エピソード19(脚本)
〇教室
「明日は遠足ですから、
準備をすませて、
早く寝ましょう。
守れるヒト〜」
「はーい!」
「せんせーさよーなら、
みなさん、さよーなら。」
〇山間の田舎道
あかり「お天気で良かったねー!」
マナ「今日はこのグループで オリエンテーリングするんだって!」
ゲンキ「地図とコンパスは オレが持ってるよ!」
マナ「指示書はワタシが持ってる! 赤い印のチェックポイントに行って、 ヒントを見つけて、宝を探そう!だって!」
あかり「よーし頑張ろう!!!」
「おー!」
〇山間の田舎道
ヨージ「お菓子は、いっーぱい持ってきたぞー!!!」
ユウ「そのパンパンになってる バッグの中・・・ 全部お菓子?」
ヨージ「そうだよ〜」
カイト「え?オヤツは300円まで、だよね?」
ユウ「去年までは300円まで、だったんだけど、 お菓子の値段が上がってしまったので、 今年から廃止になったのよ〜」
カイト「知らなかった、そうなんだ・・・」
ヨージ「大丈夫〜僕の分けてあげるよ〜」
チーコ(カイトくんと同じチームが良かったな・・・)
コージ「宝探しは得意だぜ!」
マコト「ワクワク〜」
チーコ(えーどっちも頼りないな・・・ 不安しかないわ・・・)
〇山間の田舎道
山本先生「みなさーん、いいですかー? 先生が笛を吹いたら、 スタートしますよ!」
山本先生「地図より外側には、 宝はありません! 外側のエリアには出ないでくださいね!」
山本先生「時間になったら、 防災無線から音楽が流れます。 音楽が流れたら宝が見つからなくても集合場所に集まってくださいね!」
山本先生「それでは始めます! よーい ピーーーーッ!」
わーーーーーー
〇桜の見える丘
コージ「わー! いちばーん!」
チーコ「ハァハァハァハァ・・・ 最初からそんなに飛ばすと 後でバテるわよ・・・」
コージ「全然へいき!」
マコト「あ、あそこに張り紙がある!」
コージ「えーと、なになに・・・ うーーん読めない」
チーコ「ちゃんと勉強してないからでしょ・・・」
チーコ「○に入る文字を埋めよう。 宝箱のカギは、そこにある。 ヒント ⛴🧱🍉🐚 れ か ○○○○ ねがい か」
マコト「えーと、わかった!」
チーコ「ワタシも!」
コージ「えー 答えを教えてよ!」
チーコ「しょうがないわね」
チーコ「□れ□か ふんすい→ふんすい よ! ねがい □□か」
コージ「そっか!ふんすい広場だ! 行くぞ!」
ダダダダダダダダ
チーコ「ちょっとまってぇー・・・」
マコト「アハハハー」
〇池のほとり
「わーいい景色!」
ヨージ「お菓子うまーい!」
ユウ「アハハハ」
カイト「張り紙見つけた!」
カイト「○に入る文字を埋めよう。 宝箱のカギは、そこにある」
カイト「ヒント🚪👒🍇👞🦐✎ ぼ く え ○○○○○○ あしど びぴ う つ」
ヨージ「左から3番目が、ぶどう! 右から2番目が、えび!」
ユウ「食べ物はすぐわかるのね! ウフフフ」
カイト「いいー?答えは・・・」
カイト「ヒント🚪👒🍇👞🦐✎ ぼ く え ○○○○○○→どうぶつえん あしど びぴ う つ」
カイト「動物園だ!」
ユウ「ウフフフ」
ヨージ「んまいなー!このお菓子!」
〇噴水広場
コージ「イエーイ!」
あかり「アンタたちも、いたんだー!」
コージ「もう、オレらは2つ目だぜ!」
あかり「ウチら3つ目だもーん!」
コージ「えー嘘だろー!!!」
チーコ「だって山登ってたもん 当たり前よー」
あかり「低い場所で回りやすいところから、回ったからねー!」
コージ「そっかー」
あかり「でも、その大変なところを回っても ココに来たってことは、 結局、全部回らないと 宝箱は、わからないのかも・・・」
コージ「え?なんでわかるの?」
あかり「じゃあ、うちらが、わかっているところを教えてあげるよ」
あかり「回るチェックは、全部で7つ。 ワタシたちはココを入れて3つ、 あなた達は2つ。 わかっている謎は、全部で4つでしょう」
ヨージ「おいらたちも、いるよ〜 僕らは違うところに行く最中だけど。 おいらたちは2つ目だよ」
あかり「みんなで協力したら すぐ宝箱見つかるジャン!」
コージ「そっかー」
