ちょっとマツタケ!いいかげんにシイタケ!!(脚本)
〇劇場の楽屋
北白川雅樹「お先に勉強させていただきました」
藤原マロン「お先に勉強させていただきました」
大空ヤマト「売れっ子さんの後はプレッシャー掛かるわ。香盤変えてほしいでホンマ」
藤原マロン「またまた、ヤマトにぃさん、またそんな、やめて下さいよ」
大空ヤマト「この後は、どこや、テレビかラジオか?」
北白川雅樹「ラジオです。また今度ゲストに来て下さいね」
大空ヤマト「さっき、事務所のマネージャーから遅れる言うて連絡あったで」
藤原マロン「そうですか、わかりました。ありがとうございます」
大空ヤマト「ほな、行ってくるわ」
藤原マロン「おきばりやす」
北白川雅樹「次ラジオだっけ?」
藤原マロン「そうだよ」
北白川雅樹「じゃあ、メイク落とそう。俺、お肌デリケートだからメイク苦手なんだよ」
藤原マロン「化粧品良いの買った方がいいよ。今度買いに行くの付き合おうか?」
北白川雅樹「いいよ。それよか、化粧前にメモ置いてあるからラジオ用のネタ選んでおいてくんない」
藤原マロン「分かった」
北白川雅樹「じゃあ、ちょっと行ってくるわ」
藤原マロン「もうどれよ、ホント散らかしちゃって、雅樹ったらだらしないんだから・・・・・・」
藤原マロン「あら・・・・・・これ?」
藤原マロン「こ、交際宣言!?」
藤原マロン「ちょ、ちょっと勘弁してよ、私たち、まだ、そんな交際とか・・・・・・ねぇ」
藤原マロン「まてまてまて、記者会見って何よ、そ、そんな事聞いてない・・・・・・って、私じゃないって事よね」
藤原マロン「誰が来るって言うのよそんな記者会見。ちょっと売れ出したからって調子こいて漫才師のくせに、ふざけんなって言うの」
藤原マロン「誰も来やしないって、そんな記者会見。バーカ」
藤原マロン「養成所から、ずっと一緒にやってきて、ようやく売れてきて・・・・・・私は雅樹の事何でも知ってるつもりだったのに・・・・・・」
藤原マロン「しょせん、つもりだったのよね」
藤原マロン「記者会見するような相手かぁ・・・・・・ どんな、人なんだろう」
藤原マロン「わたしだって、女なんだよ」
たんたんたこやきころがってぽちのおまたにぽちっとな~♪
藤原マロン「ヤバッ」
北白川雅樹「なんかいいネタあった?」
藤原マロン「私も、化粧落としてくるね」
北白川雅樹「え、マジで すっぴんで行くのラジオ・・・・・・ いいのか??」
藤原マロン「化粧落とし忘れた」
北白川雅樹「お前さ、ラジオすっぴんで行くの? たぶん、SNS用に動画もとるんじゃ?」
藤原マロン「崩れたからやりなおすの」
北白川雅樹「ああ、びっくりした。 最近さ、お前結構大胆じゃん、前よりも、ずぼらになったって言うか」
藤原マロン「雅樹にそんなこと言われたくないわよ。 どうせ、私の事、女として意識もしてないくせにさ」
北白川雅樹「いや、何言ってんだよ、そりゃそうだろ、俺たちは、そう言うの意識しないのが」
藤原マロン「私は、大事なコンビだから、大切な相棒だから恋人や夫婦のつもりでいた」
北白川雅樹「いや、そりゃ俺だって、大事な相方だと」
藤原マロン「一生懸命尽くしてきたし、漫才だって一生懸命頑張ってた」
北白川雅樹「ああ、解ってる・・・・・・感謝してるよ、もちろん」
藤原マロン「嘘、噓つき。 隠れてコソコソと、誰なの、いったいいつからなの?」
