〇教室
希結ちゃん「え？ 私のことが好き？」
希結ちゃん「は、は、はわわわ」
希結ちゃん「そんな、冗談だよね？ だってあなた・・・」
希結ちゃん「ごめん、ずっと友達だと思ってたから。 そんなふうに想ってくれてたなんて気づかなかった」
希結ちゃん「まあ、私って美少女だし？ 好きになるのもわかる・・・なーんて」
希結ちゃん「・・・え？」
希結ちゃん「い、いま・・・えっ、うそ・・・」
希結ちゃん「うん、何か勘違いしたかもしれない。 そうだ、そんなことありえるわけ・・・」
希結ちゃん「あ、ごめん。 ちが、違うの」
希結ちゃん「な、泣かないで？ お願い、お願いだから」
希結ちゃん「もう目を背けたりしないから、お願い」
希結ちゃん「素直になるから!! もう誤魔化したりしないからぁ!!」
　　ギュッ──
希結ちゃん「あ・・・」
希結ちゃん「すごい、ドキドキしてる。 心臓の音、早いね」
希結ちゃん「ねぇ、私のこと好きなんだよね？」
希結ちゃん「へへへ、もう一回言って？」
希結ちゃん「だめ、もう一回」
希結ちゃん「えへっ、うれしい!! 好きになってくれてありがとね!!」
希結ちゃん「でもびっくりしちゃった。 まさかあなたが告白してくるなんて思ってなかったから」
希結ちゃん「お、怒らないでね？」
希結ちゃん「あなたのこと、女の子だと思ってたから」
希結ちゃん「もうっ、そんな目で見ないで!! 私、怒ってるんだよ!?」
希結ちゃん「そんな、少女マンガじゃないんだから。 女装男子が学校にいるなんて思わないじゃん」
希結ちゃん「もー!! 笑わないでよ!!」
希結ちゃん「いや、嫌わないよ!? むしろ──!!」
希結ちゃん「だ、大好きだよ？」
希結ちゃん「これからよろしくね」
希結ちゃん「緊張した？」
希結ちゃん「えへへ、勇気出してくれてありがとっ!!」
希結ちゃん「だーいすきっ!!」