カイト「でも僕は全部行かなくても わかってしまったけどね・・・」
あかり「えっどうして?」
カイト「その答えを見ると、 次の場所を示しているんだけど、 こうやって示された場所を 順に線で引いていき・・・」
カイト「線が重なるところを見ると・・・」
カイト「ココになるんだ」
あかり「あっここは・・・」
コージ「じゃあ、みんなで行ってみようぜ!」
チーコ「ちょっとー ちゃんと問題を解かなきゃ 駄目でしょー」
マナ「行っちゃった・・・」
ゲンキ「しょ~がねーなー」
チーコ「じゃあ残ったワタシたちは ちゃんと回って問題を順に追いましょう」
マナ「うん」
〇古びた神社
あかり「えっ?本当にココ?」
カイト「うん、たぶん・・・ 地図だとココになるんだけどな・・・」
コージ「なんか怪しいなぁ・・・」
ヨージ「モグモグモグモグ」
コージ「菓子ばっかり 食べてんじゃねーよ」
ヨージ「ちょっとココ怖いじゃんか。 お菓子食べると落ち着くよ。 ハイ、みんなにも、ひとつずつ」
「モグモグモグモグ」
あかり「モグモグモグモグ ホントだね。食べたら落ち着くよ。 ヨージいいこと言うじゃん。」
あかり「ここ神社だし お供えしとこうよ。 ご利益あるかも知んないよ」
カイト「それはお寺じゃなかったっけ・・・ まぁいいか・・・」
「みんな無事で帰れますように・・・」
「ナムナム・・・」
「頭良くなりますように・・・」
「お菓子沢山食べられますように・・・」
コージ「よし、菓子も食べたし、 宝を探すか」
「おー」
ソナタらの願いを叶えよう・・・
わーーーー
〇学校の校舎
山本先生「なかなか生徒たち、 来ませんねぇ。 どこに行ったのかしら」
山本先生「一応、 ゴールは学校てことに なってるハズなんですけどねぇ」
府川先生「一応、他の先生たちに それぞれのチェックポイントに いてもらっては、いますけどね」
山本先生「そんなに難しかったのかしら・・・」
〇森の中
コージ「ハァハァハァ・・・ ココどこ・・・? 靴ずれで足が痛い〜」
カイト「序盤で飛ばしすぎるからだよ・・・」
あかり「コンパスで方角とか、地図とか、 わからないの?」
「オレたち誰も持ってない・・・」
あかり「そっか・・・」
あかり「わりと森の中は寒いし トイレもないし・・・ 困ったなぁ」
ヨージ「ゴミはその辺に捨てちゃだめだよ。ちゃんと僕は持って帰るからね」
カイト「帰れたらね・・・」
コージ「うわ~~ん」
〇奇妙な屋台
店主「あら面白そうなコト やってるぅ〜」
謎マッチョ「便利な水晶玉ですね〜 LIVEで見れるんですね」
謎占い師「おや?泣き声が聞こえますよ。 迷子になったのかな?」
店主「あらホント困ってるコたちがいるわネ」
謎マッチョ「じゃあワタシが迎えに行きましょう、 シロ、クロ、行くぞ!」
「にゃーん!」
謎占い師「じゃあワタシが場所を特定してみましょう・・・ むむむむむー」
謎占い師「どうやら、あちら側の世界に 迷い込んでしまったようですね・・・」
謎占い師「そのままポイントまで 転送しちゃいますね〜」
謎マッチョ「よろしく頼む。」
店主「行ってらっしゃい〜」
〇けもの道
謎マッチョ「よし、この辺だな。 手分けして探そう! 俺はあっちに行くから、シロは右から、クロは左から行ってくれ!」
シロ「にゃーん」
ガサガサッ
ガサガサガサッ
ガサー
くま「がおー」
シロ「にゃー」
〇森の中
ヨージ「えーん」
あかり「ほら、泣いてないで。 枝を集めてきたわ。 とりあえず、これで火を起こしましょう」
カイト「さすがあかりちゃん。 狼煙を上げれば、 誰かに気づかれるかも、しれないよね」
あかり「寒かったし、 キャンプでよくやってたから」
コージ「よし、腕や体を使うことなら 任せろ!」
あかり「靴ずれで、泣いてたくせに。 まぁ靴ずれは、持ってた消毒液と、 ワタシのハンカチで手当したから しばらくは痛くないはずよ」
コージ「う、うるさいな! オレにまかしとけ!」
ゴリゴリゴリゴリ
なかなか火がつかないな
ゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリ
いまだ!