北白川雅樹「一体何言ってんだ?」
藤原マロン「私たちもうおしまいね」
斎藤永明「おいおい、どうしたどうした」
北白川雅樹「あ、永明さん 助けてくださいよ もう、なにがなんだか」
藤原マロン「放っておいてください」
斎藤永明「どうしたよ、まろん」
藤原マロン「こいつが、こいつが、私を裏切った」
北白川雅樹「だから、一体何の事だよ」
藤原マロン「浮気したくせに、浮気したくせに」
斎藤永明「浮気!?なに、お前ら、そうだったの!!」
北白川雅樹「違います。まあ、コンビだし、それに近い関係かも知れないけど」
藤原マロン「私の知らない女と交際宣言」
斎藤永明「交際宣言! 聞いてないぞ!!」
北白川雅樹「知りません知りません、そんな事」
藤原マロン「おまけに記者会見まで~」
斎藤永明「き~しゃ~か~いけ~ん!? やってないよ、そんな段取り!! いつやるの??」
北白川雅樹「知りませんよそんな話」
藤原マロン「もう解散だ!!」
斎藤永明「いや、そりゃ困る。 事務所的にとっても困る。 考え直そう、まろんちゃん~💛」
斎藤永明「で、誰なんだ相手は? まろんには言えなくても俺には言えるだろ」
北白川雅樹「あのね、だからそんな話は無いの、はじめから」
斎藤永明「ああ、そうか、そうか 聞こえちゃまずいもんな、まろんに。 分かった場所ちょっと移そうか」
北白川雅樹「移さなくっていい。話すことなんてないし。 元からないの、そんな話。まろんの勘違いだって」
斎藤永明「まろんちゃん💛そうなんだって、勘違いだって・・・・・・」
藤原マロン「絶対嘘だ!」
斎藤永明「どうすんだよ、これ」
北白川雅樹「どうするって・・・・・・」
斎藤永明「この際だ、正直に話してやればいいだろ。 お互い大人なんだし、大事な相棒なんだろ」
北白川雅樹「だから何を」
斎藤永明「誰と付き合ってるのか 誰が好きなのかを、はっきりさせてやれって事だよ」
北白川雅樹「・・・・・・・・・」
北白川雅樹「解りました」
北白川雅樹「お 俺が好きな女は 女は その ま・・・・・・」
大空ヤマト「あ~お疲れさんお疲れさん」
大空ヤマト「お、来たのかい、斎藤ちゃん」
斎藤永明「間の悪い男だな・・・・・・」
大空ヤマト「何だい、どうしたい、二人ともしかめっ面しちゃってよ」
斎藤永明「いや、ちょっとしたもめ事でさ」
大空ヤマト「なんだよ、何揉めてんだ、原因は」
大空ヤマト「お、なんだよ、俺のネタ帳。え、それがどうしたよ」
藤原マロン「え、兄さんのネタ帳!?」
大空ヤマト「今、舞台でやってただろ、聞こえなかったか?」
藤原マロン「え・・・・・・」
北白川雅樹「いや・・・・・・その・・・・・・」
大空ヤマト「で、それが?」
藤原マロン「私の勘違いでした・・・・・・ごめんなさい」
斎藤永明「ほら、言ったろう」
北白川雅樹「もう、ほんと、かんべんしてくれよな」
笑
藤原マロン「で、雅樹の好きな人って誰よ?」
北白川雅樹「・・・・・・もういいだろ、その話は」
男女のコンビってやっぱり、恋愛感情が芽生えたりするんですね😁
マロンちゃん嫉妬したりして可愛かったです♡
雅樹の好きな相手もマロンちゃんであって欲しいなあと思いました😌💕
雅樹の交際宣言の相手はまさかヤマトさん?斉藤さん?とハラハラしてたら無事に着地してホッ。マロンと雅樹はいずれ夫婦漫才師になるんでしょうね。たこやきの歌、流行りそうですね。ポチッとな〜。