らせたいと?」
濱口いさお「君には悪いことをしたと思っている」
濱口いさお「最初に「遊ぼう」と声をかけたのは俺だ」
濱口いさお「まさか「鬼ごっこしよう」なんて言われるとは思いもよらなかったが」
濱口いさお「俺はどうかしていた」
同棲中の女「私を拉致したこと?」
同棲中の女「出会った形はいびつでも、愛は生まれるんです」
同棲中の女「これからも、ずっと一緒にいればそのうちわかります」
濱口いさお「だから、それは無理・・・」
同棲中の女「話は終わりです おやすみなさい」
拉致された女「こんな夜中にどちらへ?」
濱口いさお「起きていたのか!?」
拉致された女「ずっと目隠しをされていたせいで音には敏感なんです」
拉致された女「貴方のせいですよ」
濱口いさお「勘弁してくれ、君はまだ鬼ごっこでもしてるつもりか?」
鬼ごっこする女「その通りです・・・」
濱口いさお「さっさと目隠しなんて外してどこへでも行っちまえ!」
鬼ごっこする女「そばにいたいんです」
濱口いさお「俺は嫌だ!」
鬼ごっこする女「そもそも貴方が強引に連れて来たのですよ」
濱口いさお「確かに、最初は君を監禁するつもりだった」
濱口いさお「今はそんな気ないのに、君は出ていかないどころか目隠しを外そうともしない」
濱口いさお「最近は何だか人が変わったようで、気味が悪いんだよ」
鬼ごっこする女「・・・それでもいいんです」
鬼ごっこする女「私はただ貴方を追い求めるだけですから」
鬼ごっこする女「いいんですよ・・・」
追い求める女「パトカー!?」
濱口いさお「予備のスマホくらいあるさ」
追い求める女「いつの間に・・・」
濱口いさお「俺は自首して罪を償う」
追い求める女「警察は嫌いです」
追い求める女「どうやら潮時のようですね」
濱口いさお「帰る気になったか?自分の家に」
追い求める女「最後に手を鳴らしてくれませんか?」
濱口いさお「手?」
追い求める女「貴方のいる所を私におしえて」
濱口いさお「よ、よし!せめて玄関までは見送ろう」
濱口いさお「ほら、こっちだ」
還らない女「コトロコトロ ツカマエタ・・・」
還りたい女「開手キヒタソ無カ九死(めかくし)ヤラフ──」
由良警部「警察だ!二人とも動くな」
由良警部「濱口はどこだ?」
太田巡査「警部!奥で濱口が死んでいます」
由良警部「またお前が殺ったのか?目隠しの殺人鬼め」
目隠しの女「その声・・・よくお会いしますね」
由良警部「拉致られたフリして男について行き、これで何人殺した?」
目隠しの女「ただの鬼ごっこですよ」
由良警部「殺人容疑で逮捕する!」
目隠しの女「逮捕?」
  カエラナイ
目隠しの女「貴方も鬼ごっこしませんか?」
由良警部「なんだと?」
  オォ二サァンコォチラァ
  テェノナァルホォォㇸ
濱口いさお(成れの果て)「コ・トロ・・・コトロ」
―女「ほら、彼も「早くやろう」って」
―女「テヲナラシテ──」

コメント

  • 最初の世にも奇妙な物語的な作品から、大分変わりましたね。
    女のコがか弱い人間ではなく、より妖怪的な雰囲気を纏った気がします。
    女のコが目隠しの分、余計に怖さが増します。

  • 女性たちの設定が完全に明かされないのも、怖さが引き立っていて良かったです。あの手形のエフェクト、バトルには使いづらそうと思っていたら、ホラーとは相性抜群ですね!

  • 女性の底が見えない怖さと恐怖が印象深いですね!可愛さの中の怖さに狂気を感じました!

コメントをもっと見る(7件)

成分キーワード

ページTOPへ