エピソード18(脚本)
〇奇妙な屋台
ミキ「いっつも美味しい! ここのケーキ!」
店主「商店街のパティシエさんが、 作ったものなの〜」
エリー「あ〜そうなの。 いつも早くから並んでて、 売り切れちゃうんだよね〜」
ミキ「そういえばさ〜 近くの老舗和菓子屋さんも、 美味しいの知ってる?」
エリー「知ってる〜 今度の卒業式で みんなに配られる紅白まんじゅうも、 毎年そこのらしいよ〜楽しみ〜」
店主「詳しいわねぇ」
ミキ「そりゃご近所、狭いもん〜」
ミキ「卒業式って言えば、 ミーナちゃんも来るけど、 吹奏楽部以外にも、 アノマロカリスも演奏してくれるらしいよ!!!」
エリー「ヤーチューブで、 世界的有名グループになっちゃったから、なかなか生演奏してくれないの。 やったぁ〜」
ミキ「ヤバイよ、 取材めっちゃ来ちゃうかもよ〜」
店主「あら、噂をすれば〜」
ユウヤ「こんにちは〜 僕たちもケーキ食べたいで〜す!」
ユウヤ「ユウヤでーす。」
「ナナミでーす。 マチでーす」
ヒロ「ヒロくんですよーいますよー」
ヒロ「四人そろって」
ユウヤ「アノマロカリスでーす!」
「きゃー本物!!!」
ユウヤ「本物でーす!」
エリー「一年先輩で学校でも建物が違うから なかなかお近づきになれないのに・・・ 眼の前にいて、ヤバい・・・」
ミキ「い、一緒に撮ってもらってもいいですか?記念に・・・」
ユウヤ「店主さんの知り合いなんでしょ? いいよー」
「やったー!わー嬉しい!」
店主「そんなこともあろうかと!」
店主「じゃあワタシが撮ってあげるわ。 後でみんなに送ってあげるわね。 掛け声かけたら 「おいしい〜」って言ってね!」
店主「ハイ、とりま〜す! オムライスは〜?」
「おいし〜い〜」
パシャリ
〇体育館の舞台
卒業式当日。
峰山先生「緊張しますわ・・・」
細川先生「う、ウエエェェ」
五十嵐先生「もう泣いてますね先生・・・」
〇体育館の舞台
エリー「先輩まだかな〜」
ミキ「まぁワタシたちは 在校生だから気楽よね・・・」
〇体育館の舞台
マナカ「ねぇ、イワクラ?」
イワクラ「なんでしょうか、お嬢様」
マナカ「卒業式が終わったあとの予定は?」
イワクラ「お嬢様の卒業立食パーティの後、 移転先の新居が完成しましたので、お披露目が、ございます」
マナカ「アナタと結婚して住むお家ですものね・・・しっかり頼むわ」
イワクラ「はい、お嬢様。」
マナカ(ドキドキ)
〇体育館の舞台
アツシ「兄貴ぃ ついに卒業ですぜ!」
トオル「オゥ!オレは絶対に泣かないからな!!!」
ハルト(式を早く終えて帰りたい・・・ 帰ってから、 買っておいた新作ゲームするんだから・・・)
〇体育館の舞台
ナナミ「まずは吹奏楽部の演奏で 卒業生が入場よ。 しっかり頑張りましょう!」
吹奏楽部一同「はい!」
マチ(さすがナナミ・・・)
〇体育館裏
ミホコ「入場待ちダルーい。」
ナオコ「今日コソー トウマくんにー 告白しちゃおうよー もう最後だもんー」
ミホコ「うん、一緒にイコウネ♡」
ナギサ「どういうことなの・・・ トウマくんは、 もうミズキと付き合ってるっていうのに」
ミホコ「えっ それどういうことよ?」
ナギサ(しまった、 ナイショだったんだっけ。 でももう今日で卒業だから、 いっか・・・ミズキに後で謝ろう)
ナオコ「チョットー アンタ、うちらに ケンカ売りたいのー?」
ナギサ「本当のことだもの。 後で確かめてみたら?」
ミホコ「ちょームカつくから そのミズキってのも連れて 後で体育裏に来なさいヨー」
ナオコ「えーん トウマくーん もう今日でお別れなのにー」
ミホコ「ちょっと泣かないでよ ナオコォー えーん」
ミホコ「えーーーーん」
ナギサ(化粧バリ決めギャルが 泣きすぎて顔面崩壊してるわ・・・)
〇体育館の舞台
松永先生「はい、いつも通りの演奏をしましょう。 皆さんの卒業生を送り出す気持ちが大事です!」
松永先生「1.2.3.」
♬〜♫〜♪〜♫♪〜
「卒業生入場です。」
♬〜♫〜♪〜♫♪〜
〇体育館の舞台
「うわぁ~ぁ〜ん」
「学校は卒業しても! マッスルは卒業しません!!! 先生〜!!!」
細川先生「うぅうぅうぅー」
五十嵐先生「みんな、よく頑張りましたからね」
峰山先生「みんなでやった、 ベンチプレスやデッドリフト、 スクワット。 ちゃんと筋肉に記憶されてるわ。」
〇体育館の舞台
卒業証書授与も終わり、
特別ゲストを迎えています。
この学校の卒業生!!!
