誰かの転生な女(with庄屋甚兵衛さん)

わからん

今度はワンシーンコンテストだよ💧(脚本)

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〇川沿いの原っぱ
  夏の風吹き抜けるドライブ
○○な女「旦那の運転してくれる 車の中で 時おり私は考える‥」
○○な女「私は誰の転生なのだろうと‥」
旦那「昔々の事じゃった〜」
○○な女「ブッ」
旦那「筑紫(つくし)の国に、御笠川(みかさがわ)と言う川があった〜」
旦那「この川、今でこそ大人しいが つい最近までは 度々暴れては、水害を起こす有名な暴れ川だったんじゃ〜」
○○な女「怖っ、記憶に新しいのは博多水害、 (平成11年(1999年6月29日)博多駅前水没、犠牲者1名)その時も暴れてたわね‥」
  1600年代の半ばの延宝(えんぽう)の頃、筑紫(つくし)は
  筑前(ちくぜん)の国に山田村と言う集落がありました。
  ところがこの村、御笠川の氾濫に度々遭い、ついに村を別の場所に
  移転せざるを得なくなったのです。
  それまでは、御笠の森辺りに所在したそうです
「度重なる水害に村人は疲れて果てていました」
村人1「橋も田んぼも流されてしまった‥」
村人2「またか これで何回目だよ‥」
神官(シルエット)「今度は神社も水没してしまった‥ 高台に移さないと‥!️」
  誰言うとも無く
  『人柱』を立てようと言う声が上がる程でした‥
  『人柱』とは神への生贄の事です。
  『人柱』さえあれば‥
  誰もがそう思うほど疲弊していました‥
  自然の脅威の前に、
  誰もがどうする事も出来なかったのです‥
甚兵衛さんの身内「あなた‥」
庄屋甚兵衛さん「では、こうしよう」
庄屋甚兵衛さん「明日の夜明け前、 皆で待ち構えて、 縞の着物を着た者が通ったら、そいつを捕まえて人柱にする事にしよう」
  果たして
  皆で待ち構えていると‥
  丁度そこを通りかかった人がいたので
  捕まえてみると‥
  それは庄屋甚兵衛さんその人でした
○○な女「うう‥ さすがに、フィクションであって欲しい」
○○な女「おそらく、一度、こうと決めたら、一歩も引かない人だったのでしょう」
庄屋甚兵衛さん「皆に○んでくれ 言われたからなっ」
  ちょ、おま
  爆弾発言だよそれ💧
  ともあれ
○○な女「彼は、村人達の手で御笠川の人柱となり、還らぬ人となったのでした‥」
  それからです。
  御笠川の水門のところに夜な夜な
  人魂が現れるようになったのは。
  村人は口々に噂しました
  『あれは庄屋甚兵衛さんだ」と
○○な女「幸いな事に、御笠川は、1999年の水害から川底を深くする工事をして以来、氾濫する事も無く、今のところ無事です」
○○な女「でも、いつどうなるか分からないのが自然災害なので油断は禁物です!️」
旦那「さてと‥」
旦那「帰ろうか、私子氏(うじ)❣️」
  に、似てたりして‥
村人3「甚兵衛さん、あの時は済まなかった!️」
村人2「我ら、今は同じ世界にいる故、これからは この地を共に守ってゆこうぞ!️」
○○な女「私も誰かのリレーで生きている」
○○な女「誰かの転生な女です❣️」

コメント

  • 実際にあったらしい話なんですね。昔は昔で全体を守るために個人が犠牲になるような悲惨なことがあったんだな。旦那さんが「さてと・・」と言った後、「今度は転生した村人の君が人柱になる番だね」とかいうかと思ってどきっとしました。

  • 歴史を感じる深いお話でした。
    私も何百年も前から繋がっているし、これから繋いで行くだろうし、みんなリレーの中で生きているんだなあと思いました。

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