呪いでたぬきになった女

椰子草 奈那史

呪いでたぬきになった女(脚本)

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〇学食
  その日、僕はテニス部の彼女から学食に呼び出された
絹田 摩耶(きぬた まや)「※すけて欲しいの」
田中 直(たなか ただし)「透けてほしいの?」
絹田 摩耶(きぬた まや)「・・・」
絹田 摩耶(きぬた まや)「これからわ※しの言葉が飛んだ時は、そこにこの文字を当ててみて」
田中 直(たなか ただし)「え? 『た』すけてほしいってどういう事?」
絹田 摩耶(きぬた まや)「昨日のテニス部の練習中、偶然打ちそこね※林の所に※ぬきが居て、ボールがあ※ってしまっ※の」
絹田 摩耶(きぬた まや)「怪我はしてないはずだけど、苛め※と思ってきっとわ※しを※※ってるんだと思う」
田中 直(たなか ただし)「狸の祟り!?」
絹田 摩耶(きぬた まや)「うん、今朝からわ※しの言葉からは※が消えてしまっ※のよ」
田中 直(たなか ただし)「うーん 祟りと言うには弱いような・・・」
絹田 摩耶(きぬた まや)「そんな事ないわ さっきだって──」
絹田 摩耶(きぬた まや)「※ぬきそばください」
学食の女性「えっ、抜きそば? 何を抜くんだい ネギ?」
絹田 摩耶(きぬた まや)「いえ、そうじゃなくて※ぬきそばを──」
学食の女性「ええ、だから何を抜くんだい?」
絹田 摩耶(きぬた まや)「こんな感じで、まるで外国の人と話してるようだっ※わ」
田中 直(たなか ただし)「確かにちょっと不便そうだけど、気をつければ何とかならないかな」
絹田 摩耶(きぬた まや)「考えてもみて! これから鶏の※つ※揚げも、カツオの※※きも※ン※ン麺の注文時にも同じ事が起きるのよ」
田中 直(たなか ただし)(それ、高校生が日常的に頼むものかな)
絹田 摩耶(きぬた まや)「それに──」
絹田 摩耶(きぬた まや)「このままじゃ二度と君の名前、人前で呼べない」
田中 直(たなか ただし)「僕の名前?」
田中 直(たなか ただし)(田中直、 たなか・・・)
田中 直(たなか ただし)「!?」
田中 直(たなか ただし)「・・・」
田中 直(たなか ただし)「それはやだな!」
絹田 摩耶(きぬた まや)「でしょ」
田中 直(たなか ただし)「よし、何とかしよう!」
絹田 摩耶(きぬた まや)「どうやって?」
田中 直(たなか ただし)「お稲荷さんにはいなり寿司をお供えするように、狸にも何かお供えすればいいんじゃないか?」
絹田 摩耶(きぬた まや)「※ぬきには何をお供えすればいいの?」
田中 直(たなか ただし)「えーと」
「・・・」

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コメント

  • 面白かったですー!!!!!!ボイスありだからこそ余計にこのお話楽しめました!!!(o^^o)

    それにしても、、、いとわとだを取り戻すにはどうすれば、、、

    ハッ!!!!!!イワダアリさんに打てばっ!!!!!!!

    イワダアリさんを探すしか!!!!!!ないですね!!!!!!わら

  • 子供の頃にみた謎々ブックを思い出しました。懐かしい気持ちで読んでました。
    そして、イワダを抜いても下ネタになってないのかを考えてしまいました。男子はいかんですな。

  • 設定の巧みさ、展開の面白さに感服です!
    そして、全国の「タナカタダシ」さんからの苦情が来ないことを切にお祈り申し上げますw

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