みんなのアイドル!ミーナちゃんでーす!
「ハーイ!」
パシャパシャパシャ
ミーナちゃん「はーい♡ みんなの心にときめきを♡ ミーナちゃんでーす!」
わーーーーーー
ショウヘイ(ミーナ・・・頑張って)
ミーナちゃん「♪〜♫〜♫〜」
〇体育館の舞台
次の演奏は、あのヤーチューブで
1億登録を獲得した、
世界的有名グループ!
アノマロカリスです!
ユウヤ「ハーイ! アノマロカリスでーす!」
「いつでも準備は、オッケーよ!」
♫〜♫〜♫〜♪♬〜
ハルト(この身を包み込むような、 音楽の爆発的エンベロープ!!! すげー!!!)
トオル「うわーーーーん!わーーーーん! 卒業したくないよーーー! お前らと別れたくないーーーー!!!」
アツシ「めっちゃ泣いてるじゃ ないですかー 兄貴ぃーーー!」
〇体育館の裏
ミホコ「まったくもう、なんだってのよ。 トウマくん! あんな女を選ぶなんて見る目ないわよね」
ナオコ「トウマくんには フラれるし、マジでウザいわ」
ハルト(こっちのが近道・・・)
ナオコ(あっちょうどいい。 ウザいし、めっちゃ腹立つから、 アイツで遊んじゃえ!)
ナオコ「ちょっとーアンタの前髪 ちょーウザくない?」
ハルト「いや、別に・・・ (早く帰りたいのに、面倒くさそう)」
ナオコ「ワタシは美容師を目指してるのよ、カットしてあげるわ! ちょっとこっちに来なさいよ!」
シャキーン
ハルト「い、いいよ。 あ、危ないよ・・・」
ナオコ「いいから!!! じっとしてなさいよ!!!」
ミホコ「ナオコ?」
〇奇妙な屋台
謎占い師「店主、なんか体育館裏で 揉めてますよ。 勝手にカットしようとしてる女のコがいます。」
店主「アラ、せっかく卒業式中継を見てたのに。 しょうがないわねぇ。 じゃあ、遠隔操作〜」
キラリラリーン
〇体育館の裏
ナオコ「イエーイ ジョキジョキ 楽しいなー♡」
ミホコ「え、こんなに 切って大丈夫?」
ナオコ「大丈夫〜 ワタシ弟のカットで慣れてるから〜」
ミホコ「まぁ・・・ナオコんち、 兄弟たくさんいるからね 面倒見がいいっていうカサ〜」
ナオコ「ワタシさ〜前から気になってたんだ。 アンタさ〜いつも髪ボサボサだし、服も汚れてるしさ」
ナオコ「なんかそういうのは ほっとけないっていうかさ。 ちゃんと親が、してくれて ないんじゃなのかなってさ〜」
ハルト(・・・)
ナオコ「アンタには迷惑かも知んないけどさ、チャントしたほうがいいよ〜 って思うんだよね〜」
ナオコ(あっ手が、勝手に動く!)