フーフーフー
振り回して・・・
ボッ
ついたーーーーーー
〇けもの道
クロ「にゃー」
ガサガサッ
ガサガサガサッ
ガサー
ごりら「ウッホウッホ」
クロ「にゃーん」
〇けもの道
ごりら「ウッホウッホ」
くま「ガウガウガウゥー」
謎マッチョ「ふんふん、なるほど。 わかった、なんとかしてやろう」
〇森の中
モグモグモグモグ
ヨージ「おいしいねこれーすごいや!」
あかり「スモアっていうんだよ。 マシュマロ焼いて ビスケットにチョコレートも一緒に挟んで食べるの」
あかり「火がついたから暖かいし、 持ってきたマシュマロ焼いたら すごくおいしいねー」
コージ「パンもりんごも焼くと、おいしいね」
ガサガサッ
あかり「え?なに?」
ガサガサガサガサッ
「うわーーーー!」
謎マッチョ「大丈夫だ。 彼らは私達の友達だ!」
くま「ガウアー」
ごりら「ウッホウッホ」
謎マッチョ「いい匂いにつられて、来ちゃったよ! 彼らは住処を追われてしまって、 食べ物もなく、 ここまでたどり着いたらしいんだ」
カイト「そうだったんだ。 食べさせたいけど、 パンとりんごくらいしかないよ」
くま「ガウー」
カイト「こ、怖い・・・」
カイト「は、はい」
モグモグモグモグ
謎マッチョ「良かったなぁ。お礼に 君タチの帰り道を 彼らが教えてくれるらしいぞ!」
あかり「えーやったー」
ヨージ「僕の持ってきた たべもの全部あげるよ!」
コージ「どんだけ持ってきてたんだよ・・・」
あかり「アハハハ」
〇学校の校舎
キーンコーンカーンコーン
防災無線から音楽が鳴る。
♫〜♬〜♪〜♫〜
山本先生「もう こんな時間になってしまったわ・・・」
せんせー
山本先生「あっ、やっと戻ってきた!」
マナ「全部解いたら学校だった!」
山本先生「ゴメンナサイね、 そんなに難しかった?」
マナ「簡単だったよ〜! でも途中で遊んでたから 遅くなっちゃった」
山本先生「あれ? そういえばグループが違うよ!? 他の人たちはどこに行ったの?」
マナ「うーん、わかんない。 途中からはぐれちゃったから」
府川先生「それは大変だ! 僕、一回り回って探しに行ってきます! 先生は残っていてください!」
山本先生「は、はい・・・」
「ただいまー!」
山本先生「あーよかったー 戻ってきてくれたのね。 ちゃんと全員いますね」
カイト「はーい」
あかり「楽しかったー」
〇奇妙な屋台
店主「おかえりなさい。 どうだった?」
謎マッチョ「なんとか無事に帰ってこれました!」
「にゃーん」
店主「そう良かったわねぇ」
謎マッチョ「どうやらあの神社は 向こうの世界の入り口らしく こども達は封を解いて しまったらしいんだ」
謎マッチョ「そして向こうの住人は こちらの世界のマナーの悪さに 困っていたらしいんだ」
謎マッチョ「こちらの世界で悪いことをすると 向こうの世界にも悪い気が増えてしまうんだ。 すると草木が腐り、作物が実らなくなる」
謎マッチョ「良い気を送ってあげると あちらの世界も回復するらしい」
謎マッチョ「? もしかして、店主・・・」
店主「なにかしら?」
謎占い師「不思議なことが あるもんですよねぇ」
店主さんの水晶玉の万能感ww
店主さんと占い師さんとマッチョさん、3人揃えば不可能がなさそうな空気感が!子供たちの純粋さと対比的でイイですね
別世界に迷い込んでるのにスモアとか小洒落たものを作っているあかりちゃんに笑ってしまいました。有事の際は店主と占い師は参謀本部にいてマッチョさんが派遣部隊になるんですね。コンビネーションばっちりなトリオと白黒ニャンコですね。
またしても店主は優しいですね🥹
ヨージがひたすらにお菓子食べてばっかりなのがおもしろかったです😂
お菓子食べながらも、ちゃんとみんなについて行っているのは偉いですよね!笑