ユマちゃんとテスト勉強

草加奈呼

助けてお兄ちゃん!(脚本)

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草加奈呼

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〇女の子の一人部屋
ユマ「・・・はっ!」
ユマ「テスト勉強してたのに いつの間にか、寝ちゃってた」
ユマ「ヤバい・・・全然できてない。 誰か助けて〜〜」
ユマ「って言っても、 もうこんな時間だし・・・」
ユマ「寝るか!」
  ──カサッ
ユマ「ん?」
  ──カサカサッ
「どうした!?」
ユマ「お兄ちゃん!」
ユマ「出たーーーーーーーー!!!!」
リョウ「出たって、オバケでも出たか?」
ショウ「いや、違うだろ。 3日くらい溜まってたって──」
ユマ「ちゃうわボケ!! 誰がそっちの事情話してんねん!!」
ユマ「あのアレが出たの!!」
ショウ「あのアレ?」
リョウ「ああ、なんだゴ────」
「言うなーーーーっ!!」
ユマ「その名前は禁句!!」
ショウ「そうだぞ、コンプライアンスに反する!!」
リョウ「いや、コンプライアンスって・・・」
ユマ「もう、いいから。 お兄ちゃんたち、やっつけてよ」
リョウ「はいはい」
ショウ「で? ヤツ── コードネームGはどこへ行った?」
ユマ「多分、ベッドの下に・・・」
リョウ「よし、ショウ そっちからおびき寄せてくれ」
リョウ「俺が、こっちで討つ」
ショウ「了解」
ユマ(普段は頼りないお兄ちゃんたちだけど こういう時は助かるなぁ〜)
ショウ「リョウ! 行ったぞ!!」
リョウ「オッケーぃ!!」
リョウ「くっ、外した・・・!」
ショウ「あー、何やってんだよ!」
ユマ「ぎゃーっ! こっちくんな!!」
「ユマ!!」
ユマ「てやーー!!」
リョウ「うおーっ、俺の秘蔵書が!!」
ユマ「あっ、これ リョウ兄のだったんだ?」
ショウ「それより、Gは!?」
ユマ「・・・・・・」
ユマ「いない!?」
リョウ「逃げたか!?」
ショウ「でも、どこに」
ユマ「い、いない・・・」
ユマ「どこ行ったの!?」
リョウ「まあ、いなくなったんだし もういいんじゃない?」
ユマ「良くないよ! まだこの部屋にいるって事でしょ!?」
ユマ「このままじゃ、寝られないよ!」
ユマ「お兄ちゃん・・・」
ユマ「お兄ちゃんの部屋で寝させて」
(どっちの部屋で!?)
ショウ「ここは公平にジャンケンと行こうか」
リョウ「望むところだ」
ユマ「・・・ん?」
ユマ「す──」
「す?」
ユマ「スカートの中ーーーー!!!!」
「えええええええっ!?!?」
リョウ「今助けるぞ!」
ショウ「いや、妹のスカートを捲るって 兄としてどうなの!?」
リョウ「馬鹿野郎! このままじゃ、Gに ユマの貞操が奪われるぞ!!」
ユマ「奪われてたまるか!!」
ユマ「あーもう アテになんない!」
  ボトッ
リョウ「今だ!!」
ユマ「ありがとう、お兄ちゃんたち」
リョウ「いや、これくらいどうってことないよ」
ショウ「・・・で、さっきの寝る話は?」
ユマ「・・・は?」
ユマ「何言ってんの? 退治したんだから用済みでしょ」
ユマ「おやすみ、お兄ちゃんたち」
ユマ「ふぅ、これでやっと──」
「テスト勉強どうしよ〜〜〜〜!!」

コメント

  • とても面白かったです!!兄妹の距離感の近さがいいですね!
    厄介なGを仕留められて良かったのか……兄にとっては良くなかったのか……。

  • リアクションありがとうございました!
    明るくて楽しくてGや妹愛など出しながらも、コンプラをうまいこと回避されている。
    書き手の熟練を感じました!😃
    コオロギ食が話題ですが、変な世の中にならないことを祈る今日この頃です…

  • テンポも良くて読みやすくて面白かったです!
    良い兄弟!

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