ナオコ「えっ ちょカッコイイ・・・」
ミホコ「アンタ イケメンだったんだ・・・」
〇体育館の裏
スタイリスト「困ったモデルさんだワァ! 大事な仕事をドタキャンするなんて!」
スタイリスト兼カメラマン「困りましたねぇ。 せっかくアノマロカリスと 撮るチャンスなのに!」
スタイリスト「あっあれを見て」
スタイリスト「あの子イケそうよ!」
スタイリスト「ちょっとアナタ!」
ハルト「はい?」
ナオコ「あっカリスマスタイリストの コウさんじゃん!!!」
スタイリスト「いい髪型とスタイルじゃない。 どこか、モデル事務所に所属してたりします?」
ハルト「いいえ僕は、しがないここの生徒で。 いまさっき、彼女が 僕の髪の毛を切ってくれたばかりです」
スタイリスト「アナタすごいじゃない。 ちょっと一緒に手伝って頂戴! モデルさん来なくて困ってたのよ!!!」
ナオコ「は、はい!」
〇教室の外
スタイリスト兼カメラマン「いや〜助かったよ。 君の学校はスターが多いねぇ。」
スタイリスト兼カメラマン「名刺渡しておくよ。 良かったら事務所に来てよ! 君たちなら大歓迎さ!」
「あ、ありがとうございます」
ハルト「あの・・・ありがとう。 僕が、こんな風に変わるなんて。 もう人前に出たり話すのも、怖くないかも」
ハルト「僕、ジブンに自信がなかったんだ・・・」
ナオコ「わ、ワタシも ヨクワカンナイけど、 良かったワ・・・」
ハルト「最初は、アブナイことされるのかなと、 思っていたんだ。 僕は、誤解してたみたいだね。」
ハルト「アナタのおかげで、 アノマロカリスとも一緒に写真取れたし 連絡先も交換できたよ。 本当にありがとう」
ミホコ「どうなるかと思ったけど、 なんか良かったネ・・・」
ナオコ「なんか、ゴメンなさい。 本当はワタシ 八つ当たりしようとしてたの それなのに、ありがとうなんて ワタシ自分勝手だワ」
ハルト「そうだったかもだけど 僕が困ってないからいいよ、許すよ アナタにはセンスと才能があるみたいだから、これからも頑張って!」
ハルト「僕もゲームが好きで、 造りたいと思ってる夢があるからさ。 お互いに頑張ろう!」
ナオコ「うん、頑張る。 コチラこそ、ありがとう!」
ナオコ(めっちゃいいヤツジャン 器も大きいし。 ワタシったら・・・)
ミホコ「ナオコ・・・」
〇体育館の舞台
店主「えーと。 最初に謝るワ、ワタシ」
店主「男性のカットは法律で決められてるから、勝手におこなったら、ダメなんですって。 店主知らなかったわ〜ゴメンナサイね」
店主「パーマを伴う美容行為の際は、 カットしてもいいんですって。 もちろんちゃんと資格を取って、 修行してからね」
店主「今回は、有名な?美容師さんがいたので、 大目に見てもらったワ」
店主「なので、良いコのお友達は、 アブナイコトしちゃダメよ」
店主「でも、物事のチャンスや ダイヤモンドの原石、 金の卵たちのキッカケは、 どこにでもあるものね」
店主「それに気づくか気付かないかは、 アナタ次第ということかしら」
店主「卒業おめでとうなの!」
店主「前途ある未来をアナタに!」
店主「なーんてね♡」
これまでのお話のキャラも盛り盛りだくさんで、すっごく賑やかでしたね!それにしても店主さん、卒業式中継を見て”遠隔”でイロイロと、、、当たり前のようにお話が進んでますねww
ラストにさらりと理容師法に抵触する部分をフォロー、流石ですね!
アノマロカリスやミーナちゃん、豪華な卒業式ですね。兄貴はいったい何年留年したんだろか。店主さんは何でもできるのに、前にしゃしゃってこないでいつも本人に気づかせるやり方をするところがすごいなあ。
ナオコちゃん最終的にあのとっても優しい店主が救ってくれたおかげでハッピーエンドではあったけど、あんなことしたらダメですよね😢
とうまくんに彼女が居なかったとしても、あんな性格では実らないのでは…😂
最後には反省していたし、これから性格が良くなりますように!😁